月別アーカイブ: 2025年6月

松原工房の夢……長板中形をまとって記録映像をお楽しみください

JR新小岩駅からバスで5、6分、江戸川区役所の近くに「江戸川区郷土資料室」があります。

江戸川区の歴史、暮らし、産業などの資料が展示されています。ここはまた1924年(大正13)以来、長板中形の工房として多くの作品を生み出した「松原染織工房」から程近いところでもあります。

資料室に所蔵されている「松原工房の仕事」を記録したDVD2点「長板中形」「平成の匠」を借用し、松原工房の仕事を愛する皆様にご鑑賞していただくことになりました。

長板中形がどのような過程で作られていくものか、それに携わった人々の働く姿、息遣いを映像として見ていただける貴重な機会であるといえましょう。

現在江戸川区には長板中形の工房はなく、同じ荒川(中川)沿いの少し上流葛飾区四つ木にあった清水幸太郎(松原工房の創業者=人間国宝であった松原定吉と同時に1955年「長板中形」の人間国宝に認定された)の工房もいまはありません。

現在、清水幸太郎の技法を伝えているのは葛飾区の江戸小紋の人間国宝、小宮康助・康孝・康正三代の工房ということです。

郷土資料室には、松原工房の作品2点が常設展示されています。

松原工房が後継者がなく閉じることになった時、使われていた道具類、作品の一部が江戸川区に寄贈されているそうです。2026年秋〜冬頃、江戸川区役所移転に伴い、資料室も移転し、新オープンの企画として、これらの資料が展示されるということです。

資料室の学芸員の方は今も松原工房の着物・帯が皆様にこんなに愛されていることに驚かれていました。

松原工房は閉じられましたが、そこで学んだ方々は多く、その技は形を変えて伝承されてゆくものと思われます。松原家の3代に渡る思いが結晶した「長板中形」を時代を超えて残していただけたら、と念じます。

涼感を誘う帯で夏を楽しむ

温度も湿度もすでに真夏のような日が続いています。
この暑さと気持ちよく付き合うために、ステキな帯で夏のおしゃれを楽しみませんか?

細い縞の夏お召しに、夏らしい3本の帯を合わせてみました。

渦巻きの模様の麻の帯は、落ち着いた色合いながらダイナミックな柄ゆきで、水の音が聞こえてきそうです。

黒地にトンボが飛ぶ帯は、生地の感じも涼しげで、夏の夜のお出かけにぴったり。

キラキラと輝く水面に3匹の鮎が遊ぶ様子は、見ているだけでも涼しい気分になりますね。

シンプルな夏お召しも、いろいろな表情の帯で印象が変わります。

これからが夏本番。
今しか着られない夏着物と夏帯を、楽しんでくださいね。

着物 33,000円
25-06-26渦巻き文の麻名古屋帯 50,000円(税込)
トンボの帯 40,000円
25-06-22水面に鮎の夏名古屋帯 38,500円(税込)

松原工房作品お仕立て上がりのご案内

5月に受注会を行いました単衣と木綿の着物ができあがってきました。
写真の13枚が今日の夕方から銀座店でお渡しできます。
後の3枚は、追ってご連絡します。

形になってみますと、又、形染めの魅力が増して見えますが、なんといっても藍染めの美しさは合わせる帯にかかっています。

お手持ちで合わせらる方は、帯をお持ちになってお出かけ下さい。

こちらでも、松原on 松原を提案させて頂きたく、新しい帯をご用意してお待ちします。

お暑い中、ご自愛ください。

猛暑を前にはんなり系・・・絽をスッキリと

6月なかばで30℃超え⁉️なんて!

お着物好きはこんな時こそ、はんなり、しっとり、やさしさで、まわりの皆様の暑さも払拭する着姿をお見せしたいですね。涼しげな日傘で日差しをちょっと避けて。

ミルクココア色の細かい格子を染めた絽の着物。サラっとした肌ざわり、背に一つ紋が縫い取りで。

象牙色の絽に、波の上を行くとりどりの千鳥。ココア、ピンク、グリーンで織り込まれた可愛い帯です。

着物:25,000円 身丈:4尺2寸5分 裄:1尺7寸

帯:22,000円 長さ:9尺5寸

濃いココア色の縦絽の帯揚げ:5,500円

淡いブルーグレーの五本絽の無地。巧緻な江戸小紋柄を染め付けた美しいお着物。

帯は同じく淡いブルーグレーの絽に、いかにも爽やかなキューリの葉、陰にキューリが生っています。

街を歩けば、涼しさをふり撒く組み合わせです。

着物:20,000円 身丈:4尺1寸5分 裄:1尺6寸8分

帯:16,500円 長さ:9尺8寸

モスグリーンの楊柳の帯揚げ:4,500円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小花模様の宮古上布コート

宮古上布をコートにお直ししました。

チリよけはもちろんのこと、夏の雨コートにも最適です。

身丈はご身長に合わせてお仕立ていたします。

日差しの強い夏の日に,宮古上布を通して身体を通り抜ける風の心地良さは格別です。

涼を呼ぶコートをぜひお試しください。

 

 

小花模様の宮古上布コート 25−05−24

88,000円

身丈:フリー
裄:1尺7寸(約64.6cm)
袖丈:1尺3寸(約49.4cm)
袖巾:8寸5分(約32.2cm)
前巾:7寸(約26.6cm)
後巾:8寸2分(約31.2cm)

通信販売可

梅雨寒の頃に 藍の綿薩摩に帯3本!

梅雨のはしり、ちょっと肌寒さを感じる季節に、青梅のみずみずしさにも通じる、明る目の藍染めの綿薩摩、亀甲文の中に、八十亀甲とアラレが埋め込まれたモダンで着やすい素敵なお着物

帯によって楽しみ方は3通り、お召しになるシーンごとに、お楽しみは尽きません。

着物:88,000円 25-06-04  身丈:3尺9寸 裄:1尺7寸5分

 

松原工房の長板中形の本藍染め木綿の名古屋帯。

「のし」文の軽快な粋な型染め。シンプルですが奥深い逸品です。

88,000円 長さ:9尺8寸

鮮やかな青紺地に芭蕉葉をだいたんに描いた染め帯。

雨の季節に心ウキウキする帯。

38,500円 25-06-12 長さ:9尺7寸

柔らかな色合いの地に、船に魚籠、のんびり千鳥遊ぶほんわりした名古屋帯。

25,000円 長さ:9尺7寸

灯屋関連会社よりオークション開催のお知らせ

きたる6月24.25日に第2回万里オークションが開催されます。

今回、初日は日本の美術・韓国の古美術・アジアの美術工芸など約240点。

二日目は、中国古美術品を約260点出品いたします。

皆様方の人生と暮らしに、潤いと活力をあたえてくれそうな「逸品」と出会う場になるよう努めてまいります。

多くの方々のご来場、ご参加を心よりお待ちしております。

なお、出品作品は電子カタログでもご覧いただけます。

<電子カタログ> https://x.gd/caFA5

また、万里オークションのInstagramのフォローもよろしくお願いいたします。

<インスタグラム> banri_auction

【第2回 万里オークション】

下 見 会  2025年6月21~23日

オークション 2025年6月24,25日

会  場   銀座協ホール 東京都中央区銀座 6-3-2

詳細は万里オークションHPをご覧ください。

[The 2nd Auction by Banri)

Preiew: June 21, 22, 23, 2025

Auction June 24, 25,2025

At Ginza Yokyo Hall

6-3-2 Ginza, Chuo-ku, Tokyo

Web catalogue: https://x.gd/caFA5

Check Banri website for more information

 

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万里オークション

HP : https://www.banri-auction-official.com/

Mail: info@banri-auction.co.jp

Tell : 03-3465-5365

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“つゆのひぬま”にサッとおでかけ!男性の方もいかが?

いよいよ梅雨空、今年は梅雨入りが全国的に遅いようですが、街の辻々に紫陽花が美くしい6月になりました。

ひょっこりとした晴れ間のお出かけに象牙色の紗。涼しげな山や樹木の山水文様をさらっと描いた付け下げですが、小紋風に気軽に着ていただけます。サイズもたっぷりあります。

帯は濃茶の水衣に花うさぎを織り込んだ可愛くて格調もある軽く締めやすい帯

水衣の透け感、繊細な手触りがたまらない逸品です。

 

着物:80000円 23-07-07  着丈:4尺2寸 裄:1尺8寸

帯:80000円 25-05-30  長さ:10尺

男性の方にオススメしたい上布と角帯

着物は古代越後上布、帯は大麻のきれいな縞の角帯。大麻は現代では大変貴重な自然布、この布は100年以上前のものです。

灯屋2では男性用は数少ないのですが、灯屋テイストのステキな夏の装いをご用意しました。

濃いグレー地に十字絣の白が若々しくさわやか。証紙付き。角帯をキリリツと締めてさっそうと街を闊歩していただきたい装いです。

着物:132000円 25-05-19  着丈:4尺1寸5分 裄:2尺

帯:88000 円   24-06-35   長さ:10尺7寸

さらりと涼しい小千谷縮の夏コーデ

晴れたり曇ったり雨が降ったり、不安定なお天気が続きます。
梅雨ですね。

じめじめと蒸し暑い季節に、クールなコーディネートをご紹介しましょう。

さらりとした肌触りの小千谷縮に、きゅうり柄の帯を。
小千谷縮にきゅうりの帯黒地のシンプルな着物に、グレーがかった薄いグリーンの帯が映えます。
黒地小千谷縮

細い縞が粋ですね。
きゅうりの帯

先端にまだ花をつけた赤ちゃんきゅうりが可愛らしく、葉っぱは日差しを受けてかまぶしく輝いて、夏空の下の景色が目に浮かぶようです。

帯留には、きゅうり色(!?)のトンボ玉を合わせました。

ひと足早い夏の装いで、梅雨もさわやかにお出かけしてみませんか?

●着物:25-05 焦茶地細横縞小千谷縮 88,000円(税込)
●帯:16,500円(税込)
●帯留:10,000円(税込)

日々の着物

朝日があがるのが早くなり、短夜の季節となりました。

なかなか真夏になる前の単衣の季節は、着物のコーディネートに迷うころです。

旧暦のこよみで10日ごろまでは、単衣着物に夏帯を締めないで軽めの袷帯か八寸帯を使っています。

ご紹介の着物は、緑の縞によろけ縞が型染された単衣小紋です。

透け感の少ない単衣着物は現代では通常の単衣ですが、暑さをしのぐために麻の襦袢を着て暑さ対策をしています。

合わせた帯はさらりとした薄手の絹で仕立てた黄色いバラの帯です。

気軽な小紋コーデでお出かけしてみてはいかがでしょうか。

型染単衣小紋  22,000円(税込)

身丈:4尺2寸(約159.6㎝)

裄 :1尺7寸7分(約67.2㎝)

袖丈:1尺3寸(約49.4㎝)

前巾:7寸(約26.6㎝)

後巾:8寸(約30.4㎝)

 

黒地に黄色いバラ文様名古屋帯    33,000円(税込)   (帯25-05-19)

長さ:1丈(約380cm)
帯巾:8寸2分(約31.2cm)

 

鳥の帯留 14,300円(税込)(4102)

鼈甲製