「田畑喜八」は京友禅の染匠として著名な家名で、代々受け継がれて、現在五代目(1935〜)。
三代目は、人間国宝に認定されています。その技術と斬新なデザインは四代、五代と継承されています。
ご紹介する訪問着2点はいずれも、摺箔、刺繍、縫箔などの技巧を凝らした「田畑喜八」の得意の意匠です。
五代目田畑喜八作
お召茶色慶長文様訪問着
深く渋い青緑の色め、東雲縮緬に慶長期の文様を彷彿とさせる訪問着です。
松や楓を得意の藍の濃淡で挿し、摺箔、刺繍で遠山、洲浜・・・技巧を凝らした絵画のような逸品です。
合わせた帯は、龍村晋作「名物 覆盆子(いちご)錦。
着物:264,000円 25-10-55
身丈:4尺2寸(4尺3寸可)裄:1尺7寸8分
帯:88,000円
雪輪取りに松竹文様訪問着
大きな雪輪が上身を覆い、裾に松竹を配し、雪輪から迫り上がる若松には金をつかい、金糸の刺繍を施した方裾模様訪問着。たいへんオシャレな訪問着です。
安土桃山の縫箔に通じるデザイン性あふれる「田畑喜八」得意の意匠です。
金の若松が新しい年を祝うかのよう。
合わせた帯は灯屋2デザイン名物裂の切り継ぎ。
着物:264,000円 25-12-08
身丈:4尺4寸 裄:1尺8寸3分
帯:140,000円 21-9-26



