展示会・イベント情報」カテゴリーアーカイブ

浦野理一継ぎ名古屋帯のワークショップご案内

先にご案内しましたが、このワークショップも何回目かを迎えて、
浦野ファミリーも増えてまいりました。
今回は、六通で、前柄も両面お使い頂けるということなので贅沢な悩みが増えますね。
シーチングの布を帯の長さ用意して、上に貼っていく、というスタイルでいきます。

広い会場の奥で作業を進めていきますので、集中してまいりましょう。

第1回 10月21日土曜日 10時30分〜12時30分
第2回   22日日曜日 10時30分〜12時30分
場所   銀座洋協ホール6F
企画展「こうげいを探る」会場
内容   六通名古屋帯の型紙に合わせて裂を選んで頂き、後日当店で仕上げます。
浦野理一の裂は、主に5寸角の大きさで、ダンボール4箱をご用意します。

参加費その他のお問合せ、参加お申し込みについては
銀座店までお電話ください。
裂の画像や、過去のお客様の作品集もご覧いただけます。

 

古籠がつくる小宇宙 “定家葛”の謎

5月19日〜29日、代々木の灯屋で「古籠展」が開催されました。足をお運びいただいたお客様も多いことと感謝いたします。

“唐物写し”という少し難しげな響きのある古籠たち、その繊細で超絶な技巧に驚きましたが、いくつかの籠には、圷奈保美さんによる野の花のなげいれがなされ、重厚な空間を、穏やかなものにやさしく変えていました。

茶室や大きな空間にしか置けない籠かと思いましたが、日常の暮らしの中に、小さな宇宙を感じる籠と野の花のコラボ、とても素敵でした。

その中に「定家葛」が可憐な、どちらかといえば地味な白い花を咲かせていました。これが定家葛?ほんとうに定家葛ってあるんだ! 植物にうとく、「定家葛」は能『定家』の中に象徴的に存在するものと長く思っていました。本当に恥ずかしい‥‥『定家』が先にあって、そこから名付けられたという定家葛、数あるツタカズラの中でこの小さな十字の花を咲かす蔓性植物を「定家葛」とどうして名付けたのか? 式子と定家の恋が、それほど人口に流布していたのか?

能『定家』は百人一首の選者で名高い歌人・藤原定家11621241。公家・歌人、権中納言。『源氏物語』をはじめとする古典の注釈、書写にも携さわる。その流れをくむというのが京都の冷泉家)と後白河上皇第三皇女式子内親王(11491201。歌人としての評価も高く、歌の師は定家の父・藤原俊成。京都賀茂社「葵祭」を主祭する賀茂斎院の職にもあった)の身分違いの禁忌の恋とその果ての、定家の執心が内親王の死後もその塚(墓)に定家葛となって絡まりつき式子を苦しめるという、かなり重い内容の能です。作者は世阿弥の娘婿・金春禅竹、世阿弥後の当時の時代を映した多くの能の作者で、現代でも上演されることが多い人気曲を書いています。

歴史的には式子と定家の二人の関係を明らかにする資料はありませんが、二人の交流は確かにありましたし、定家の日記『明月記』の思わせぶりな書きぶりが後世の人々の空想を掻立て、高貴な身分の女性へのあこがれ、ともなったものかもしれません。「忍恋」を代表するような内親王の和歌、恋の歌に巧みであった定家。平安末から鎌倉時代にかけて、源平の戦いあり、やがて武家に政治が移っていく激動の時代を生きた二人です。

 玉の緒よ絶えなば絶えねながらえば忍ぶることの弱りもぞする 式子内親王

 来ぬ人をまつほの浦の夕凪に焼くや藻塩の身もこがれつつ  藤原定家

杉のような大木に絡みついててっぺんまで突き抜けると青空の下、十字形の白い花をわっと咲かす、それは見事な風景、であると圷奈保美さんにうかがいました。みかけの可愛らしさ、可憐さに隠れて、実はたいへん粘り強く力強い植物なのかもしれません。やはり“定家”らしい。

定家葛はジャスミンに似た甘い香りを持っています。式子内親王は「香」にも長けていて、式子邸に伺候した定家はその香りに陶然とした、と「明月記」にもあります。でも‥‥うっかりその花びらを口にすると‥‥たいへんな毒性があるそうです。

街中でも、家の塀からひょっと伸びているのを見かけることがあるとのこと、目をしっかり開けて初夏の街を歩いてみようと思っています。

 お客さまの装い〜満開の桜

本日26日最終日のイベントで桜沢エリカ様にお気に入りのお着物として、灯屋2桜の訪問着を

展示頂きました。

桜沢えりかさんの事務所から頂戴した、近藤サト様とのツーショットです!

TOKYO KIMONO SHOW より

いつもご愛顧賜り、誠にありがとうございます。

暈しの綺麗な桜模様が、お召しになられた時に良く良くお似合いでした。

 

灯屋2銀座店

中央区銀座2-6-5 アサコビル2階

水曜日定休日 営業時間11時〜19時

 

 

暮らしで楽しむ茶の湯展2023 のお知らせです

3/22wed−3/28tue

阪急メンズ東京 にて 「暮らしで楽しむ茶の湯展」を開催のお知らせです。

大人が、日常的に楽しむ抹茶生活のための厳選グッズ、お仕覆、陶芸、花器、お茶杓、オリジナル茶箱など

先日ご紹介いたしました山田英幸さんもご参加されてます。

 

 

山田英幸さんの仕覆教室と作品展のお知らせです

「俺の仕覆」の著者、仕覆作家の山田英幸さんが、神楽坂の文化サロン 「白日居」にて待望の仕覆教室を開きます。

独自に考案したノウハウで初心者でも簡単に仕覆が、縫えるようになります。

教室開講に先立ち過去の作品を一堂に集めた作品展を開催中です。

コレクションの古裂なども展示されてます。⭐️今回は、作品の販売はありません。

明日が、最終日になりますが、布好きには、たまらない楽しい空間です。

「俺の仕覆」の世界を直にご覧ください。

最終日 3月13日(月)13:00〜20:00

「白日居」東西線神楽坂2番出口より、階段上がり、左方向徒歩1分 道の向かい側にある第五英晃ビル3階

「ガラスの帯留作り体験」行ってきました。

23日の祭日、麻布のガラス工房で、ガラスの帯留めを作るという教室に参加してきました。

アトリエは麻布十番商店街を抜けた所にあり、大きなガラス張りのフロント,高い天井,太陽サンサン、優しそうなセンセ,というムードで,九人の生徒さんはやる気満々。持参のエプロンでスタンバイです。

パートドヴェールと言う技法で、まずは粘性のある粘土で目指す形を捏ね上げます。

それを小さな箱の上に置いて,上からドロドロになった石膏を流し、固まったら下から粘土を掘り出す。その中に色ガラスの粉を詰めて、、、と言う所までが,当日の工程でした。

その間,粘土や,ガラス粉の重さを測って.計算式に当てはめたり,どんな色にするために色ガラスの中にスキガラスをどの程度入れるか,なんて難しいことは,全てあちら任せで、みなさん作家になったように,あるいは子供時代に立ち返ったように,嬉々と作業を進めていらっしゃいました。もちろん,すばらしいできあがりの時を夢見て。

さて,後日,もう一度おじゃまして、焼き上がった作品を,石膏の中から取り出して,磨いたり金具をつけたりと言う作業が待っています。

その日はいつでもよろしいということで,みなさま各自となりますが、この日の我が作品との出会いの瞬間を集めて,ぜひもう一度ご報告させていただきます。ウフフ、、、ですね。

こちらの教室では、グラスアートクラスを常時開催していますので、興味あるかたは、直接下記へお問合せください。

 

 

 

 

 

 

ginza

2023年2月20日

灯屋2にひな人形がお目見えしました。こちらは何と280年の伝統を誇る京都の人形司、真多呂さんの作。今年も店内を華やかに彩ってくれています。

 

そこで本日はひな人形にちなんで、雅な世界を感じさせる華やかなお帯をひな人形と共にご紹介いたします。

まずは平安の時代を感じさせる帯から

摺疋田で表した幔幕に桜の刺繍

そして御所車と咲き誇る花々

こちらは古い縮緬裂を継いだ帯

扇面模様や、桜、藤、牡丹に丸帯の裂

浦野理一のコレクションだった琳派模様の古い縮緬に黄八丈等古い裂を継いだ個性的な帯

春に向けて華やかな帯をお求めになって心躍るコーディネート楽しんで下さいね!

さて、銀座のお隣り、丸の内に新しく開館した静嘉堂@丸の内美術館でもおひな様の展示が始まりました。愛くるしい童子形の名品は、三菱第4代目社長、岩﨑小彌太氏が夫人のために特注したものとのこと。

パンフレットとお土産で購入したラブリーなおひな様のクリアーケース!こちらの美術館はお客様に教えていただき、早速訪問してみました。皆様にもお薦めいたします。予約制のようです。

お帰りは灯屋2でお待ちしています。

 

御所車に花々の帯 21-1-48   66,000円

幔幕に桜の帯 22−02−29  50,000円

琳派模様江戸裂帯 23−02−26 165,000円

檜扇に唐花の寄せ裂名古屋帯 22−02−09 110,000円 (全て税込)

灯屋2銀座店 - 販売ギャラリー
水曜定休
営業時間11時~19時
東京都中央区銀座2-6-5 アサコ銀座ビル2F
03-3564-1191

 

 

森あみ創作帯展にご来場ありがとうございました!

「灯屋さんに来るとこんなに美しい、素敵な布が、まだまだ、たくさんあるんだなあ、とびっくりしてます」とご来場頂いたお客さまより、とてもうれしい言葉を頂きました。

江戸時代のぽってりとした天然色の刺繍裂、明治期の彩り豊かな細やかな織や江戸小紋、大正時代のユニークでモダンな面白柄や和更紗。

紬の背景に物語のワンシーンのように様々な布の一片で表現されたコラージュ帯。

ウズベキスタンの緯絣と日本格子のコラボレーション帯。

綺麗に継がれたどの布もそれぞれが、愉しげに誇らしく、見ている私たちを見つめ返しています。

灯屋2店主渋谷が、長年の仕事から、愛着し、膨大な数の中から、探し出した布たち。

言葉がなくとも、しっかりと共に物創りしてきた、スタッフ森あみとのコンビネーションから、自然に生まれてくる灯屋2の創作帯。

これからも、ますます、皆さまの胸をワクワクときめかせ、ハッピーにさせて頂ける帯を創ってまいります。

どうぞ、次回もお楽しみになさってください。

最後になりましたが、ご来場、通信販売でのご注文を頂きましたお客様、皆さま、誠にありがとうございます。

スタッフ一同、心より感謝、御礼申し上げます。

雪持ちの紅葉に気持ち良さそうな鹿たちの図を胴前にした継ぎの名古屋帯です。

22-11-34 120,000円

トークイベントのお知らせ

灯屋2の兄弟店,青梵ギャラリー一周年特別企画『木と人と 人と木と』に寄せて,木工芸作家五十嵐誠氏(日本工芸会正会員・2021年第68回日本伝統工芸展新人賞受賞)のトークイベントを開催いたします。氏は樹齢数十年から数百年の木材を用い、その杢目や質感を存分に生かし、日本古来の指物の技術で形にされています。

当日は作品数点をお持ちいただき、氏の木工や作品に対する思いをお話頂きます。

日時:2022年11月26日(土) 14:00~
於:青梵ギャラリー2F    042−335−5235
参加無料・先着30名

 

森あみの創作帯展

「森あみの創作帯展」

森あみさんは、アトリエで灯屋2の帯を作ってきました。

退職してからも変わることなく、ずっと帯の創作をしています。

灯屋2でセレクトした、さまざまな古布を使い、継ぎやコラージュや刺繍などを入れて個性豊かな帯が、出来上がってきます。その豊かな色彩感覚や、圧倒的なデザイン力、ユーモアのセンスなど、出来上がってくるたびに、アトリエでは、驚いたり感心したりの連続です。

今回、作り上げたものからセレクトして、ミニ展示会の運びとなりました。

17日木曜日から銀座店での展示となります。

なお、当日12時よりお電話、メールでのお取り置きも受け付けます。

商品のご紹介は、HPの商品紹介より、どうぞ、ご覧ください。

 

中国朝服上り龍文様綴れ断片継名古屋帯

110,000円(22−11−27 )長さ9尺8寸 帯巾8寸2分

本場結城ブルーグレー無地着物

44,000円 身丈4尺5分 裄1尺7寸2分

 

枯れ木にカラスコラージュの名古屋帯

120,000円(22−11−40) 長さ9尺8寸 帯巾8寸2分

飯田紬縞の着物

44,000円 身丈4尺 裄1尺6寸8分

 

江戸縮緬仔犬雪遊び文様の継ぎ名古屋帯

100,000円(22-11-43) 長さ9尺8寸 帯巾8寸2分

藤紫無地紬

40,000円 身丈4尺4寸 裄1尺8寸

 

うさぎアール・ヌーヴォー紋様コラージュの名古屋帯

132,000円(22−11−42) 長さ9尺8寸 帯巾8寸2分

本場結城紬グレー無地一つ紋

49,500円 身丈4尺1寸5分 裄1尺6寸8分

 

面白柄継ぎ名古屋帯

100,000円(22−11−29) 長さ9尺7寸 帯巾8寸1分

茶無地紬

132,000円 身丈4尺3寸 裄1尺8寸