着物紹介」カテゴリーアーカイブ

志村ふくみ 入荷のお知らせ

なんと贅沢な、と、実は身震いしながらお知らせしています。

6点全てが志村さんの色紙、あるいは共箱が付いており、お仕立て上がりが2点、ご使用済みが1点、後の4枚は仮絵羽ですので、お仕立て付きとしてご紹介しています。

そのほとんどが昭和期の作品と思われますが、そのうち2点は、写真集でご紹介されています。

ご試着いただけますので、秋空と相談なさってお出かけになってくださいね。

志村ふくみの藍

志村ふくみ作 藍熨斗目 袷 仕立て上がり

熨斗目とは本来、江戸時代の武家で、小袖の生地とされた練貫という絹織物のことです。
その中で、袖の下部や腰まわりの色をかえたり、縞を織り出したりしたものを腰替わりといい、やがてそのデザインを指すようになりました。
そして能や狂言衣裳としても用いられたので、格調のあるデザインとしてのイメージが定着してきました。
この藍熨斗目は1975年に作られていますので、志村さん50歳頃の藍建てへの道筋が、ついた時期の作品のようです。

白地に小格子の肩裾と、明るい藍の腰替わりとが激しく呼応し合って、藍の華がほとばしり、美しさの高みへと向かっています。
清楚で、しかも生命力に溢れる作品です。
色紙と多当紙がつきます。

志村ふくみ作 花絣 仮絵羽

1979年の作品です。
優しい色の替わり格子の中に花十字が浮かんでいて、その中に、井桁絣が子供のように守られるかのように入っています。
緑と藍と紫の微妙な色が重なり合って、芳しく透明感のあるハーモニーをかもし出しています。
そして、優しさと包容力が、精緻で静謐な表現となって織り込まれています。
志村さんの、懐の深い人間力が感じられる一枚です。

志村ふくみ作 笹竜胆(ささりんどう) 袷 お仕立て上がり

笹竜胆は源氏を代表する家紋なので、源氏物語、ひいてはひかるの君をイメージしての作品かと想像しています。
深い翠に囲まれた寝殿で待つ、ひかるの源氏を取り巻く姫君たちのつのる想いは、千々に乱れ、交錯して、それでも瑞々しく浄化されていきます。
その深淵な情緒の世界を、志村さんは、ご自分の色で、心ゆくまで表現されています。
さぞかし楽しい心踊るお仕事でありましたことでしょう。
みなさまには、どうぞ、ゆっくりとご覧あれ、と申し上げます。。

志村ふくみ-天空のひかり

志村ふくみ作  紅芙蓉  仮絵羽

芙蓉の花は、この季節、初秋になると、少し庭のあるお家ではわが世の春を謳歌しています。
特に紅芙蓉はその花の色を誇りに、まさに女王さまの様な存在です。
あの色を、志村さんは思い切りの良い紅花の真紅に、紫根を入れて巧みに表現しています。
なるほど、あの夏の日差しにも負けない艶やかさが浮かんできます。
しかし実は、少しの風のそよぎにもはらりと落ちる花びらの本性も、風情として、美しい暈しで表現しています。
薄紫や亜麻色の濃淡のヨコ糸を巧みに織り込んで、ここに紅芙蓉は完成しています。
志村さんの観察眼に、改めて敬服です。

志村ふくみ作   律   お仕立て上がり

「律」とは? 全ての物事の基本となるおきてという意味のようです。
自然界を律する約束事。それを極めようとして臨んだ作品の様に理解しました。
それはまず、この作品から、染織という手仕事の持つ根幹的な質実な性格が見てとれます。
豊かで落ち着きのある絶妙な色彩感覚、基本である格子柄を中心として、しかも個性あふれる絵羽に仕上げている現代感覚。
ヨコ糸を節紬にしている所からくる、民芸調の温かみある、みずみずしい活力。
なんだか、志村さんがここに居るというオーラを放ったお召しもののようで、持ち主になられた方の着姿に思いを馳せます。

志村ふくみ作   冬青(そよご)  仮絵羽

風に戦(そよ)いで葉が特徴的な音を立てる様がそよごの由来とされています。
又、常緑樹で冬も青々としている所から冬青と書かれています。初夏に白くかわいい花が咲き、赤い実を付けます。
その可憐な姿が庭師に選ばれて、かつて代々木の店先に植えられていたことを思い出しました。
今、この作品を見て、あの葉っぱは十字絣に、赤い実はピンクのドットに昇華されたことに納得しました。
しかしこの愛らしいピンクに、心奪われない人はいません。
そして志村さんの十字には、いつも天空の光を見たり、音を聞いたりしてしまうのです。
小さな格子柄でありながら、タテ糸がわずかに控えているのにも、精緻でみずみずしい感性が感じられます。

竜田川柄 紗単衣

朝夕すっかり秋めいて参りましたね。

夏は暑すぎて…でもオシャレはやっぱり薄物よね!と皆様の想いを感じる今夏、少し落ち着いた今こそ薄物をお楽しみくださいませ!

本日ご紹介、竜田川文様の単衣は新作着物で、紗の変わり織です。

一瞬縦絽に見えますが、縦縞が染められており着物に深みを与えています。

綴れ帯にはコオロギがとまり、その芝には露が一滴二滴…真夏のきらめく水面ではなく、秋山の源流を思わせる静かな佇まいで、秋の気配を感じるコーディネートにしてみました。

  

幅が7寸4分(約28cm)と狭めですが、開き仕立てですので胴前はお好きな幅で締めて頂けます。

露とコオロギは後から刺繍致しました。

 

竜田川柄紗単衣着物 85,000円+税
身丈4尺(約152cm) 裄1尺7寸3分(約65.7cm)

コオロギの綴れ帯 (18-8-06) 20,000円+税

 

処暑わたのはなしべひらく

晩夏から初秋は、芙蓉(ふよう)や木槿(むくげ)などの1日花が、儚く美しい季節です。

今日は、可愛らしい小花達が、盛られた秋の花籠の色留袖をご紹介させて頂きます。

紫色の友禅暈しが、幻想的なやさしい気品のあるお着物です。

涼を呼ぶ透かしの刺繍にアールヌーボー風の蜻蛉の帯留めが、時を越えて、初秋の風運んでくるようです。

   

17-5-27紫暈し秋の花籠三つ紋色留袖 70200円
身丈4尺2寸裄1尺6寸8分

流水に菊、朝顔の刺繍名古屋帯 32400円

蜻蛉の帯留 17280円

夏の布

毎日うだるような暑さが続きます。

それでもなお夏着物を楽しみたいと思うのは、夏の布が魅力的だからでしょうか。

その中でも手仕事が見える布は、また特別な思いがして愛おしく袖を通します。

ご紹介の着物は、経糸も緯糸も手で紡がれた糸で織られた越後上布です。

夏真っ盛りのこの時期に、白い上布はすがすがしく清い気持ちにさせられます。

 

 

麻と思えないくらい柔らかな手触りのきものは、シンプルな格子柄だからこそ糸あじを楽しんできたい一枚です。

 

 

合わせた帯は、芭蕉布の名古屋帯。芭蕉布は暑い土地にかなった布です。張りのある布なので、帯で楽しむのも一つの手段です。藍色の絣が入っていて、その土地の大らかさを感じる帯です。

 

越後上布 100,000円+税(共布胴接ぎしてます)

身丈:4尺(約152㎝)  裄:1尺6寸6分(約63㎝)

芭蕉布の名古屋帯 140,000円+税

 

明日はセール最終日!まだまだあります、秘蔵の品

明日はセール最終日
まだまだあります、秘蔵の品

 

灯屋2好みの紬は、帯を置くキャンバスとなるものです。
決して独り立ちはしませんが、帯の気ままな個性や、品性を引き立てる名脇役となります。
季節毎に、お出かけの場所毎に、引いては、あなたの気分毎に帯を変えられます。
季節物ではありませんが、2割引の今がチャンスです。

多様の美に叶う、当店の紬をお選びください。

左から 藍色杢結城紬、グレー結城紬、水色藍手織紬、八掛大島茶結城紬
寸法など詳細はスタッフにお尋ねください。
全てお仕立て直しのお品物で20%OFFになります。

店内には他にも多数味わいある紬が揃っておりますので、是非お出かけください。

 

◆灯屋2夏にセールのお知らせ

店内商品20%OFF

日時 7月13日(土)〜21日(日)
月〜土:11時〜20時 日曜:11時〜19時

日頃のご愛顧に感謝を込めて灯屋2夏のセールを開催いたします。
みなさまのご来店お待ち申し上げます。

*「ひとえ展」以降のHP紹介商品は対象外となります
*通信販売は15日(月)13時〜 となります

 

◆灯屋2 臨時休業のお知らせ

7月25日(木)・26日(金)は社員研修のため臨時休業致します
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いいたします

夏のセール開催中 「知る人ぞ知る 上布の宝庫」

知る人ぞ知る 上布の宝庫

当店では、昭和中期の上質な糸で織られた越後上布や越後縮み、沖縄の宮古上布や八重山上布を安価で沢山ご用意しています。

切り繰越でお仕立て直しをする、という一手間をかけているからこそ、現代サイズでご提供できるのです。

それには、極暑の夏の素材として、愛して止まない理由があるからです。

この機会にぜひ体感してみてください。

週末から本物の夏がやって来そうです。

 

◆灯屋2夏にセールのお知らせ

店内商品20%OFF

日時 7月13日(土)〜21日(日)
月〜土:11時〜20時 日曜:11時〜19時

日頃のご愛顧に感謝を込めて灯屋2夏のセールを開催いたします。
みなさまのご来店お待ち申し上げます。

*「ひとえ展」以降のHP紹介商品は対象外となります
*通信販売は15日(月)13時〜 となります

 

◆灯屋2 臨時休業のお知らせ

7月25日(木)・26日(金)は社員研修のため臨時休業致します
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いいたします

南国の風

6月下旬、梅雨空の中、湿気の多い毎日が続いていますね。

そんなとき、身にまとう着物は、肌にはりつかないサラリとした快適なものがお勧めです。

うすい紫みの青に赤茶と白の格子縞、所々に織り出されたツバメの絣柄がかわいらしい夏の琉球絣。張りのある質感が、「涼」を呼んでくれます。

色鮮やかな芭蕉の葉が描かれた帯を合わせて、南国の香り漂う装いになりました。

みずみずしい瓜の帯留を合わせて、来る夏を満喫してくださいね。

花浅葱(はなあさぎ)夏琉球(着物18-6-59):40,000円+税
身丈:4尺1寸(約155.8cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)

芭蕉の葉柄絽縮緬名古屋帯:40,000円+税

瓜と葉の帯留(メノウ):12,000円+税

サリー帯とツバメ

梅雨に入り、お昼は夏日のように陽射しが強かったり、夜は少し肌寒かったり、気温も安定しない今日この頃です。お出かけする前に、お洋服でも何を着ようか迷ってしまいます。お着物でも同じですね。

そんな時に重宝しそうな帯、インドのベナレスシルクの布でお仕立てした帯。インドサリーとしても有名ですね。絹の光沢と軽さが感じられ、真夏以外の少し汗ばむ今時期にも使いやすい帯です。金糸などで唐花模様が織り出されており、異国情緒あふれる華やかさを醸し出しています。

着物は、帯のごく薄い黄緑色「柳色」に合わせて、柳にツバメ柄の絽の小紋。湿気ある曇空に揺れる柳の葉、まるでシルクロードを渡ってインドの香りをツバメが運んできてくれたかのようです。

その日の気候や気分に合わせて、ちょっとしたストーリーのある装いをお楽しみください。

柳にツバメ絽の小紋:80,000円+税

身丈:4尺1寸5分(約157.7cm)

裄丈:1尺7寸5分(約66.5cm)

ベナレスシルク名古屋帯(帯18-12-27):65,000円+税
インドの天然石の帯留:12,000円+税