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薄萌黄のやさしい色の背中一杯に花筏がうかんでいます。
この春は特に天候が一定でないためか、単衣羽織がとても人気です。
確かにお出掛けの際ちょっと羽織ると安心ですよね。
身丈も袖丈も長いので、訪問着にもお召し頂けます。

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トンボが蔭と日なたという趣でバランスよく飛んでいます。
地の染めは、型紙で吹き付けなのか、絞りなのかはっきりしませんが、効果的な陰影をつくりだし、涼しげな演出満点の上質なお着物になっています。
お仕立て直しすれば、身丈4尺2寸(約159.6cm)、裄1尺7寸5分(約66.5cm)になります。

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花車には、春から秋にかけての花たちが溢れる勢いですが、地色の薄紫に呼応して、優しい色たちが目に涼やかです。
下前には揚羽と紋白蝶がとても優雅に舞っています。
麻の葉模様の透かしが入り、6枚結び桜の染め3つ紋です。

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錦紗の単衣に銀糸のケシ縫いの桐紋が非常にエレガントで、美しさを増しています。
黒字に梅鼠と薄青、それに金銀の丸紋がちょっと賑やかに配され、まさに大人かわいいの真髄を感じずにはいられません。
お仕立て直しで大きくなります。

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波は漆糸で、大きな渦は絞りの中に筒書きで糊防染されて、白い線を作り出しています。
きれいな色と、モダンなデザインからは昭和の香りがします。

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漆糸のぬいとりで銀、緑の八つ手が大きな手をひろげています。
お召し糸で透かし織りになっているので、風通しよく、シャリ感があります。
漆糸は地の緯糸にも通っていて、若葉のころのおしゃれで個性的な街着になります。

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ベンガラ色の暈しがそのまま霧となって空気が湿気を帯び、遠山の木立のざわめきが聞こえてきそうな、そんな臨場感あふれる着物です。
裾には滝の流れが勢いをつけ水音もしてきそう…
色を統一したことで独特の品格が備わり、何か特別な日のための1枚になりそうな予感がします。
帯が楽しみです。

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波が作る水泡に花の丸紋が写っています。
地紋に観世水が織り出され、この時代の意匠に見られる、完成に行き着いたかのようなデザインのバランスが見られます。
色焼けもなく、状態は良好です。

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とても静かで繊細な、紗袷にしては珍しく、ひかえめなムードの訪問着です。
地色も寒色系の茄子紺で、上前裾の透かし柄が涼感を出しています。

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黄海松茶（きみるちゃ）の地に風車と帆船が描かれた西洋画のような付下。
優雅な魅力に溢れるアンティークならではの一着。
観世水と萩文様が透かしになり、下に合わせる襦袢が透けて涼やかな印象となります。
下に向かってグラデーションになる地色がバランスよく、お召し頂いた際に着映えがします。
眺めているだけで楽しい特別な一着です。

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目を引く青藤色が美しい単衣の着物。しかし目を引きつけるのは地色だけではなく、その図案にあります。
芭蕉の葉にちょこんと乗った愛らしいカタツムリ。
可憐な撫子の花との対比が面白く、思わず笑みがこぼれます。全体に浮かし織りにより配された銀糸の芭蕉が控えめな涼感をもたらし、夏を控えた単衣の季節らしい爽やかな印象です。
アンティークならではの遊び心溢れるおしゃれな一着です。
少々色むらがあります。

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紅と群青の美しい暈しに、芝露がゆったりとおおらかに広がっています。
露がシャボン玉のようにふくらみ、秋草が写っています。
花はすべて刺繍なので、豪奢でかわいらしい付下になっています。

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薄めの翡翠色に大きめのアザミが染められた華やかな付下です。
ほんのりと桃色と紫色に染まった花々が何とも優しい印象。
アンティークらしい優雅な雰囲気溢れます。
地布には菊や橘、御所文様があしらわれた地模様が織り込まれ、お召しになった際に角度により地模様が映えます。
単衣ならではの優しい着心地に包まれて、特別は時間が楽しめそうな一着です。

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柳が芽を吹き、新緑一杯の中、ツバメがとんでいます。
これからのシーズン、おしゃれに後ろ姿で勝負されてはいかがでしょうか。
往時なら、春雨に蛇の目傘でしょうね。

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濃い藍にさえる瑠璃色の絣。この季節、風を纏うような感覚を楽しめる単衣の綿薩摩。
「いつかは…」という方にも「何かひとつ単衣を…」という方にもおすすめの一枚。
帯合わせの楽しさにも、はまりそうですね！