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金茶の中に黒糸1本で、華奢な縞を織り出して格子にしています。
お袖を通すと、この織物独特の、しなやかな力強さが身を包んでくれます。
単衣でお召しになる贅沢感を、お楽しみなって下さい。

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立派に手描きされた松葉牡丹におどろきますが、裾の瓶覗きから灰桜にかわっていく暈かし。
引き染めされたはけ目の美しさは、主役に引けを取ることなくいきいきと堂々とした線。
ぐーっと伸びた茄子紺色の茎。
新しい年も勢い佳しの吉祥模様です。

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雪輪に雪の結晶がまとわり、梅の花は唐草模様で埋まっています。
山繭で縦縞が、優しく入っています。
上前には刺繍が入り、シンプルでいて、実は凝った技術が、お着物の奥行きを演出しています。

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輝く光に向かって、果てしなく続くお花畑。
明るく優しい花達の笑い声やお喋りが、聞こえてきそうです。
こんなに愛らしいお花達の主役になれるのは、この着物を纏う方。
軽くしなやかな錦紗縮緬地に揚羽の染め一つ紋です。

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昭和中期の男物結城に男の子柄の刺繍をしてみました。
ゆらりシャナリは柄じゃないけど、とおっしゃる向きのお方にいかがでしょうか。
八掛も格子柄と洒落てみましたので、新鮮なお召し物になりそうです。

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こちらは昭和初期の縞結城を４点接ぎ合わせてみました。
とても軽くしなやかな風合いで、これからも長くお付き合いいただける飽きのこないお着物としてお勧めします。
この種類の織物はそろそろ入手が難しくなってきましたので、希少価値も生まれてきています。

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これは証紙が示しているように、居座機（いざりばた）の本場結城紬です。
さらに、白場に3色の色糸で、亀甲と格子、十字絣を使って椿に竹、梅のデザインを織り出した、貴重な結城紬といえるでしょう。
ぜひ直接お手に取って、そして身にまとって、その素晴らしさを感じて見てください。

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浦野理一の代名詞ともなる経節紬のお着物です。
井桁絣とは、井戸を上からみた四角の形を表現した紋様ですが、この井桁は縦の線が３本。
素朴な基本形をアレンジした絣模様になっています。
生成りの糸とくり色の絣が、自然を感じさせてくれる、飽きのこない初期頃の浦野理一作品です。

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藍一色で染められた紅型を藍型とよびますが、生成り地にあずき一色の小豆型でしょうか。
浦野の色は、1色に１０以上の色を重ねて独特の色を作り出すそうです。
染と織について深い知識と探求力で様々な研究をしてこられた、浦野染織工房の初期頃に作られた物だと思われます。
物には精神性が、あらわれるといいます。
古き良き日本の情緒が感じられ、心が安堵するようです。
小豆茶の八掛をつけて、お仕立て直しました。

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「浦野の紅型は、自由な紅型です」と、理一氏のご子息範雄氏の言葉が、浮かんできます。
しっかりとした蹄で紅葉を踏みしめて、遊んでいる鹿の楽しそうな様子。
大きな翼で伸び伸びと羽ばたく力強い鶴。
ながめているだけで心が弾み、楽しくなってくるお着物です。
裏面に引き染めされた藍が、胡粉色の表地に時々あらわれては、布地に表情をつけています。

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大胆でエレガントな、春のお着物です。
愛らしいゼラニウムのお花が、主役になっていることが驚きです。
お花の明るくやさしい色使い、緑の葉っぱとの取り合わせが新鮮です。
お召しになっていたら、ゼラニウムのお方と呼ばれそうですね。

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流水に昇り重なる美しい緑の笠松、大きく翼を広げ、悠々と上昇する鶴の群れ。
衿元、お裾、お袖と絶妙の構図、黒地の縮緬に映える色彩。
日本の美を感じさせてくれる、大人の振袖です。