小雨の中、早朝より、お寒い中をご来店頂き、幕が開いた「新春のきもの展」です。
お客様の灯屋2の新作への熱意にスタッフ一同、心より感謝、御礼申し上げます。
南天に水仙、新春の顔とも言える立派な松の意匠やほころぶ梅の刺繍が、華やぐ銀座店内です。
「もう、お正月ね」と令和元年を振り返るお客様の言葉と笑顔が印象的な初日でした。
新年に向け、合わせたいお着物や帯がおありになれば、ご遠慮なくお持ちください。
皆様の灯屋2銀座展へのご来店をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
浦野理一ワークショップ終わりました。
23日は、そぼ降る雨を打ち払って、みなさまの期待満々のお顔が集まってきました。
24畳の大広間に、裂を満杯にした段ボールたちと、机には帯の型紙を置いて、先ず好みの裂探しから始まりました。
あれもこれもと、いとしい裂を沢山抱え込んで、始めの1時間は途方にくれます。
それから、小さな型の中に押し込んでは取り替えてを繰り返していきます。
やがてかなりの諦めを乗り越えてお太鼓柄が決まると、続いて垂れ先、前柄、最後に手先が待っています。
ここで、またお太鼓裂をいじったりして、やっとできあがりです。
縞、格子、型染め、絣と全てを散りばめて個性を放つ方、千鳥の絣をメインに縞や格子でかわいくまとめる方、紅型や、中形小紋に江戸小紋の色を重ねて優雅に決めていく方、中には紬と縮緬の両方を入れる希望者もいらっしゃいましたが、縮緬がしっかりしているので、それもあり、となりました。
こうして3時間は瞬く間に過ぎて行きましたが、みなさま緊張して頑張ったという達成感の面持ちを残して帰っていかれました。
お客さまのお喜びのお顔を拝見したくて、できあがった帯はなるべく銀座店でお渡ししています。
縫製されてみると、その綺麗さに驚かれる方がほとんどです。
ご参加されたみなさま、ありがとうございました。
ここまで沢山ある「浦野の古布とその裂で帯をお仕立てするワークショップ」のご紹介をご覧頂きありがとうございます!
布を見ているだけであっという間に時間が過ぎてしまうほど奥の深い世界ですね。
浦野染色工房が、半世紀の時を染め、織りの研究に情熱をそそぎ、身につけた女性、美しく光る着物と帯を世に送り出したいと、心を込め仕事を続けてこられた事がおわかり頂けたかと思います。
浦野の裂で帯を創るWSは、浦野ファンならずとも「本物の浦野の裂を選んで、帯を作る事が出来るのですか?」と皆さまが驚かれる、夢の企画です。
帯を仕立てる手順や説明もいろいろさせて頂きましたが
「自分の帯を作ってみたいけれど、優柔不断だから、布を選ぶ自信が、ない‥」
というお客様の声が多いのも本当です。
お時間もたっぷり3時間ございますし、過去のWSにおいても途中で迷いながらの皆さまもご自分だけの素敵な帯を完成されています。
もし、大丈夫かな‥と思われたら、帯を合わせたいお着物をご持参ください。
迷いがないと思われるお客様も合わせたい着物をお持ち頂くと的が絞れて裂選びが、スムーズになりますので、ご参加の皆さまにお薦めいたします。
「案ずるより産むが易し」で沢山の浦野裂を触って、選んでいるとご自分の感性を刺激する好きな裂が、きっと見つかります。
そこからは、自然に組み合わせが出来上がっていきます!
当日は、お客様のご相談役として灯屋2スタッフも会場にスタンバイしておりますのでどうぞ、ご安心ください。
会期も近くなって参りましたが、この企画も次回いつ、とお約束が出来ません。
まだ若干名、お席の余裕がございますので、お迷いの時にはぜひご参加ください。
銀座店に実際にご覧頂ける浦野裂もありますし、今までお客様が制作された帯の写真集もございますのでどうぞご覧になってください。
では、23日(土)🎌に新宿花園神社向かって右隣の社務所2階にてお待ちしてます。
◆◆◆ワークショップお申し込みについて◆◆◆
【開催】
場所:花園神社社務所2階和室(東京都新宿区新宿5-17-3)
日時:11月23日➀10時~ ➁14時~ いずれの回も要予約
費用:100,000円+税(布代、お仕立て代を含む)
【お問合せ】
灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
Tel:03-3564-1191
Mail:ginza@akariya2.com
お申込みの際は、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご参加希望の時間帯、お支払い方法をお伝えください
【お支払い方法】
当日は現金のみ
前日までに店頭にお越し頂ける方は現金またはクレジットが可能です
ご質問・ご不明点などは灯屋2銀座店までお気軽にお問合せ下さい。
「どうやってつくるの?」 一番大切な疑問ですね。
名古屋帯は6通で仕上げます。
お客さまにはお太鼓と垂れ先、前柄と手先の見える部分の型紙をお渡ししますので、そこに入れる布を選んでいただきます。
つなぎの布はこちらにお任せ下さい。
6通の胴回りと裏地は、浦野さんの反物ではありませんが、縮緬を浦野色に染めて対応します。
そのお色については、一応ご希望はお聞きしますが、添えられないこともあります。
後は、こちらで縫って帯が仕上がるまで、1〜2ヶ月かかります。
裂は、どの組み合わせも有りですが、紬か、縮緬かはお決めいただくのがいいかもしれません。
裂の大きさは、紬は半巾を20センチ位に切ったものがほとんどです。
縮緬は、それプラス、反物の巾で10センチ、30センチ、50センチ位のがあります。
いずれにしても、布は沢山ありますし、お客さまのお好みも違いますので、慌てる必要はありません。お時間は3時間位の予定です。
最後に、どの着物に合わせようか、と、照準を決めておかれるといいですね。
ワークショップお申し込みについて
【開催】
場所:花園神社社務所2階和室(東京都新宿区新宿5-17-3)
日時:11月23日➀10時~ ➁14時~ いずれの回も要予約
費用:100,000円+税(布代、お仕立て代を含む)
【お問合せ】
灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
Tel:03-3564-1191
Mail:ginza@akariya2.com
お申込みの際は、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご参加希望の時間帯、お支払い方法をお伝えください
【お支払い方法】
当日は現金のみ
前日までに店頭にお越し頂ける方は現金またはクレジットが可能です
ご質問・ご不明点などは灯屋2銀座店までお気軽にお問合せ下さい。
今まで小布の数々をご覧に入れましたが、それではお客さまの作品をご紹介してみます。
以前のワークショップで胸を膨らませて、試行錯誤してお創りになった、ただ一本の私の帯です。この時は、紬だけを提供させていただきました。
みなさま始めは大興奮で、いっぱい布を集めていましたが、しばらく触っているうちに方向が見えてきまして、ご自分の個性に合わせて、またお召しになるお着物を想像して、だんだんまとまって行きました。
そして最後にお選びになった裂は本当に様々で、さすがに、と感心したり、あっと驚かされたり、こちら側も楽しませていただきました。
又、後で帯ができあがり、受け取りにお見えになる方みなさまが、その美しさにパッとお顔が輝きました。今日はそのうちの何点かをご覧ください。
次回はみなさま?のどうやって進めていくのか、についてです。
最後に一番大切な布を忘れていました。
確かに主張の少ない染めですがその歴史は古く、柄付けからも、色もようからも、固有名詞が付けられています。
武士の裃から出発したので、その柄はごく小さく、格調高いものを本来の姿としていましたが時代も進むと人気がでて、武家の品位、町人女子の粋、男子には伊達、と様々に使い分けられてきました。
浦野さんは、友禅を「動」の染色とすれば、小紋は「静」の染色と位置付けています。
植物染料ではありませんが、虹よりも深く、多彩な江戸小紋をご堪能いただきたいです。
優美で優しい紅型や、ハツラツとしてリズミカルな唐草や多色の型染めなどのオブザーバーとしての役割を担っています。
お客様の作品は次回をお待ち下さい。
ワークショップお申し込みについて
【開催】
場所:花園神社社務所2階和室(東京都新宿区新宿5-17-3)
日時:11月23日➀10時~ ➁14時~ いずれの回も要予約
費用:100,000円+税(布代、お仕立て代を含む)
【お問合せ】
灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
Tel:03-3564-1191
Mail:ginza@akariya2.com
お申込みの際は、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご参加希望の時間帯、お支払い方法をお伝えください
【お支払い方法】
当日は現金のみ
前日までに店頭にお越し頂ける方は現金またはクレジットが可能です
ご質問・ご不明点などは灯屋2銀座店までお気軽にお問合せ下さい。
数いる野鳥の中でも、我々人類の愛すべきは千鳥とツバメ。
特に千鳥は、古くは万葉集に読まれ、謡曲に謡われてきました。
その鳴き声や歩き方はとてもおもしろくて、いっぱい群れて飛んでいる所から千の鳥となったそうです。
じゃあどんな姿で、どんな風に歩くのか、千の鳥がどこに群れているのか、不思議なことに案外イメージできていませんよね。
カモメに比べて数が減っちゃったのでしょうか。
でも、ここに、浦野さんは、たくさんの千鳥を型染めで残しています。
波千鳥という固有名詞があるほどに、波に遊ぶ千鳥のかわいい様子をご覧ください。
又、ツバメは逆にその姿を知らない日本人はいない程に、近年まで、軒下の人気者でした。
その飛翔する姿は本当に絵になります。
しかしあのシャープな線は型染めでは少し出しにくいのかもしれません。
したがってこの4枚は貴重な作品です。
このように命あるものを入れることによって動きが出て、ストーリーが生まれてきますので、ぜひこれらを帯作りの中に入れてあげることをお勧めします。
次回からは、過去に作られたお客さまの作品をご紹介していきます。
紅型の紅は多くの色を指すと言われて、その華やかな色模様は王家のものでしたが、藍型は藍の濃淡に僅かの紅色だけがはいり、庶民にも着用が許されていました。
素朴でおおらかな文様はさぞや多くの方に愛されてきたことでしょう。
深い藍の中に見る白い色は、白の想像を遥かに超えて、透明感に輝く純粋?な白です。
そこにそっと刺された紅の、なんと可憐でやさしいことでしょうか。
型とは型紙のことであり、大型、中形、小紋とあり、浦野さんの作品にもさまざまな藍型があって、今日では通常紅型に押されてあまりお目にかかれませんが、今回はたっぷりとご覧になってください。
又、染め方に地白型というのがあって、それは紬に染められていますが、シンプルな中に繊細な美しさがあって、布味と共に、魅了されてしまいます。
次回は、更紗印花布をご紹介します。
深い海の中に浮かぶ小舟のような白は、藍の中に冴え冴えとして、白よりも白く美しく輝いて見えます。そして中にふとかわいい紅色が浮かんで来たりします。
藍型はもしかして愛型?