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まあるい虫かごの刺繍がシャープで、白い桔梗との取り合わせも美しい名古屋帯です。
夏もいよいよ本番となっていく中、眺めていても楽しく、心安らぐこのような帯で、元気の糧が生まれてくれたら嬉しいです。

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この夏は、白鷺が灯屋にもしばしば舞い降りてくれました。
実は先日、佐渡に朱鷺を見に行きましたが、舞姿はそれに負けない美しさです。
今でも田園風景の中で良く見かけることができ、まるで女王のような舞姿をみせてくれます。

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勢いのある沢の流れの淵に、葦が元気よく群生しています。
盛夏の上布に、まさにふさわしい夏帯です。
丁寧な刺繍の技をご覧になってください。

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青い空に、クッキリと雄姿を見せて飛ぶ雁の姿は、凛々しくもあり、優雅でもあります。
夏生地ではありませんので、春、秋仕様となります。

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荒波をかい潜って、大きな帆船が進んでいきます。
沖のカモメが寄り添って、波立つ海面を注視しています。
夏帯ではなく、春と秋の名古屋帯です。

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昭和期の香り漂う芭蕉布を集めて名古屋帯にしました。
無地と縞、絣、藍型の染め、生成りの色まで様々な個性が溶け合って、一枚の帯に収束しています。
シンプルな上布をお召しになる時、格上の出番となります。

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浅葱色を中心に清潔感の漂う白と藍の細縞、理知的な茶系の色々、かわいいピンクのきかせ色。
複雑に入り組んで、なお統一感のある帯になりました。

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流水に春景色が描かれて、宴もたけなわというところでしょうか。
少し控えめな表現が、夏の意匠にふさわしく、涼しさを呼ぶ帯になっています。
上布にも、柔らかものにもご使用になっていただけます。

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天使のようにあどけない童達が、蛍狩に高じています。
その着物文様に、刺繍の丁寧さが偲ばれます。
昭和の初め頃に、作られた丸帯ですが、幸いなことに引き抜き柄ではないので、このままお使いいただけます。

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蓮池に、錦鯉が悠然と泳いでいます。
刺繍の技術で、立体感のある写実美が表現されています。
鯉だけを描いた日本画家がいましたが、この刺繍職人もどれだけの修練をつんだことでしょうか。
丸帯ですが、幸いなことに引き抜き柄ではなく、このまま使えます。

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龍という、霊性の高い空想上の生物は、夏の意匠にふさわしいような気がしています。
神経がピリッと高まって、何か涼しさがやってくるようです。
抑えた金色がユニークです。

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織られて久しいと思われる、珍しい藤布を入手しました。
枯れた色がちょうど落ち着いたいい色になっています。
榀布よりは繊維が細くて、しなやかな感触です。

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伊藤若冲の動植綵絵、諸魚図・郡魚図を思わせるようなユニークさ！
銀色の正絹絽地に、鯛やカサゴ、トビウオ？のような魚が何匹も刺繍されており、大変豪華で素敵な帯です。
垂れと前柄には美しい珊瑚が刺繍されており、盛夏ならではの風情ある夏帯です。
前柄にはお魚がいないので、帯留で仲間に入れてあげても楽しいですね。

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しっとりとしたグレージュ、薄香色（うすこういろ#f0cfa0）の透け感のある地布に、栄螺や二枚貝が刺繍された夏らしい名古屋帯です。
爽やかな水色の水文様、深みのある白茶色、金糸や銀糸の煌めき、絹糸ならではの光沢感が上品な遊び心を漂わせます。
灯屋２のオリジナル図案による手刺繍の帯です。

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夏を感じさせる虫篭をモチーフにした名古屋帯です。
鈴虫かコオロギか、籠の中に虫は入っていないので想像力を掻き立てられます。
上前には夏に花を咲かせるハマナスを用いました。
ハマナスの花言葉には「豊かな香り」「美しいかなしみ」「旅の楽しさ」「照り映える容色」などがあるそう。
ローブヒップティーとしても有名ですよね。
シックな地色に、風に揺れるように葉を伸ばす草木、全体の構図にバランスよく配された虫籠。
夏の装いが楽しみになる一本、楚々として着こなしたいものです。