月別アーカイブ: 2019年10月

「浦野の古布を帯にする」その7 縮緬地 更紗印花布

 

印花布は、元来中国の庶民の間で、木綿地の藍に白抜きで染め出した染織品のことですが、浦野さんは、縮緬地に色を使って染め出した型染めに更紗印花布という名前をつけました。

 

 

 

 

 

単色に小紋調の白い柄が浮き出た小布は、単色で柄も主張が少なく穏やかなので、、補色として、またつなぎの布として重宝な役を負っています。
冴えた色が美しい布たちです。

 

 

 

 

次回は藍返し、鼠返し、茶返しについてご案内します。

「浦野の古布を帯にする」その6 藍型

先に紅型を紹介しましたが、藍型も又多才です。

紅型の紅は多くの色を指すと言われて、その華やかな色模様は王家のものでしたが、藍型は藍の濃淡に僅かの紅色だけがはいり、庶民にも着用が許されていました。

素朴でおおらかな文様はさぞや多くの方に愛されてきたことでしょう。

深い藍の中に見る白い色は、白の想像を遥かに超えて、透明感に輝く純粋?な白です。

そこにそっと刺された紅の、なんと可憐でやさしいことでしょうか。

型とは型紙のことであり、大型、中型、小紋とあり、浦野さんの作品にもさまざまな藍型があって、今日では通常紅型に押されてあまりお目にかかれませんが、今回はたっぷりとご覧になってください。

又、染め方に地白型というのがあって、それは紬に染められていますが、シンプルな中に繊細な美しさがあって、布味と共に、魅了されてしまいます。

 

次回は、更紗印花布をご紹介します。

 

深い海の中に浮かぶ小舟のような白は、藍の中に冴え冴えとして、白よりも白く美しく輝いて見えます。そして中にふとかわいい紅色が浮かんで来たりします。

藍型はもしかして愛型?

 

「浦野の古布を帯にする」その5 紬の型染めたち

紬の型染たち
初期の頃、型染めのリズム感あるきっちりとした染めの魅力を、浦野さんは、紬地に託したのでしょう。
たくさんの裂が残されています。
しかしそれには縦節紬は強すぎるので、諸糸を使った紬を使っています。
中でもポップでかわいい和柄は、日本人の自然観や精神界を抽象化していて、昭和のころより襖や千代紙などに木版刷として愛されてきました。
諸紬のかわいい節のある布に型紙で糊置きをして、藍に浸し染めをすることによって、糊がかからないぽこっと出た部分に藍が入って良い味が出ています。
浦野さんは、和紙の暖かくほっこりとした感触をイメージしていたのだと思います。
小津安二郎の映画のなかで、山本富士子さんが、着ている着物の柄も混じっています。

浦野さんと言えば、唐草の小紋も人気があります。
縦横に伸びやかに、ダイナミックで生命力を感じられる裂が、ザックザックと出てきます。
縮緬と違って縞や格子や、欲張って絣とも合わせられます。

次回は藍型をご案内します。

 

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灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
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「浦野の古布を帯にする」その4 絣いろいろ

絣いろいろ

浦野さんの絣のお仕事もまた幅広く、奥深くて、研究も随分とされていたようでした。

そして着尺に限らず、のれんや座布団、テーブルセンターなども作っていらっしゃいました。縦節紬のなかでは、縞や格子よりも労作のようでした。

    

織られた図柄は、沖縄の絣や、久留米、弓浜、伊予絣まで全てを消化して、浦野の絣に昇華させています。特に個性的なのは、雨絣と称して雨が降った時の雨足のように、縦に絣足を長く散らしたり、複雑な縞や格子の中になおかつ絣を入れたり、小紋調のような柄も楽しいです。

わりと長い仕事人生の全てを、二代に渡って染織に賭けていたわけですから、作品の素晴らしさは計り知れません。
個性的なデザインの絣と、縞や格子の組み合わせをお勧めします。

次回は紬の型染めをご紹介します。

 

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「 浦野の小布を帯にする 」その3 同じ型紙から生みだす兄弟たち

浦野さんの飽くなき仕事振りは、同一の型紙からたくさんの色を違えた仲間たちを作りました。

これらが全て着尺として旅立って行ったのでしょうが、あまりのパワーに少し唖然とさせられます。

今回は寒色と暖色、表と裏、色々に表情を変えて出てくる布たちを全部整理してみました。

帯を作るときに仲間たちをコラボさせたらおもしろいかなと考えています。

 

紅型や中型の花や葉っぱ、小鳥や蝶たち、流水から抽象柄までなんでもありの賑やかさです。
それは楽しいお仕事だったでしょうが、これからもまた、これらがいかに生かされていくのかが楽しみです。

 

次回は「絣たち」をご案内します。

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ワークショップ「浦野の小布を帯にする」その2 格子と縞

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」その2
格子と縞

前回のワークショップでもご覧いただきましたが、浦野さんの縞、格子は無数にあります。
先に手をつけないと無くなってしまう、との心配はご無用です。
それに、今回は新しい布も補充しました。

縞や格子は型染めと違って、機の数だけある、と申しますが、よくぞここまでといえるほどに、それをやってのけています。
創業時の縦節は糸が細く、節も小さく、縞目も細やかで、いくらかやさしい紬だったような気がします。近年になって、縦節が主張し、柄目も強く、個性的になってきたようです。
裂のスクラップブックには、昭和28年製というのもあって、60年を経て弱ったりしているのもありますが、そんな小布に限って美しかったりもします。
縞や格子にも本当に個性やルールがあって、その全てをお伝えできないのが残念です。
これらの布たちは絣や、型染めとも調和して楽しい帯へとなっていきます。

     

第3回 は「同じ型紙から作り出す兄弟たち」をご紹介致します。

 

 

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」小布ってどんな布?

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」 小布ってどんな布?

  

どんな布なのでしょう。
今日から10回くらいに分けてご紹介していきます。
なにしろ、縞、絣から、縮緬まで幅広く、膨大な量を作っていますので、一休みしていると途方にくれてしまいます。
これから1ヶ月の間がんばっていきますので、お付き合いください。

まず1回目は、紅型です。「浦野の紅型」とあえて呼称がついていて、大きな型から小紋調のものまで、多岐にわたっています。
大きな図柄はおおらかでダイナミックに、小さな図柄は花から鳥にいたるまでかわいく可憐さに満ちています。

布の大きさは、1メートルくらいのものから、15センチ平方のものまであります。

次回は縞、格子をご案内します。

 

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江戸時代の小袖裂が帯になりました。

菊紗綾形の地紋がある綸子地は、はるか昔よりずっと変わることのない象牙色の輝きを静かに放っています。

小石丸という蚕は、さぞや優しくて穏やかな繭を作っていたのでしょう。

スッと伸びた清楚な枝の先には、擦り疋田と刺繍とでたおやかな菊の花が咲いています。

状態も良く、全通と6通の名古屋帯が二本できました。

秋日和のいい日のお出かけには、是非こんな帯をお勧めします。

 

全通帯:240,000円+税 / 六通帯:180,000円+税

秋の染め帯と小紋

秋の季節に、優しい気持ちになれる染帯と小紋を集めてみました。

HP商品以外にも素敵なものはたくさんあります。

色とりどりの秋の風情が、とても鮮やかです。

布は厳選されたアンティーク布ですが、仕立ては新しいので長さも充分。

状態が良いのが灯屋2の自慢です。

価格は3万円代を中心とした、お手頃価格となっております。

是非お手に取って、お気に入りをお求めください。

 

次は小紋。

ちょっと華やかなワンピース気分でおめしになってはいかがでしょうか。

カジュアルですが、この絹のなめらかさは、極上の着心地です。

フォーマルシーンとはちがって、染め小紋は、あくまでも自由にご自身の感性のままに。

どれも当店で、実際にお試し頂き、帯合わせも楽しめます。

勝負服は、服ではなく着物!

間違いありません!

ご来店を心より、お待ち申し上げます。

灯屋2企画展「秋の音」へのご来場ありがとうございました!

 

「秋の音」へ連日、沢山のお客様にご来場頂き誠にありがとうございました。

スタッフ一同心より感謝、御礼申し上げます。

毎年、この季節は、駅へ向かう途中の静かなビルライトの元、虫達のオーケストラが聴こえてきます。

ふと、見上げると高い空に満月が、浮かぶ銀座の秋。

お出かけには、お着物が心地よくお召し頂ける時候になってまいりました。

企画展は、終了致しますが、新商品がまだまだ、入荷しますので、どうぞ銀座の秋の音を楽しみにお出かけください。

皆さまのご来店心よりお待ち申し上げます。

着物19-10-05 山栗と竹垣に菊の訪問着 80000円+税