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澪つくし、かをるさん的コーディネート

ささやかな毎日の楽しみはBSで再放送中の『澪つくし』。15分のドラマですが、30分は見ている気になる素晴らしい作品です。令和の今は「科捜研の女」になっている主人公「かをる」は、銚子の醤油の蔵元の娘。

娘時代は可憐な着物姿でした。最愛の夫、「惣吉さん」との思い出の地、潮来にかけて菖蒲の帯をコーディネート。

こちらの帯は信じられないことですが、流水模様は手で防染して描き、絞りも全て手で行っていると思われます。単衣の錦紗縮緬に織と銀通しが入った着物を帯にしてあります。

ドラマと同じ昭和初期の物と思われるこの帯。この格子の着物には少し薄手の帯ですが、「かをる」らしい雰囲気で合わせてみました。

いろいろあったけど、今ではすっかり若奥様となり、しかも実家の経営陣に加わっている「かをる」。少しキリリとした姿の中にもやはり可愛らしさの残る着物姿が彼女らしいと思います。

様々な微妙な色彩の細かい格子が入った着物。春を呼ぶ爽やかな帯を合わせてみました。

最近は韓国ドラマ真っ青の展開でいよいよクライマックスです!着物姿とともにぜひオススメいたします!

赤格子着物 132,000円(税込み) 裄1尺6寸8分 身丈4尺2寸

菖蒲帯 27,500円(税込)

薄茶系格子着物 21-2-4https://www.akariya2.com/kimono2021-02-04.html

66,000円(税込み) 裄1尺7寸 身丈4尺3寸

桃枝文名古屋帯 21-2-26https://www.akariya2.com/obi2021-02-25.html

 

 

おちょやん令和の春コーデ

朝ドラをご覧になっていますか?

昭和初期の設定で、着物姿が可愛いですよね!

特に千代ちゃんのオレンジ系の縞の着物、いつも胸キュンで見ています。

店内にあるこの着物、ドラマを思い出させます。

花と蜜蜂のクリーム地が優しい帯に合わせました。

普段着の定番だった縞の着物、こちらはとても風合いの良い織で上品です。

そしてもう1枚は赤に黒の格子の着物。

帯は花籃に咲き誇る花でいっぱい、のびやかな絵柄です。

深い赤の着物は大人の方にもおすすめですよ。

昭和初期に思いを馳せながら、令和のおちょやんコーデいかがでしょう?

 

 

オレンジ系縞着物 88,000円(税込)裄1尺8寸 身丈4尺1寸3分

撫子と矢車草刺繍の名古屋帯 88,000円(税込)17-4-45

赤格子着物 44,000円(税込)裄1尺6寸5分 身丈4尺1寸

花籃の名古屋帯 88,000円(税込)

 

 

チョコブラウンの可愛い結城

藍でもない、濃い茶でもない、チョコブラウンのなんとも可愛い結城紬が入りました。

絣文様が丁寧に織られた手の込んだ一品は、サイズも身丈4尺2寸(約160cm)、裄1尺7寸8分(67.6cm)になりました。

可愛い結城には可愛い帯を!

大胆な青緑の地に籬にぼたんがあしらわれた帯は、もともとは型染めの着物でした。

 

よく見ると市松の中に紗綾形や菱の地紋が浮かびます、鮮やかな名古屋帯で気分も解き放たれるようです。

格子の可愛いこちらの帯は花織のルーツ、インドネシアの布を名古屋帯にしました。

 

元は祭事用か高貴な方が身に付けたものと思われ、金モールが退色し落ち着いた印象ですが、よく見ると糸一本一本可憐な色使いです。

 

最後は季節の帯、ススキとヤツデの型染帯です。

優しい色味中にある赤に黒縁のヤツデが帯全体をピリッと引き締めます。

 

本場結城絣袷着物 120000円+税

籬にボタンの染名古屋帯

インドネシア 格子花織名古屋帯 50000円+税

ススキにヤツデの名古屋帯  50000円+税

 

 

洋服感覚で取り入れる帯

着物日和りが続きます。

洋服感覚のセンスを感じる帯で気軽なお出かけいかがでしょうか?

まずは、洋服でも馴染みのある大きなチェック。紺、ベージュ、茶の色は、すぐに着物にも取り入れられそうですね。

次の帯は座ぶとんの上に毛並みの良い黒い猫が座っています。カーキ地に赤い座布団が効いています。可愛すぎないところが良いですね。

最後に紺と青の細い縞の帯。こちらは無地感覚で使えるので、柄のお着物にも使えて重宝です。粋な感じが素敵です。

 

大きなチェック柄帯

猫の刺繍帯 90,000円+税

紺と青の細縞帯 30,000円+税

存在感たっぷりの半幅帯

いよいよ年末も目前に迫り、皆様お忙しい日々をお過ごしの事と思います。

忙しくて着物を着る暇がない・・・そんな時に半幅帯はいかがでしょうか?
インスタでもご紹介しましたが、存在感たっぷりの半幅帯が入荷しました。

一つめはほっこり真綿紬の半幅帯です。
格子の着物に合わせ、かわいらしく変り結びにしてみました。
温かみのある素材ですから、寒い時期にお使い頂きやすいですね。
着物も生成りの生地に赤い格子、その中に変り織で黒い織り出しがピリリと効いています。
  

 

二つ目はざざんざの半幅帯です。
こちらは結城新機にあわせました。
半幅帯でもざざんざの強さは健在!すっきり結んで潔い着姿になりますね。
両面使えるのも面白いところです。

  

半幅は結び方から小物使いまで様々お楽しみいただけ自由度の高い帯です。
ぜひお気軽にお楽しみくださいませね。

格子着物:120,000円+税 身丈4尺2寸(約159.6cm)裄1尺6寸8分(約63.8cm)
真綿紬半幅帯:20,000円+税

結城新機袷着物(19-10-31):140,000円+税 身丈4尺3寸(約163.5cm)裄1尺8寸2分(約69cm)
ざざんざ半幅帯:40,000円+税

■■■ 年末年始のご案内 ■■■

12月28日 17時閉店
12月29日~1月2日 年末年始休業
1月3日~1月5日 18時閉店

どうぞよろしくお願いいたします。

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」その2 格子と縞

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」その2
格子と縞

前回のワークショップでもご覧いただきましたが、浦野さんの縞、格子は無数にあります。
先に手をつけないと無くなってしまう、との心配はご無用です。
それに、今回は新しい布も補充しました。

縞や格子は型染めと違って、機の数だけある、と申しますが、よくぞここまでといえるほどに、それをやってのけています。
創業時の縦節は糸が細く、節も小さく、縞目も細やかで、いくらかやさしい紬だったような気がします。近年になって、縦節が主張し、柄目も強く、個性的になってきたようです。
裂のスクラップブックには、昭和28年製というのもあって、60年を経て弱ったりしているのもありますが、そんな小布に限って美しかったりもします。
縞や格子にも本当に個性やルールがあって、その全てをお伝えできないのが残念です。
これらの布たちは絣や、型染めとも調和して楽しい帯へとなっていきます。

     

第3回 は「同じ型紙から作り出す兄弟たち」をご紹介致します。