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夕日に映えて、はるか西方からやって来たのはアラビア船。ひだのある帆はラテンセイル。
江戸の昔から、お船に宝物をいっぱい積んで、貿易船はやってきたのでしょう。
このような帯を身につけて、果てない夢を見ていたのでしょうか。
前柄のカモメもゆったりと、美しいです。

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弁慶格子に歌舞伎の勧進帳を掛けた、贅沢な帯です。
褐色(かちいろ)という少し紫味を帯びた地色からも、武家の香りと主人公の苦悩が伝わってきます。
引き抜きの丸帯だったのをお仕立て直ししました。

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先の勧進帳の片面です。歌舞伎やお能の竜田川の文様です。
紅葉狩りに行き、美酒に酔いしれ、鬼の化身にうつつを抜かすというストーリーですが、瓢のみごとな表現力には驚かされます。
この力量あってのこのテーマに納得です。

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みごとな御簾に掛かる紅葉の枝葉。
この中にはどのような方がおわしますか、と問いたくなるよう…
お太鼓柄にふさわしく、美しい構図だと思います。
前にのみ、菊が賑やかです。

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やさしく浮かぶような若草色のエ霞紋様。
小波と楓の葉が戯れ、夢の国へ誘ってくれるようなやさしい世界感の素敵な刺繍帯です。

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花や貝合わせの文様が、蒔絵で装飾された雅な水車。
さぞかし大きな御屋敷の庭園でしょう。
木賊色にゆれる可憐な秋の花達。
美しい刺繍にため息のこぼれる袋帯です。

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萩がそよぎ、紅葉の錦、彩りの秋。
寝殿作り御屋敷のある雅な風景。
めずらしい地色に細かな染と刺繍がほどこされた華やかな名古屋帯です。

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しっとりとした秋風、愛らしい小菊達が、出迎える静かな山荘。
馬もくつわを外され、身体を休めている頃でしょう。
物語の主人公も木戸をくぐり、愛しい方に会えたでしょうか。
艶やかな花色の丸帯をお仕立て直ししました。

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塩瀬地に小紋を染めてその上から刺していますが、大きな紅葉の葉っぱだけが小紋の後ろにあるように刺されています。
それで遠近が感じらて、深みのあるデザインになっています。
個性の光る帯です。

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こちらは四季の花がたくさん咲き誇っています。
元は引き抜きの丸帯でしたので、昭和初期の作となります。
このように個性的な帯は、お客様のご注文のお品だったのでしょうが、お好みの巾が広い時代でしたね。
紫っぽいお着物に似合いそうですね。

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花紗綾形の地紋に流水は摺箔、岸辺は疋田絞りという背景の両岸に、梅と紅葉が配されています。
ぽってりとした刺繍が贅沢な背景に囲まれて、豪奢な帯ができあがりました。

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かわいい小動物が、顔をのぞかせそうな栗色の森。
黄金色の葉が、秋の深まりを告げています。
「葉っぱの帯が、見つかったー」と喜ばれる声が聞こえてきそうです。

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生成りに鮮やかな赤い絞りのいかだ模様。
たっぷりと刺繍がされた大輪の菊と紅葉。
秋の河をゆったりと流れゆく美しい自然の風景を表現した華やかな刺繍帯です。

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頭を振り、風に揺れるのを楽しんでいるかのような白菊よ。
細い光のように交差するブロンズ色の間垣。
黒地に咲く白菊が、芳しき香りを放つ刺繍帯。
帯巾7寸9分(約30cm)です。

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秋の木の葉に混じり、春の梅がかわいい顔を覗かせています。
長い冬の季節の間、多様なお着物に合わせてお楽しみいただけるオシャレ帯です。