志村ふくみさんの着物
見る人を魅了してやまない志村さんの着物。
灯屋2では作家もののなかでも、特に志村ふくみさんの着物を力を入れて集め取り扱っております。
今まで多くの方にその魅力をお届けしてきましたが、これほど多く志村さんの着物を集めているところは珍しいのではないでしょうか。
当店で入手したもので作品名が分からないものは、アトリエ志村にてご鑑定いただいております。
お値段に関してはホームページ上には掲載しておりませんので、銀座店までお問い合わせください。
志村ふくみ作「赤茶無地紋入り」
お値段はお問い合わせください
志村20-01-04
鑑定書付き
身丈:4尺2寸(約159.6cm)
裄:1尺6寸8分(約63.8cm)
店頭でお手にとってご覧ください
きれいな、いわゆる江戸茶といわれる赤く明るい茶色の無地紬です。
志村さんはおっしゃっています「茶色は大地であり、すべての植物の幹や枝のタンニン酸で樹液のような薄茶が染まる、それを木灰、石灰、ミョウバン等で媒染するとさまざまな茶系統が染まる」と。
鑑定書をいただくとき、志村さんは染料については明記しません。
植物染料とは、状況によってかほどに難しいものなのでしょう。
このお着物も紋が入っていましたが、外す事も可能です。
主張のある、個性豊かな茶色なので、お元気に前向きの召し方を、お勧めします。
志村ふくみ作「淡茶無地紋入り」
お値段はお問い合わせください
志村20-01-05
鑑定書付き
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)
店頭でお手にとってご覧ください
このように赤みも黄色みもない茶を、木蘭色というそうです。
華やかさから遠く、釈迦が袈裟の原点を見て、落ちた木の葉や枝で染めるよう指示した色だといわれています。
白茶に近く、あまり主張のない色なので、逆に、帯での演出が楽しみなお着物でもあります。
緯糸に割りと存在感があり、縦糸よりも少し濃いめの色なので、その節がポツポツと景色を作っています。
一つ紋がありますが、消す事も可能です。