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淡いオレンジ色の錦紗の地に、水面の泡が3色の漆の糸で織りだされ、錦紗の地に伸び伸びとしたたくさんの金魚が楽しそうに回遊して、水のぬるみを感じさせてくれます。
大人が纏える金魚です。

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裾に白抜きで柳が枝垂れ、とても上手な手描きの燕が、ファミリーでしょうか、元気に飛び交っています。
七宝花菱の地紋に柏の三つ染紋です。

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ぼかしの裾に大きな蜘蛛の巣が、美しくマッチングしています。
蜘蛛の刺繍がなぜかエレガントに見えてきます。
裄はいっぱいです。

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青緑の淡い地色に濃い蔦の葉が茂っています。
葉陰にも葉っぱの残像を置いて、立体感を表現しています。
単色でこれほど爽やかな単衣は、都会の初夏に、いっそう映えることでしょう。

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まるで縞のように走る杜若が、とても斬新な意匠です。
花は青、黒、赤と染められ、桃色の地とは裏腹に、纏えばしゃっきりと粋な単衣です。

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深く淀みのある水面に、柳が枝垂れて初夏の趣が満ちています。
燕の帯など、最高ですね。

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楊柳のしぼも涼やかに、あやめが咲き群れる訪問着。
水彩画のようにやわらかく描かれるあやめの意匠は、この時代によく流行ったようです。

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大きなとんぼが透かし文様で露芝の上に飛ぶ紋錦紗。
昔のきものだから出来る技とおしゃれです。
赤漆で織りこまれた小さな赤とんぼと銀色の水玉が、無邪気な心にさせられる小粋な小紋です。
夏の暑さが和らぐころから、秋にかけて、季節を感じさせる一着になってくれるでしょう。

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海のように見えるむら染めの地紋に、全体に波文様を織りだした軽やかな単衣の着物。
裾部分に、金糸銀糸で千鳥と波で刺繍で厚みをもたせています。
これから初夏を迎える季節に相応しい、夏色と呼ぶのがぴったりな色合いですね。

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生成り地に菫色の雲取りが優しい雰囲気を醸し出し、そこに鮮やかな藤の花が誇らしげに咲いています。
まるで藤の香りが漂ってきそうな、春爛漫の着物。
この着物で銀座を歩けば、道行く人がついつい振り返りそう…そんな気持ちにさせてくれます。

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実をつけた八ツ手が気持ちよく腕を伸ばして、優しい木陰が感じられる涼やかな小紋です。
紋錦紗の地紋は撫子で、ちょっとかわいさ感も盛られた楽しいお着物。
裄いっぱいです。

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紫草の根の色を染料とする紫根染は、色を布に定着させるために膨大な時間を要する上、近年、染料となる根の入手が難しくなってきたこと等から、風合、特徴、堅牢度を失わないように工夫された化学的方法も取り入れ、更に高度な絞り技法の開発と、その技術者の養成に力を注いでいます。
手絞りによる微妙に異なる染めムラの美しさと、年を経るごとに一段と味わいが出てくる色の変化も特数と魅力のひとつになっています。
まさに長く複雑な手仕事の末に完成する、工芸品の結晶、とも言うべき一着です。

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灰赤紫と古代紫の引き染風の変わり市松に春の盛り、花びら散らしの桜と藤が描かれた付下げです。
少し長めの袂で華やかな春の一日をお楽しみください。

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狭い空間に日本の四季を見事に凝縮した、上手の作による着物です。
昭和初期の作と思われますが、下前にも丁寧な刺繍が施され、江戸褄の名残を感じさせてくれます。
上代紬の菱文がとてもおしゃれな付下。
まだ、このような逸品が出てくることに喜びを感じずにはいられません。

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灰紺とこげ茶の組み合わせに、灯屋2らしさ一杯の絹更紗の可愛らしい八掛が隠し味。
こちらも素晴らしい風合いの縮になりました。
ぜひ店頭でご試着いただき、その着心地を味わっていただきたい着物です。