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楓萌ゆる下、筏舟を操る竹笠の船頭が描かれた、とても珍しい訪問着です。
背には染抜き一つ紋、どんな個性的な方が着ていたのでしょうか。
地紋には流水が縦に走り、涼やかな川の流れの中にいるようです。
楓や水際の草の染めも美しく、ところどころは刺繍されて、それもまた心惹かれる素敵なきものです。

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青紫の錦紗に葦が銀糸で織り出され、明らかに昭和初期の着物です。
地色に応えて、手描きの葦も中々の迫力です。
蛇籠に向かうカワセミも眼光鋭く瞬発力を秘めて待ち構えています。
こんなお着物で、いざというのはいかがでしょうか。

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撫子の花の可憐さは、昔も今も、皆の心をとらえて離しません。
デザイン化された撫子がなんとも可愛らしく、赤紫の絽地に疋田柄も交えて、水色、紫でぽんぽんと咲いています。
昔のものらしい面白い色使いが、不思議に魅力的な小紋です。

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20種類の絣ですが、自己主張の強い模様ではない、細かな絣をはぎあわせました。
最初からそうだったように、自然な一枚のお着物になっています。
さらっとした感触の極々軽い大島紬は、季節の変わり目に心を軽くさせるほど気持ちのよいお召し物です。
あなただけの一枚をどうぞ、お楽しみください。

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細かな蚊絣とルーペで見ないと絣の模様がわからないほど細かな角通しの絣模様が、2寸5分の間隔で横段に織られた綿薩摩。
おそらく、現代では作ることのできない緻密な絣。
なめらかな肌触りは、綿だという事を忘れてしまいます。

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その柔らかい肌さわりと暖かな着心地の良さに定評があり、着れば着るほど肌に馴染むと言われる郡上紬。
くず糸をためて手織りで織った自家用の着物がその発端と言われていますが、今ではその工芸的なが美しさが着物愛好家の憧れの的となっています。
コチニール、茜など天然染料で丁寧に染められた深みのある色合い。
藍、茶、白がメインの色使いとなり、お互いに引き立て合うことで、優しい雰囲気を醸し出しています。
長年を通して付き合っていく、そんな一着です。

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辻村ジュサブロー作のとてもモダンな小紋。
グリーングレーのような微妙な地色に、紫の蝶々。
すっきりとしたデザインですが、蝶のモチーフが優美に舞う、印象的で独特の雰囲気があるきものです。

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花笠、花熨斗、花扇…優雅な文様が散らされた訪問着です。
肩まわりの柄は控えめで、裾模様も品良い大きさ。
何より菫色の地色が美しく、顔色を綺麗に見せてくれます。

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夏虫色といわれる、地色に裾いっぱいの孔雀の羽根がはなやかです。
昭和の始めに流行った柄のようです。
3つ柏の染め3つ紋ですが、お出かけ着としてお楽しみ頂いてはいかがでしょうか。
新緑の中で新鮮な印象を振りまくお着物です。

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薄萌黄のやさしい色の背中一杯に花筏がうかんでいます。
この春は特に天候が一定でないためか、単衣羽織がとても人気です。
確かにお出掛けの際ちょっと羽織ると安心ですよね。
身丈も袖丈も長いので、訪問着にもお召し頂けます。

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トンボが蔭と日なたという趣でバランスよく飛んでいます。
地の染めは、型紙で吹き付けなのか、絞りなのかはっきりしませんが、効果的な陰影をつくりだし、涼しげな演出満点の上質なお着物になっています。
お仕立て直しすれば、身丈4尺2寸(約159.6cm)、裄1尺7寸5分(約66.5cm)になります。

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花車には、春から秋にかけての花たちが溢れる勢いですが、地色の薄紫に呼応して、優しい色たちが目に涼やかです。
下前には揚羽と紋白蝶がとても優雅に舞っています。
麻の葉模様の透かしが入り、6枚結び桜の染め3つ紋です。

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錦紗の単衣に銀糸のケシ縫いの桐紋が非常にエレガントで、美しさを増しています。
黒字に梅鼠と薄青、それに金銀の丸紋がちょっと賑やかに配され、まさに大人かわいいの真髄を感じずにはいられません。
お仕立て直しで大きくなります。

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波は漆糸で、大きな渦は絞りの中に筒書きで糊防染されて、白い線を作り出しています。
きれいな色と、モダンなデザインからは昭和の香りがします。

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漆糸のぬいとりで銀、緑の八つ手が大きな手をひろげています。
お召し糸で透かし織りになっているので、風通しよく、シャリ感があります。
漆糸は地の緯糸にも通っていて、若葉のころのおしゃれで個性的な街着になります。