よい語らい

黄八丈にラフィアの帯
-黄八丈-

伊豆七島の一つ、瓢箪の形をした八丈島の産。
猫が爪を磨くほど丈夫と言われたその織物は、それぞれの自宅で繭から紡いで糸を作り、
そして近所同士で集まって共同作業の中で色付けをするのがかつての習わし。
(現在は色づけ専門の業者の手によるそうですが…)

黄八丈の黄・樺・黒という色は、植物の命が糸への「移し替え」。そして「染め」とはその儀式。
人はほんの少し天の恵みの分け前に預かる。
真の魅力はそこにあるように思える…とある人は言う。

今回はそんな本場綾織黄八丈と、インドの布地にアフリカクバ族のラフィア織裂を縫い止めた名古屋帯を合わせてみました。

本場綾織黄八丈 168000円
ラフィアの名古屋帯 54600円

かつて黄八丈をご近所で集まって色付けする人たちの安息に満ちた、はるか遠く離れた八丈、インド、アフリカの大地の融和とも言うべき、
そしてこの着物をお召しになられる方がこれから刻んでいく未来への、「よい語らい」が聞こえてきそうです。

着物と並んで横に写っている花たち、いつも花を生ける度に自然の色の豊富さに感嘆し、そしてそのものにしかない「磁力」を感じずにはいられません。

代々木本店2階 斎藤

今週の花
トルコキキョウ
花言葉 … 希望、よい語らい

 

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