「浦野の古布を帯にする」その10 千鳥とツバメたち

数いる野鳥の中でも、我々人類の愛すべきは千鳥とツバメ。

特に千鳥は、古くは万葉集に読まれ、謡曲に謡われてきました。

その鳴き声や歩き方はとてもおもしろくて、いっぱい群れて飛んでいる所から千の鳥となったそうです。
じゃあどんな姿で、どんな風に歩くのか、千の鳥がどこに群れているのか、不思議なことに案外イメージできていませんよね。

カモメに比べて数が減っちゃったのでしょうか。
でも、ここに、浦野さんは、たくさんの千鳥を型染めで残しています。
波千鳥という固有名詞があるほどに、波に遊ぶ千鳥のかわいい様子をご覧ください。

又、ツバメは逆にその姿を知らない日本人はいない程に、近年まで、軒下の人気者でした。
その飛翔する姿は本当に絵になります。
しかしあのシャープな線は型染めでは少し出しにくいのかもしれません。
したがってこの4枚は貴重な作品です。

 

 

このように命あるものを入れることによって動きが出て、ストーリーが生まれてきますので、ぜひこれらを帯作りの中に入れてあげることをお勧めします。

次回からは、過去に作られたお客さまの作品をご紹介していきます。

「浦野の布を帯にする」その9 蝶々と流水

浦野作品のモチーフ    蝶々と流水

浦野理一さんは、初期の頃から染織の研究に非常に熱心に取り組んでいたようです。
それは、著書や、残された古い縞帳や江戸期の染織品、型染めの型紙や絣の古布などを拝見するとあきらかです。
又、範雄さんのおっしゃるには、染織に関しては、一途に頑固で、右から左まで全てを納得しないと先に進まない所があったようです。
そんなわけで、型染めのモチーフにもとことんこだわっています。

浦野さんの小紋といえば、蝶々や唐草、流水に千鳥、大輪の椿や菊、牡丹、かわいい小花の数々、かと思うととんでもない抽象柄まで揃っています。

その中で今回は、蝶々と流水をご紹介します。
浦野さんの蝶々は、蛹から蝶へと大変身を遂げる大きな生命力と、ダイナミックな個性に溢れています。

Processed with MOLDIV

流水の柄は、どこかコミックで、リアルではないのに、本当にせせらぎの音が聞こえてきそうです。

Processed with MOLDIV

次回は千鳥とツバメ文様 です。

「浦野の布を帯にする」 その8 藍返し、藍鼠返し、茶返し

染めた色の上からまた、糊置きをして重ね染めすることを返し染めといいます。

例えば藍鼠返しといえば、地を鼠色にしておいた上から糊置きをして型をつけ、

藍を挿すと鼠色の地に藍の柄が入ります。藍で鼠を返したということでしょうか。

その型染めが3種類ありますので、今日はそれをご紹介します。

いずれも単色なので、帯はいかようにもお楽しみ頂けたことでしょう。

この小布の一枚一枚が着尺だったことを想像すると、

いかに浦野さんのお仕事が膨大で素晴らしかった事かと、再三、感動に包まれます。

 

次回は小紋のパターンのご紹介に入ります。

「浦野の古布を帯にする」その7 縮緬地 更紗印花布

 

印花布は、元来中国の庶民の間で、木綿地の藍に白抜きで染め出した染織品のことですが、浦野さんは、縮緬地に色を使って染め出した型染めに更紗印花布という名前をつけました。

 

 

 

 

 

単色に小紋調の白い柄が浮き出た小布は、単色で柄も主張が少なく穏やかなので、、補色として、またつなぎの布として重宝な役を負っています。
冴えた色が美しい布たちです。

 

 

 

 

次回は藍返し、鼠返し、茶返しについてご案内します。

「浦野の古布を帯にする」その6 藍型

先に紅型を紹介しましたが、藍型も又多才です。

紅型の紅は多くの色を指すと言われて、その華やかな色模様は王家のものでしたが、藍型は藍の濃淡に僅かの紅色だけがはいり、庶民にも着用が許されていました。

素朴でおおらかな文様はさぞや多くの方に愛されてきたことでしょう。

深い藍の中に見る白い色は、白の想像を遥かに超えて、透明感に輝く純粋?な白です。

そこにそっと刺された紅の、なんと可憐でやさしいことでしょうか。

型とは型紙のことであり、大型、中型、小紋とあり、浦野さんの作品にもさまざまな藍型があって、今日では通常紅型に押されてあまりお目にかかれませんが、今回はたっぷりとご覧になってください。

又、染め方に地白型というのがあって、それは紬に染められていますが、シンプルな中に繊細な美しさがあって、布味と共に、魅了されてしまいます。

 

次回は、更紗印花布をご紹介します。

 

深い海の中に浮かぶ小舟のような白は、藍の中に冴え冴えとして、白よりも白く美しく輝いて見えます。そして中にふとかわいい紅色が浮かんで来たりします。

藍型はもしかして愛型?

 

「浦野の古布を帯にする」その5 紬の型染めたち

紬の型染たち
初期の頃、型染めのリズム感あるきっちりとした染めの魅力を、浦野さんは、紬地に託したのでしょう。
たくさんの裂が残されています。
しかしそれには縦節紬は強すぎるので、諸糸を使った紬を使っています。
中でもポップでかわいい和柄は、日本人の自然観や精神界を抽象化していて、昭和のころより襖や千代紙などに木版刷として愛されてきました。
諸紬のかわいい節のある布に型紙で糊置きをして、藍に浸し染めをすることによって、糊がかからないぽこっと出た部分に藍が入って良い味が出ています。
浦野さんは、和紙の暖かくほっこりとした感触をイメージしていたのだと思います。
小津安二郎の映画のなかで、山本富士子さんが、着ている着物の柄も混じっています。

浦野さんと言えば、唐草の小紋も人気があります。
縦横に伸びやかに、ダイナミックで生命力を感じられる裂が、ザックザックと出てきます。
縮緬と違って縞や格子や、欲張って絣とも合わせられます。

次回は藍型をご案内します。

 

ワークショップお申し込みについて

【開催】
場所:花園神社社務所2階和室(東京都新宿区新宿5-17-3)
日時:11月23日➀10時~ ➁14時~ いずれの回も要予約
費用:100,000円+税(布代、お仕立て代を含む)

【お問合せ】
灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
Tel:03-3564-1191
Mail:ginza@akariya2.com

お申込みの際は、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご参加希望の時間帯、お支払い方法をお伝えください

【お支払い方法】
当日は現金のみ
前日までに店頭にお越し頂ける方は現金またはクレジットが可能です

ご質問・ご不明点などは灯屋2銀座店までお気軽にお問合せ下さい。

「浦野の古布を帯にする」その4 絣いろいろ

絣いろいろ

浦野さんの絣のお仕事もまた幅広く、奥深くて、研究も随分とされていたようでした。

そして着尺に限らず、のれんや座布団、テーブルセンターなども作っていらっしゃいました。縦節紬のなかでは、縞や格子よりも労作のようでした。

    

織られた図柄は、沖縄の絣や、久留米、弓浜、伊予絣まで全てを消化して、浦野の絣に昇華させています。特に個性的なのは、雨絣と称して雨が降った時の雨足のように、縦に絣足を長く散らしたり、複雑な縞や格子の中になおかつ絣を入れたり、小紋調のような柄も楽しいです。

わりと長い仕事人生の全てを、二代に渡って染織に賭けていたわけですから、作品の素晴らしさは計り知れません。
個性的なデザインの絣と、縞や格子の組み合わせをお勧めします。

次回は紬の型染めをご紹介します。

 

ワークショップお申し込みについて

【開催】
場所:花園神社社務所2階和室(東京都新宿区新宿5-17-3)
日時:11月23日➀10時~ ➁14時~ いずれの回も要予約
費用:100,000円+税(布代、お仕立て代を含む)

【お問合せ】
灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
Tel:03-3564-1191
Mail:ginza@akariya2.com

お申込みの際は、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご参加希望の時間帯、お支払い方法をお伝えください

【お支払い方法】
当日は現金のみ
前日までに店頭にお越し頂ける方は現金またはクレジット・電子決済(PayPay)が能です

ご質問・ご不明点などは灯屋2銀座店までお気軽にお問合せ下さい。

「 浦野の小布を帯にする 」その3 同じ型紙から生みだす兄弟たち

浦野さんの飽くなき仕事振りは、同一の型紙からたくさんの色を違えた仲間たちを作りました。

これらが全て着尺として旅立って行ったのでしょうが、あまりのパワーに少し唖然とさせられます。

今回は寒色と暖色、表と裏、色々に表情を変えて出てくる布たちを全部整理してみました。

帯を作るときに仲間たちをコラボさせたらおもしろいかなと考えています。

 

紅型や中型の花や葉っぱ、小鳥や蝶たち、流水から抽象柄までなんでもありの賑やかさです。
それは楽しいお仕事だったでしょうが、これからもまた、これらがいかに生かされていくのかが楽しみです。

 

次回は「絣たち」をご案内します。

ワークショップお申し込みについて

【開催】
場所:花園神社社務所2階和室(東京都新宿区新宿5-17-3)
日時:11月23日➀10時~ ➁14時~ いずれの回も要予約
費用:100,000円+税(布代、お仕立て代を含む)

【お問合せ】
灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
Tel:03-3564-1191
Mail:ginza@akariya2.com

お申込みの際は、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご参加希望の時間帯、お支払い方法をお伝えください

【お支払い方法】
当日は現金のみ
前日までに店頭にお越し頂ける方は現金またはクレジットが可能です

ご質問・ご不明点などは灯屋2銀座店までお気軽にお問合せ下さい。

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」その2 格子と縞

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」その2
格子と縞

前回のワークショップでもご覧いただきましたが、浦野さんの縞、格子は無数にあります。
先に手をつけないと無くなってしまう、との心配はご無用です。
それに、今回は新しい布も補充しました。

縞や格子は型染めと違って、機の数だけある、と申しますが、よくぞここまでといえるほどに、それをやってのけています。
創業時の縦節は糸が細く、節も小さく、縞目も細やかで、いくらかやさしい紬だったような気がします。近年になって、縦節が主張し、柄目も強く、個性的になってきたようです。
裂のスクラップブックには、昭和28年製というのもあって、60年を経て弱ったりしているのもありますが、そんな小布に限って美しかったりもします。
縞や格子にも本当に個性やルールがあって、その全てをお伝えできないのが残念です。
これらの布たちは絣や、型染めとも調和して楽しい帯へとなっていきます。

     

第3回 は「同じ型紙から作り出す兄弟たち」をご紹介致します。

 

 

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」小布ってどんな布?

ワークショップ「浦野の小布を帯にする」 小布ってどんな布?

  

どんな布なのでしょう。
今日から10回くらいに分けてご紹介していきます。
なにしろ、縞、絣から、縮緬まで幅広く、膨大な量を作っていますので、一休みしていると途方にくれてしまいます。
これから1ヶ月の間がんばっていきますので、お付き合いください。

まず1回目は、紅型です。「浦野の紅型」とあえて呼称がついていて、大きな型から小紋調のものまで、多岐にわたっています。
大きな図柄はおおらかでダイナミックに、小さな図柄は花から鳥にいたるまでかわいく可憐さに満ちています。

布の大きさは、1メートルくらいのものから、15センチ平方のものまであります。

次回は縞、格子をご案内します。

 

ワークショップお申し込みについて

【開催】
場所:花園神社社務所2階和室(東京都新宿区新宿5-17-3)
日時:11月23日➀10時~ ➁14時~ いずれの回も要予約
費用:100,000円+税(布代、お仕立て代を含む)

【お問合せ】
灯屋2銀座店 AM11時~PM7時 定休日なし
Tel:03-3564-1191
Mail:ginza@akariya2.com

お申込みの際は、お名前、お電話番号、メールアドレス、ご参加希望の時間帯、お支払い方法をお伝えください

【お支払い方法】
当日は現金のみ
前日までに店頭にお越し頂ける方は現金またはクレジットが可能です

ご質問・ご不明点などは灯屋2銀座店までお気軽にお問合せ下さい。