新年を前に、人気作家の貴重な作品2点のご紹介です。どちらも一流の“工芸品”とよべるような逸品です。
志村ふくみ作 茶べんがら縞付下
1924年生まれの現役作家。人間国宝志村ふくみ作の付下げ。
志村さんの36年作「芦刈」という作品があり、(「志村ふくみの紬織」より)縞建ては少し違いますが、全くおなじ色糸を使っての付下となっています。
茶という自然の根幹から出る色を中心に、日の光や木々の輝き、風や水の音までもが織り込まれているような力強い作風です。
すっきり身に添う糸の良さ、染めの艶やかさ、一度は身にまとってみたい素敵な紬です。
1,540,000円
身丈:4尺2寸(159.6cm)裄:1尺7寸(64.6cm)袖丈:1尺2寸8分(48.6㎝)
菜ばな段縞文様絞りに型絵染付下
力ある植物をテーマに、絞りを用いた優しい描法から古澤万千子の作品と推測されます。
古澤さんは、白洲正子に愛された染色工芸作家(1933〜)。作品数が極めて少ない作家です。
手織りのやさしい生地に、独特の色遣い、個性的な菜ばなの描写、古澤さんの世界観が凝縮した見飽きない美しさ溢れる付下です。
1,320,000円
身丈:4尺1寸(155.8cm)裄:1尺7寸(64.6cm)袖丈:1尺3寸(49.4cm)

