月別アーカイブ: 2023年12月

本年もありがとうございました。

今日をもちまして、1月3日まで冬のお休みに入ります。
4日から8日の(月・祝)まで18時閉店とさせていただきます。
みなさまお健やかな新年をお迎えくださいませ。

そして、さてさて、4日木曜日の初売りには、K’sコレクションが登場します。
存在感のある華やかなかんざしと帯留めをたくさん並べて、リーズナブルなお値段で販売します。
お屠蘇気分を引き締めてお出かけください。

 

「染織工芸家 浦野理一の仕事」のご案内

織田桂さんの取材・文・編集による、浦野理一の本格研究書が、刊行されましたので、ご紹介いたします。

この本のサブタイトルなもあるように、浦野理一というと、小津安二郎の映画とセットにして語られたり、雑誌「ミセス」の女優さんの美しい写真の印象が強いのですが、この本は、きめ細かい取材と多くの資料と写真を駆使して、作家の現場に切り込んだご労作といえます。また作家を支えた家庭、染織の職人にも光をあてた貴重なものといえましょう。

彼が明治生まれであること、平成5年まで活動を続けて続けいたことにも驚かされます。広範囲で膨大な仕事は、その作家生命の長さによるところもあると思います。

まえがきに「かつて浦野理一という染織工芸家家がいた〜」とありますが、著者に失礼であることは重々承知の上であえて異を唱えますと、灯屋2の店内には、浦野理一は「かつて」でなくいま現在存在しています。

着物、帯だけでなく、巾着、鼻緒などの中に、浦野が息づいています。浦野理一の布の素晴らしさを実感していただけますので、灯屋2におでかけくださいませ。
(katsura books発行  この本も店内で取り扱っております)

 

お客様の装い、年末編

年末セールの間もお客様、華やかな装いでご来店いただきました。

今年最後の素敵な装いご紹介いたします!

最初のお客様は、スペシャルな着物、灯屋2オリジナルの浦野理一の布による「継着物」。同じく浦野理一の無地帯でまとめていらっしゃいます!

次のお客様はアンティークの着物と帯を黒羽織でまとめられました。

お着物は少し短めに着て足元はブーツで個性的に、フレッシュな着こなしです。

次のお客様は浦野理一の白地に藍の染の紬。ウズベキスタン、スザニの刺繍帯が本当に華やか!

次のお客様は久留米絣に、お母様から受け継いだ可愛い道中着をお召しになっています。

浦野理一の布で作った花緒をすげた赤い塗りの下駄がリンクしてますね!

次はアドラス・ヴェルベットの帯とバッグのクリスマス・コーデのお客様!

次のお客様は自身の干支である羊の帯留と赤い帯でクリスマス・ムードを演出されています。

こちらのお客様は伊平織の格子の着物に、インドネシアのモール織の一種、大変貴重な布・パトラの付け帯で華やかな年末の装いのお客様。こちらは、浦野理一お着物と帯、それを灯屋2の幕末明治時代の江戸小紋の羽織でまとめていらっしゃいます。羽織紐をひと組だけと選び切れず、おしゃれとして付けているそう!

そして最後は裾模様をツリーに見立てて、特別な花嫁用という赤いサリーの帯を締めてご来店のお客様。

カシミールの羽織とミンクの襟巻きで暖かく!

皆様の個性が光る装い、いかがでしたか?本当に素敵ですね。

ぜひ、皆様もお着物でお出かけ下さい!

年越しセール終わりました!!

ご来店、ありがとうございました。

はじめての冬のセールも終わりました。
たくさんのお客さまと暮れのご挨拶もできて、お買い物のお手伝いもできて、と、この時期のセールも中々オツなものだと言うのがわたしどもの感想です。なので、来年も又企画するつもりですので、大勢の方々のお出かけをお待ちしています。


実はもう一つのお勧めは、ハッピークリスマスから暮れに至る銀座中央通りを歩いて頂きたいのです。
渋谷、原宿と日々通り過ぎていますが、銀座の、大人でも、いや老齢者でも許される、ナイーブで清らかな味わいには格別なものがあります。これを知らないと人生損をします。と言ってもうちは明日でお休みに入ります。
明日のブログも乞うご期待!

セール対象のコートが入荷しました。

この1週間でも季節は行ったり来たり、そして今年も残す所少なくなってきました。
冬のセールも今週末までとなりましたが、ここで朗報です。
新しくコートや羽織が入荷し、20%オフで販売します。
これからの本格的な寒さに備えての着物ライフが心配な方は、ぜひご来店下さい。

まず紬地の上品で華やかな羽織。裄1尺6寸8分、20,000円。こちらから20%オフにいたします!

次に何かと便利な道中着。こちらは紬の単衣です。裄1尺8寸、22,000円

後ろ姿に大きな竹と笹が描かれた個性的な柄裄の創作物です。裄1尺7寸8分、70,000円。

次に地紋が素敵な道中着。色無地や訪問着などきちんとした着こなしにも。裄1尺8寸、49,500円。

こちらは柔い絞りの道中着。裄1尺7寸3分、70,000円。

最後はお召しの道行コート。裄1尺7寸、20,000円

その他にも色々ございます。サイズがあればお買い得!ぜひ、店頭でお確かめ下さい!

 

 

 

 

灯屋2 冬の感謝セールのお知らせ 16日(土)は13時開店となります

いよいよ明日から!灯屋2では、日頃のご愛顧に感謝を込めて、初めての冬のセールを開催いたします。欲しかったあの帯も、あの着物ももしかすると割引になるかもしれません!ぜひ、気になっていたあの品物を手に入れてください!

HP紹介商品は夏物も含め、8月までに掲載の商品が対象となります。また、通信販売は16日14時よりお電話にて承ります。

尚、明日は勝手ながら開店時間を13時とさせていただきますので、お間違いのないように、お越しくださいませ。

2023年12月16日(土)〜24日(日)営業時間11時〜19時(16日は13時開店)

※セール商品はお客様都合での返品はできません。

皆様のご来店をお待ち申し上げます。

割引になる商品の一部をご紹介いたします。これ以外にも何とアンティークの柔らか物や夏物も。丸ぐけ、帯揚げ、帯留、半衿など小物も対象です。

半幅帯、入荷しました!

新しく半幅帯が入荷しました!

半幅帯は気軽に結べると今人気上昇中ですね。

ぜひ、お気に入りの1本を見つけてください。

こちらは浦野理一さんの思いっ切り可愛い半幅帯。赤といっても大人の方でも大丈夫ですよ!66,000円(税込)

こちらは琉球柄なのか、それとももっと南の柄行でしょうか?こなれた味わい深い布で作りましたので、着物姿もやはりこなれた雰囲気になるでしょう! 30,000円(税込)

次はインドネシアの伝統的な柄行のバティックの半幅帯。斜めに入ったデザインで腰回りをスッキリと見せてくれるはず。30,000円(税込)

そして最後にウズベキスタンのアドラスの半幅帯。中央アジアの青い空のように美しい色ですね!綿と絹の交織で軽やかで締めやすいです。 38,000円(税込)

バティックとアドラスは同じ柄で名古屋帯もあります。バティック名古屋30,000円(税込)

アドラス名古屋帯 38,000円(税込)

いかがでしたか?半幅帯も素敵ですね。ぜひ、皆様店頭で又は通販でお求め下さい。

皆様のお出かけお待ちしております。

 

 

お客様の装い

いつも素敵な装いでお越しのお客様。本日もご紹介いたします。

本日は灯屋2の大人気のオリジナル作品。灯屋の帯の中でも異彩を放つアーティスト、山﨑小枝子さんの作品を締めてご登場のお客様です。

「不思議の国のアリス」の登場人物が所狭しと並んだこちらの帯。帯揚げまで行き届いてますね!

規則的に並んだ大小の水玉模様の着物。地紋には花模様が見えます。昔の錦紗の着物ですが、今見てもとてもモダン!

次にご紹介するのは、こちらは🍄きのこ尽しの帯をお締めになってご登場のお客様です。いつも独自のスタイリングが素敵なこちらのお客様。

たれには紋が見えますね。灯屋2オリジナルの帯に描いていただいています。

そして最後にご紹介するのはふくろう3姉妹?の帯のお客様。

胴前には木の葉をあしらって、すっきりと大人可愛い帯ですね。

お客様の装い、いかがでしたか?本当に個性的で素敵ですね!

山﨑さんの帯は他にも店頭にてご覧いただけます。ぜひお客様もトライして下さい!

お客様の装い

いつも素敵なスタイリングでお出かけいただくお客様。本日もご紹介いたします。

まずは見事な地紋に金通し、紋入りの着物に合わせた木の葉のお太鼓が印象的なお客様。少し遊びの雰囲気もあるお出かけ着としてまとめられました。いかにも糸の良い、軽やかな着心地が伝わって来ます。

次は「こうげい展」でもご紹介した灯屋2オリジナルの幕末・明治期の江戸小紋でお越しのお客様。色違いの布を継いだ凝ったもの。木々とそれを啄む鳥の刺繍が見事な帯を締められて。上品な着こなしです。

最後は、フラノのスーツような雰囲気のある、縞の上質な紬をお召しのお客様。インドネシアのモール織の帯が華やかです。半幅帯の結び方も可愛く、参考にさせていただきたいですね。

お客様の着こなし、いかがでしたか?本当に素敵ですね!

皆様もぜひ、お着物でお出かけ下さいませ!

三代を着継ぐ−−幕末明治の着物の魅力

新宿区を流れる妙正寺川近隣(JR高田の馬場近く)は、この川のきれいな水を、反物の仕上げに使い、かつて染工場が繁栄したところです。現在も新宿区の後押しもあり、新宿区の地場産業として、従来の工場に加えて、体験型の新しい染工場が営業しています。

その一つ「染の里おちあい」で知人所蔵の、幕末明治の着物を展示していると聞き、のぞいてみました。

紫の大きな矢絣の銘仙を明治〜昭和三代の女性が着ています。今も着用可能な布の強さ、デザインに驚きます。

知人の実家は江戸の御家人—将軍お目見え以下の直参の武士の家で、高祖母は幕末十四代将軍家茂に御台所として降嫁した和宮の大奥に、奥女中として仕えたお人であったそうです(「伊織」という名を頂戴し、当時大奥で身の回りの品を保管するのに使った名入り黒塗りの箱なども所蔵している)。

幕末明治の江戸小紋を現代に甦らせた着物、羽織、小物は先日の「こうげいを探る」展でご紹介し、大好評でしたが、ここでも同時期の江戸小紋2点も展示され、どちらも着用可能です。濃い鼠に小桜と鮫、大きな家紋、どちらも一見地味ですが、羽織ってみると、底光のする美しさ!さすが関東大震災、太平洋戦争の戦火をくぐって生き残った“強者”、あらためて当時の糸の強さ、染の良さが感じられます。

その他の着物を2点ご紹介しておきます。

上は五つ紋の二枚襲手書き友禅。乱菊模様は袖だけにあり、裾にはない。袴着用のための着物。

下は明治後期縮緬の単衣。17歳くらいの時のもの。