月別アーカイブ: 2021年4月

そろそろ衣替のお支度を

空気が澄んで、緑が青々と鮮やかに見える季節となりました。

まだまだ肌寒い日もありますが、季節は着実に移り変わっていきます。

そろそろ衣替をする気持ちになってきました。

ご紹介の着物は、今はもう作られなくなった錦紗の単衣着物です。

透け感がなんとも言えず美しく、描かれた文様と重なって優美な雰囲気です。

雲取りの合間から見える可憐な草花や千鳥が舞う様子を楽しみながら着る着物です。

穏やかな遠山文様の夏帯に鼓の帯留を合わせて、新緑の季節を楽しみたいです。

 

藤暈し秋草の単衣付下  49,500円(税込)  (着物21-04-16)

身丈:4尺(約152cm)
裄 :1尺7寸3分(約65.7cm)

 

黒地絽綴遠山に波織名古屋帯 27,500円(税込)

鼓の帯留(オニキス)    38,500円(税込)

 

新入荷 二部式襦袢袖

とても柔らかい質感のアンティーク布で仕立てた襦袢袖です。

貴重な布で、裾除けは作れませんでした。

マジックテープが付いているので、半襦袢にセットしておたのしみください。

肌触りも心地良い、極上の下着のお洒落をどうぞ。

 

 

アンティーク布で仕立てた襦袢無双袖

紫水仙文様

青傘文様

どちらも税込価格 26,400円

寸法どちらも袖巾 8寸5分(約32,2㎝)    袖丈(約48,5㎝)

 

軽やかに縞の単衣とジャワ更紗帯

今日は少しひんやりとしましたが、まさしく春ですね!

皆様もそろそろ単衣を探されている頃でしょう。

新入荷の深いグリーンの粋な細縞の単衣をご紹介しますね。

お財布にも優しいこのお着物、気軽なお出かけにいかがでしょうか?

ジャワ更紗の帯を合わせてみました。

チャンチンという道具を使って、手仕事によるろうけつ染め(バティック)で、非常に繊細な文様が描かれています。

バティックは、そのほとんどが両面染めとなっていますが、制作には半年はかかるとても手の込んだもの。

綿の布地も砧打ちされた、上質で滑らかな肌さわりです。

青みがかったグリーンと辛子色に茶がアクセントで入っています。

翡翠の帯留めと三分紐ですっきりと。

ジャワ更紗帯 21-4-6

縞の着物  裄1尺7寸5分 身丈4尺2寸

翡翠の帯留と三分紐 24,000円(税込)

 

 

 

 

4月大歌舞伎『桜姫東文章』初日観劇

汗ばむような陽気が、ちょっと冷んやりしたお天気に変わりましたね。でも、一度明るくなった日差しは、私たちの気持ちを春に変えます。

そんな時にぴったりなのがサリーの帯。キラキラ感と、生地の透け感が、何とも春らしい。単衣の時期にも使えるので、今揃えておくと、とても役立ちます

さて、4月歌舞伎、初日のご報告です。

待ちに待った芝居。開演5分前になると、ドキドキしてきました。

仁左衛門と玉三郎の清玄と白菊丸が、花道に登場。その時の拍手の、なんと熱かったことか❗️このゴールデンコンビの奇跡の復活上演を、皆が、心から喜んでいるのを感じました。

6月の第2部で、今月の「上の巻」に続き「下の巻」が上演されることも発表されました。本来4時間ほどで通し上演される演目なので、予測はしていましたが、やはり嬉しい😃

いつもは借りないイヤホンガイドですが、2人の特別放送があるというので借りました。

開幕前は玉三郎丈の演目の解説。幕間には仁左衛門丈へのインタビューで、柔らかいお声が聞けて、気持ちが上がります。

桜姫は、赤い着物に、キラキラとした華やかなかんざしの「赤姫」姿。世間知らずのお姫様感、満載です。

仁左衛門丈の高僧清玄は、さすがの品格です。白塗りから化粧替えして悪党の釣り鐘権助になるのですが、なんとかっこいいことか!

この演目の最初の見せ場が、桜姫が権助と出会い、急に変わっていくところですね。恥じらいながらも積極的に迫り、権助はシメシメ。そして、ポスターにもなっている2人の濃厚な濡れ場に💕。

今回、私が新たに見つけた楽しみは、破戒して桜姫を求めてさまよう清玄です。仁左衛門様が、こんな情けない役をすることはないので、なんだか新鮮で可愛くて、すっかり好きにってしまいました。これからどんな風に役が深まっていくのか,楽しみです。

サリー名古屋帯 税込価格

抹茶色とオレンジ色 71,500円

白地 66,000円

 

 

 

 

 

素敵!ジャワ金更紗の継ぎ名古屋と伊兵衛織

わぁ!思わずため息の出てしまうジャワ金更紗の継ぎ帯の登場です!

時代を経た渋い光を放つジャワ金更紗をメインに継ぎ、ヨーロッパ更紗の繊細な美しさもお楽しみいただけます。インド更紗、大正更紗の姿も見えます。

とても素敵なハイグレードな帯になりました。どんな着物に合わせましょうか?

本日は大人気の伊兵衛織を合わせてみました。伊兵衛と言えば、着物自体個性が強いイメージですが、こちらは個性ある帯も受け入れる洒落紬。

芝かん茶に黄土色が交差し、細い縞が織り出されています。

伊兵衛の中でも薄手なのでとても着やすいと思いますよ。

歌舞伎役者にちなんで江戸時代にたいそう流行ったお色だそう。

どこか時代感覚がマッチする組み合わせになったでしょうか?

ややくすんだオレンジ色の帯揚げと真田紐に紺色のトンボ玉も密かなアクセントですよ。

 

ジャワ金更紗の継ぎ名古屋帯 21-04-10 264,000円(税込)

伊兵衛織着物 21-04-04 154,000円(税込)

トンボ玉帯留めと真田紐 13,200円(税込み)

帯揚げ 3,500円(税込)

 

 

 

 

 

ツバメの単羽織

4月になり、まるで初夏のような気温になりました。

ごれからは単衣にご注目下さい。

海のようにも空のようにも見えるブルー。

ツバメがたくさん舞飛んでいます。

なんて美しい羽織でしょう。

まるで翼を手に入れた気持ちになります。

 

大波に片輪車と燕の単衣羽織

着物20-04-21

身丈:2尺5寸7分(約97.6cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)

 

 

里山の春

里山の春を竹籠に生けました。

灯屋本店では、昨年度より「藍花展」を重ねてきましたが、この度、新潟県村上に出向いて、雪解けの野辺の花を生け、一年の締めとしました。

半月前までは、雪景色だったそうですが、梅の便りを待って、花人の加治さんとカメラマンとを伴って連れ合いと出かけました。

山頂の小さな畑にある1本の梅の木、花の精が、宿っているかのように、それはそれは美しいのです。

枝を大きく四方に張って、天高く槍梅が伸びて、可憐な一重の花が桜のように咲き乱れています。それを籠に摘入れて、ふきのとうとつくしが笑えるほどにたくさん顔を出している山道を、今度は、春の山野草を摘みながら帰ってきました。

 

そして、古民家の、書院窓から庭の光が差し込む一間床の間に飯塚琅玕斎の竹籠に生け込みました。

そこには白い花がテーマの早春が、たちまちできあがっていき、芳しい梅の香りに酔いしれたひとときでした。

 

 

4月3日初日、歌舞伎座三部「桜姫東文章」で仁左衛門玉三郎が共演

桜の花吹雪が、あまりに美しく、お子さま達も歓声をあげている場面に出会いました。

春色のお着物に花籠の帯をつけて、心まで軽やかに足どりも踊るようです。

紫縮緬のお着物は、縮緬なのに軽い着心地がおすすめ。写真よりも,明るく柔らかい色合いなので、帯の藤の花が引き立ちます。

気温も上がってまいりましたので、単衣紬も合わせてご紹介します。

単衣は、野蚕の紬、芽吹きにぴったりと季節を纏うようですね。

身丈もたっぷり、裄も1 尺8寸5分までお召しいただけます。

4月大歌舞伎のご紹介もさせていただきます。

桜姫東文章は、鶴屋南北の人気作。仁左衛門、玉三郎の若き日の孝玉コンビにこの演目はぴったり。 そして、36年ぶりの再演です。

仁左衛門は高僧の清玄と、悪党の権助のニ役。清玄は若き頃、稚子の白菊丸と道ならぬ恋に落ち、心中をします。しかし、自分だけ生き残ってしまうのですね。

玉三郎の桜姫は、家が没落し出家をしようとしていましたが、実は、名前も顔もわからない相手に、密かな恋をしています。その目印が,犯された時に見た,腕に彫られた桜と釣鐘の刺青。その男こそは、権助でした。さらに、清玄は、姫が白菊丸の生まれ変わりだと思っています。

この三人が出会うことで、物語は思わぬ展開をしていきます。今回は前編と言うことなので、どこまでの進展かわかりませんが、桜姫が女郎ににまで身を落とした時の言葉遣いが、とっても可愛いんです。

と言うことで,明日3日初日の観劇後に、またご報告します。

4月の着物日和には、ぜひ、お着物でお出かけください。

ご来店心よりお待ち申し上げます。

花籠の友禅名古屋帯灯屋2オリジナル88,000円(税込)

紫縮緬無地袷33,000円(税込)しつけ付き身丈4尺裄1尺7寸

野蚕紬単衣 身丈4尺3寸5分裄1尺7寸7分(1尺8寸5分可)

帯揚げ各4,300円(税込)丸ぐけ各4,500円(税込)

おひとりさまをたのしむ〜お散歩花暦

桜前線が通過中ですね。

これから次々といろんな花が咲きほころびます。

藤もそろそろ準備中。

花暦をなぞってお散歩計画をたてましょう。

白地が爽やかな黄八丈に、刺繍の藤。

今年こそは、装いでも開花をおたのしみください。

江戸小紋の籠バッグもお出かけを待っています。

黄八丈袷  税込 110,000円

身丈4尺2寸(約159㎝)    裄1尺7寸3分(約65、5㎝)

 

藤の花車刺繍名古屋帯 税込 77,000円

 

 

浦野理一作縮緬江戸小紋と型染め籠バッグ 各種 税込 19,800円

 

 

そろそろ単衣の季節です!

めっきり暖かくなりました、そろそろ単衣の季節ですね!

先駆けて本日ご紹介する単衣は、珍しい紗紬の色無地です。少しだけ透け感があり、ざっくりとしているところが普通の紬とは明らかに違います。

大きな経て節のある織地が雰囲気たっぷりの逸品。

小さめの可愛い紋もついていますが、おしゃれ感覚でお召し頂けます。

こちらに合わせたのは、粋な雰囲気の新入荷の帯です。

ブルーグレーと黒の細いストライプの地。そこに丸く菖蒲、波などの光琳模様が同じくグルーグレーや白系の銀糸等で織り出されています。

シックな中にも可愛らしさもある、とても個性的な帯。

これからの季節に軽やかにお召し頂けそうです!

近日中に単衣が数多くお目見えする予定です、ぜひ、お出かけくださいませ!

 

紗紬グレー色無地 裄1尺7寸 身丈4尺2寸 82,500円(税込み)

ストライプに菖蒲等丸紋帯 27,500円(税込み)