着物紹介」カテゴリーアーカイブ

秋をあつめる

落ち葉袋帯楓文羽織に落ち葉袋帯、黒サンゴどんぐり帯留鈍色に、主が去ったあとの蜘蛛の巣と、落ち葉がモノトーンで織りだされた袋帯は、色づく葉を待ち望むように、黄色の結城紬で少し明るめの装いに。
楓の羽織もそろそろ気になってきました。
どんぐりの帯留は、黒サンゴで作られたとても珍しいものです。

花々模様紬に籬に野菊染名古屋帯、葉の蛙木彫り帯留野菊染名古屋帯に葉の蛙木彫り帯留水彩画のようなみずみずしい紬には、籬に白い野菊の染め帯を合わせて優しく、そしてアクセントに、木彫りの落ち葉に乗っかるアマガエルの帯留。蛙のおなかのふくらみまで、巧みに彫りあげられている、ぜひおすすめしたいユニークな帯留です。
様々な自分の秋をあつめて、楽しみたいですね。

左から
蜘蛛の巣に落ち葉袋帯 18,000円
楓文羽織 37,800円
黒サンゴどんぐり帯留 45,000円

花々模様紬 79,800円
身丈:4尺4寸7分(約169㎝)裄:1尺7寸6分(66㎝)袖丈:1尺2寸(約45㎝)

籬に野菊染名古屋帯 38,000円
葉の蛙木彫り帯留 25,000円

松田

菊の帯

本場結城紬袷に菊の図染名古屋帯北寄りでは初霜の知らせあり。
そろそろ寒露の季節となりました。
菊花開。
菊の花が咲きだす時節。
「花の兄」が梅に対し、一番遅く咲く菊を「弟草」ともいうそうです。
まだ暖かいと思ううちに朝晩の空気の冷たさで、暦が10月に入ったことにふと気が付きます。
冷えないようなお支度を今からどうぞ。
黒にみえる程の深い鉄紺色の凛々しい結城格子に、暗灰紫色地にサーモンピンクの花びらが女性らしく優しい印象になりました。



本場結城紬袷に菊の図染名古屋帯

本場結城紬袷 94,500円
身丈 4尺1寸(約155.8㎝)
裄 1尺7寸2分(約65.3㎝)

菊の図染名古屋帯 34,000円

斉藤

大正更紗|羽織

10月は袷といっても毎年単衣をしばらく着ているのが実際のところ。
お集まりで帰りが遅くなっても羽織ものがあれば気温差に対応できます。
柔らかな更紗に綿唐桟を合わせての灯屋ならではの羽織をご紹介。
袖口裏布もまた違う更紗柄を使い、遊び心をちょっぴりと。
インドとは違う日本の感性による独特の和の更紗。
機械捺染により連続の細かい柄など一度に染められることで着物の更紗が製造されたよう。
趣味で古布を扱う人の間では和更紗とは分け「大正更紗」と呼んでいるそうです。
今もたくさんみかけますが、個性的な柄は少し手を加えるとおしゃれになり、もっと評価されてほしいなと思います。

大正更紗と綿唐桟切継羽織 大正更紗と綿唐桟切継羽織

大正更紗と綿唐桟切継羽織(着物12-2-6) 94,500円
身丈:2尺6寸(約98.8㎝)
裄:1尺7寸(約64.4㎝)

斉藤

山葡萄の帯

山葡萄図開き名古屋帯あかるいアンズ色の塩瀬地に、夕日のような美しいグラデーションで
山葡萄が描かれた 秋にぴったりの帯。

紫色も感じる紺と灰の二色を片身替わりにした単衣の紬はちょうどこれから。
袷はまだ暑い日もある10月にもご着用ください。
シンプルな紬なので、帯揚は個性的な大正更紗をのぞかせています。

灯屋2では外国の布や日本の古い生地などを使った帯揚も取り揃えております。
時代を経た布は見ているだけで想像がふくらみます。
無地系の紬のポイントにいかがでしょうか。

大正更紗帯揚

山葡萄図開き名古屋帯(帯13-7-2)  54,000円
片身替わり単衣紬  148,000円  
裄:1尺6寸8分(約63.5cm) 身丈:4尺1寸5分(約157cm)
大正更紗帯揚  6,300円~

根本

秋の味覚

落花生名古屋帯夏は少々抑え気味だった食欲も、すっかり回復する季節がやってきます。

地中でさやを実らせる珍しい植物の落花生は、健康に良い成分も豊富です。
収穫は9月終わりから10月、生の落花生を手に入れたら塩茹でが美味しいですね!
ご紹介する名古屋帯は、紫がかったグレーの塩瀬に軽やかな筆使いの落花生が描かれています。

もう1点は細縞の紬地に、カラフルなきのこをアップリケやビーズ刺繍で表現した楽しい帯。
ヨーロッパの裂やインド更紗など貴重な布が使われています。

ベージュ系の濃淡に時々ピンクやブルーも混じる単衣の紬に合わせました。
数えきれない色数が使われ、帯合わせも楽しめます。

秋の味覚を楽しみにこんな装いでおでかけはいかがでしょうか。

灯屋2創作きのこ名古屋帯 灯屋2創作きのこ名古屋帯

落花生名古屋帯 17,000円
灯屋2創作きのこ名古屋帯 73,500円
ベージュ系格子紬単衣 38,000円 
身丈:4尺5分(約153.5cm) 裄:1尺7寸3分(約65.5cm)

根本

結城単衣

本場結城単衣に石榴の図染名古屋帯単衣はそろそろ終盤?結城の単衣はこれからが本領発揮するところ。
この温かさが10月そして気温をみて11月頃も着られそう。
なによりこの軽さが好まれ優れています。
レストランの席できらびやかなワンピースよりも控えめでわきまえた華やかさはかえって美しくみえます。
紬であっても節の少ない織りが上品さを生みだしているのでしょうか。
ほんのり桃色がうかがえるベージュ地に色紙文様の結城。
茶色十字亀甲の組み合わせの細絣が細かく、飛び柄がよりすっきりみせる1枚。
お遊びから刺繍帯まで受けとめる懐深く、「私の愛用品」となる着物。
今回は遊び心を軸にあわせてみました。
石榴の染帯はグレーの丸帯地と接ぎ、額装された画のように仕上がりになりました。

本場結城単衣に野菜尽くし縮緬名古屋帯 石榴の図染名古屋帯と野菜尽くし縮緬名古屋帯

本場結城単衣 240,000円
身丈 4尺4寸(約167.2㎝)裄 1尺7寸(約64.6cm)袖丈 1尺2寸(約45.6㎝)

石榴の図染名古屋帯 44,000円
野菜尽くし縮緬名古屋帯(帯12-10-15) 67,200円

斉藤

白露 玄鳥去(げんちょうさる)

水車と萩紋錦紗単衣に刺繍丸帯夏の間、野や水辺を飛び交っていた燕が、南へと飛び立つ時節。
空高く風に舞い上がり、鳥達と一緒に夏のしっぽも見えなくなりました。
気持ちはもう実りの秋へといくけれど、あと少しの時期、秋単衣ははかない美しさが際立ちます。
ロマンティックな萩の図錦紗と単刺繍丸帯。
葛、撫子、桔梗、ススキ、女郎花、藤袴、そして野守草の萩。手水鉢、花車の箪笥、絵巻、琴、紐、そして葵の葉と源氏物語を連想させる素晴らしい刺繍帯。
菱文様の地紋まで織り込まれて、両面に刺繍が施されています。
このまま二重太鼓でご着用いただけるようにお仕立て直し出来ていますが、時代も経っておりますので付け帯に直してお渡しいたします。
これほど美しい刺繍は、なかなか出会う事がないのではという価値ある逸品です。
刺繍好きの方、そうでない方もぜひ、実物をご覧ください。 

水車と萩紋錦紗単衣 58000円
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
刺繍丸帯 146000円

白井 

大正更紗|着物

大正更紗木綿袷に稲穂柄染め名古屋帯秋の帯が店頭に並び始めました。

男性用の重ね着の間着として作られた模様の木綿更紗。
素材として販売されていることが多いですが、色々な柄があり楽しいので袷着物としてお仕立てしました。
木蘭色の薄茶に濃茶の横縞。
小さな柄には灰青色がランダムに散りばめられています。
帯は縮緬の染め帯で、右垂れ左垂れで稲穂もこぼれそうなほど。
モノトーンの色彩なので色づく穂色を表した着物とあわせてみました。
柔らかな更紗木綿は紬にはまだ暑い気候時期に心地よいです。


大正更紗木綿袷に稲穂柄染め名古屋帯 大正更紗木綿袷に稲穂柄染め名古屋帯

大正更紗木綿袷 126,000円
身丈 4尺(約152㎝)
裄 1尺7寸3分(約65.7㎝)
稲穂柄染め名古屋帯(帯12-10-13) 33,600円

斉藤

菊の精

他の節句にくらべるとだれしもが、知っていて必ず行われるというわけではありませんが、菊が咲くこの時期、菊の節句とも云われる重陽は、五節句のひとつ。
陰陽思想で奇数は、陽の数、その極みである9が重なる日である事から9月9日は、重陽の節句と呼ばれます。
邪気を払い、長寿を願って、菊の花を飾り、菊花酒を酌み交わして祝う、平安時代から続いてきた節目の行事。
菊にもいろいろな種類がありますが、このアンティークの訪問着をお仕立て直しした名古屋帯は、何度見てもその愛らしい色合いと無邪気な菊に笑顔にさせられます。
こんなに愛らしい帯は、なかなか見つからないでしょう。
お着物は、縮緬地白緑の色無地。縫いの一つ紋が…
袷の始まる10月中旬ころまで、ちょうどお召しいただけます。

菊と藤染め名古屋帯 色無地一つ紋に菊と藤染め名古屋帯 色無地一つ紋に菊と藤染め名古屋帯

菊と藤染め名古屋帯 44,100円
色無地一つ紋 12,600円

白井

処暑

まだまだこの残暑ですが、実は毎年この時期を楽しみにしています。
薄物を纏う感覚はこのシーズンにしか味わえず、去りゆく夏を思い出しながら、ちょっとしっとりした気持ちにもなったりして…
HP商品では、ひと足早い秋の物をご紹介いたしましたので、ここでは、まさに今お召しいただけるさらっと軽い単衣。
ご覧いただくだけでも、穏やかな気分になっていただけそうです。

雲取りから見え隠れする秋に咲く野の花達。
雲取りには、青海波の地紋様。
草色、薄色、墨色の3色雲取りに散る銀は、静かな月灯りに光る露のしずく。
虫達は、束の間の円舞を身体中でよろこんでいるかのようです。

雲取りに秋の小花単衣に市松地紋様に露芝と虫の刺繍名古屋帯 雲取りに秋の小花単衣 市松地紋様に露芝と虫の刺繍名古屋帯 市松地紋様に露芝と虫の刺繍名古屋帯

雲取りに秋の小花単衣 68000円 お仕立て直し
身丈:4尺1寸(約155.8cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
市松地紋様に露芝と虫の刺繍名古屋帯(帯巾少し細く7寸8分)62000円
金・オパール扇の帯留 43000円