夜のはじまる頃、白が明るさを持ち始める時間、夕顔か夜顔か、蔓を伸ばして夕闇に花開いている、情緒豊かな小紋です。
帯は変り絽の丸帯を名古屋帯に仕立て直したもの。
秋草に金糸銀糸の縫いとりがきらめく美しい帯。
シンプルな色合わせだからこそ刺繍衿をのぞかせて、まさに今お召しいただきたいきものです。
経絽白花模様小紋 85,000円
身丈:4尺2寸5分(約161㎝) 裄:1尺7寸3分(約65㎝)
変わり絽秋草模様名古屋帯 39,900円
絽縮緬撫子刺繍半衿 6,300円
松田
華やかな柄ゆきの夏物も終え、秋になるとしっとりと落ち着いた色目の着物が気になります。
紫みを帯びたグレー地は青海波の紋錦紗。
上前下前の裾に描かれた小舟。
静かな波に浮かび、夜の静けさを表しているのでしょうか。
陰轡の縫いの3つ紋が入っていますが、落ち着いた印象は、たまのお出掛けにも着用したいものです。
白地の帯では少し寂しいので、金銀・裏葉柳色の配色帯で控えめながらも変化のある組み合わせにしてみました。
しばらく熱気が残る9月にも、薄地で風通しよく絽の着物感覚で軽くなっています。
舟の図紋錦紗付下単衣(お仕立て上がり) 126,000円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝)
裄:1尺6寸7分(約63.4㎝
水車の図紗袋帯(帯13-6-6) 62,000円
斉藤
秋果のものは、果物店でもにわかに色彩そして匂いに満ち賑やかなもの。
まわりの草木の紅葉と同様に熟れた赤みが秋らしいです。
黒地と鮮やかな紺藍色の帯は染め帯に、渋めの枯色のベージュの帯は、絣柄となっています。
3点共に薄地ですので、単衣からご着用いただけます。
枝ぶりの力強い節々や曲がり具合、あんぽ柿のようなちょっと熟した色目、果肉の甘い香りに誘われ高枝に停まる鳥。
同じモチーフの題材でも、表現の仕方で三種三様で楽しめます。
野生的な自然の柄ですので、素朴なタッサ―シルクのきものとあわせてみました。
タッサーシルク単衣 89,250円(着物10-9-5)
身丈:4尺4寸(約167.2㎝) 裄:1尺8寸2分(約69.2㎝)黒地柿の図染名古屋帯 79,800円(帯12-10-8)
柿の図絣名古屋帯 29,400円
柿に鳥の図染名古屋帯 21,000円
斉藤
ブルーのグラデーションは夕闇に沈む空の色、野の花は昇りゆく月に白く照らされているようです。
まだまだ陽射しの照りつける9月の列席などに、おすすめしたい訪問着。
日中は日に透けて涼しげに、夜になれば透け感は影をひそめ、深い青が冴えます。
絹地は、地紋を立涌模様に浮き上がらせた織りが大変珍しく、縦に走る漆糸のラインがきらめいています。
帯は名古屋仕立てですが、銀糸で織られた格調高いもの。
暑い時期は、無理に袋帯で二重太鼓を締めなくても、しっかりした織りのものであれば問題ありません。
昼のお式と夜の2次会、それぞれで違う顔を見せてくれそうなきものです。
秋の花々模様単衣訪問着 86,000円
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)
秋草模様織名古屋帯 44,100円
松田
三秋の花。
夏から秋にかけての夕暮れに花開くので、「夕化粧」という別名もあります。
フランスでは「夜の美人」とも呼ばれ画像では渋い色めに映ってしまいましたが、緑みを帯びたきれいな納戸色のブルーがまさに日が暮れた時刻を感じさせ、絞り染めの1輪の白い花がより映えて美しいです。
画像ではほんのりぼかしの白雪のような水玉のあるやさしいベビーピンクの着物にあわせ可愛らしく。
グレーの紗着物などとコーディネートすると大人の装いにも変化しそうです。
水玉柄絽小紋 48,300円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝)裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
袖丈:1尺2寸6分(約47.8㎝)
白粉花図染絽名古屋帯 34,000円
斉藤
大きなの赤い矢羽根模様に、色とりどりの秋草が咲き乱れるアンティークの単衣。
薄手の絹に、一面銀糸が絽目のように織り込まれ、よく見るとそれは紗綾型の地紋のように形取られており、とても凝ったつくりになっています。
日本の景気が上がり、作る端からきものが売れていったこの時代は、呉服屋も職人もそしてもちろん着る本人も、従来のものでは飽き足らず、同じ技法であっても何かしらの新しい趣向を凝らしてきものが作られたそうです。
大ぶりの矢羽根模様に草花を散らした図案自体は、この時代のモチーフとしてはよく見られます。時代劇の女中姿でもおなじみのように、矢羽根模様は江戸時代からの定番で、魔を除ける、または一度放つと戻ってこないことから結婚の時にこの文様のきものを持たせるなど、数多く用いられてきましたが、相手の心を射抜くということにも通じることから恋愛成就に担がれることもあったようです。
この時代の女の子たちも、そんな自分の想いを秘めてきものを作ることもあったのかもしれません。
異国の目新しいものを輝くまなざしで見つめた大正、昭和初期の華やかな少女たちをイメージして、アールデコ風の刺繍帯を合わせてみました。
矢羽根に秋草単衣小紋 64,000円
身丈:4尺5分(約153.9㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
アールデコ草花刺繍名古屋帯 126,000円
松田
チィチィ、ミンミン、ツクツクとせみの声が、季節の移ろいをおしえてくれています。
自然の恵みをいただき、健康で笑顔の毎日を送れる事に感謝し、日本が平和な国であるようにと心から祈ります。
お着物のきまり事としては、9月中旬くらいから単衣にかわります。(正式なお茶席も、お昼間なら9月15日までは絽で構いません。)
ただ、この時期の残暑は厳しく、いつまで夏物を活かして過ごすかは着物ライフの課題です!
9月になったから、単衣じゃなくては!と生真面目に思い込まず、普段のお出掛けならば、お着物の素材は気温に合わせてお選びになり、図柄、小物、お襦袢の色などで季節を取り入れた着こなしで良いかと思います。
四季のある日本だからこそ、先人達がどんな風に着物を着る物として生活の中に取り入れていたのかも体感出来、今まで気にとめなかった事に出会ったりと着てみるとお特があるかも…
暑いからと思わず、愉しみ事としてお召しになってみてください。
錦紗の単衣が、おすすめというのは以前よりお話していましたが、このお着物と帯はまた不思議な魅力。
灰緑の濃淡が、川底と光を映す水のように染められた上に流水文と鯉がいるモダンな単衣。
いたずら描きのような細い銀線で水面のきらめきが、表現されている繊細さは、現代にはない感覚でしょう。
渓谷の滝から水が落ち、木樹の茂る風景、連なる山々そして貝と波、これらの模様それぞれが、色紙つぎの文様に織られている帯。
まさしく、森と川と海はつながっているというメッセージのよう。
海の豊かさと森林の大切な関係。
人間は自然の中で生かされているという事を昔の人は、ちゃんとわかっていたのですね。
日本の自然を心から大切にしたい、そして感謝を込めてありがとう。
流水と鯉錦紗単衣 78000円
身丈:4尺1寸2分(約156.6cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
山の風景、貝と波の色紙つぎ丸帯 22500円
白井
暦の上では、「立秋」涼しい風が立ち始める時節とあります。
そういえば、ふと、顔を撫でる風の事でしょうか・・こんなに暑いけど、秋もそこまで来ています。
銀座店内も9月になると、夏小物は単衣の素材へとかわります。
毎年、夏に向かう季節のはじめ、絽の帯揚げをお探しに見える方が、必ずご来店されます。
麻の半衿は、簡単に手洗い出来るので、単衣の時期にも重宝します。
8月いっぱいは、感謝を込めてお買上商品価格10%の商品券進呈させていただいております。
夏小物、お求め忘れは、ございませんか~
八重山上布 189000円 身丈:4尺3寸5分(約165.3cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)
対馬木綿名古屋帯 68250円
トンボ玉帯留 8400円 絽帯揚げ 2500円、4200円
トンボ玉根付け 9775円 芭蕉布かご巾着 22000円
白井