「杜若」
着物15-7-7
ご売約済
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経緯それぞれの糸から、あざやかな葉色のみずみずしさが、こぼれ出てくるような志村ふくみ作の杜若。
緑地に経てに藍色、緯に黒の2本の糸で細くやさしい線の格子と杜若色から白にかわっていく線の二つの格子が織られています。
細い線の格子の中に杜若色の格子が重なり、窓枠に十字が飾られたような模様が織り出され、杜若色の中心から白へ、その白がまた薄くなっていくぼかしの絶妙な表現は、志村ふくみさんの人間国宝になっても変わる事のない織りへの純粋な心と深い愛情を感じます。
花の美しさのように濃い紫色の華麗さと葉の色の清明な緑。
緑は、生まれたばかりの新しい物としてよばれ、また、海や空などの深い色にたとえられる事のある色。
この杜若も年代を越え女性を美しく輝かせてくれる、素敵なお着物だと思います。