ご売約済
お仕立て上がり
潦とは雨が降って地上にたまったり、流れたりする水のこと。
経糸は茶と藍の縞をまとめて散らし細く長く伸びた絣足に、白場から少しずつ藍を濃くして下りてゆく緯糸。
白場に見える部分にもよく目を凝らすと茶や藍が表れたかと思えば、先ほどまで茶や藍に見えていたものがまるで違っていたかのような、色の魔術にかけられたかのような錯覚に陥ることでしょう。
昔に教わった自然界にむき出しの色はないということを思い出す、深く大きな感覚に迫ってくるような作品です。
金更紗名古屋帯 240,000円
インドネシア・スマトラ島のジャンビと呼ばれる地域に伝わるバティックを帯に仕立てました。
手書きの蝋纈に藍染を施し、金泥で加飾しています。
製作には数か月を要したそうですが、今では織り手の存在しないまさに「今は昔」の布となってしまいました。
そんな儚い美しさが志村さんの着物の上で輝きを放つかのようです。