帯紹介」カテゴリーアーカイブ

寒露

野山にまた、家の庭に菊の花が咲く時節。

陰暦では、「菊月」(きくづき)の異名を持ち、10日過ぎの菊は、残菊と称されるそうな。

20日を過ぎれば、落葉樹の葉は、そろそろ色鮮やかに染まりはじめる。

しばし、丸く可愛いらしい万寿菊を愛でて、おだやかにふくらむ心を楽しんでいたくなる。

万寿菊の名古屋帯35,000円+税

 

 

野趣の美

秋も深まり、植物の変化も美しいこの頃です。

気付くとあちこちに、木の実が。

アケビもまた、秋の嬉しいおくりもの。

このごろは見ることも少なくなった貴重な果実です。

熟すと割れて実を覗かせる事から「開け実」の意味で名付けられたそうです。

特徴が刺繍にも、よくあらわされていますね。

合わせたのは縞の伊兵衛織。

太い玉繭で織られた独特の感触と光沢は、虜になる着ごごち。

身長のある方のために、たっぷり身丈にしました。

帯も着物も、自然からの賜物を頂いて、身につける喜びです。

アケビの刺繍名古屋帯 90000円+税
帯17-10-18

 

伊兵衛織縞の袷 280,000+税

身丈4尺3寸5分(約164、7㎝)     裄1尺8寸(約68㎝)

 

 

なお、現在、浦野理一の布を継ぐ「継ぎ裂」展     の準備も進んでおります。

関連したブログはカテゴリ一覧から「浦野日記」をチェックして、ご覧下さい。

またタグの「浦野」で過去の浦野関連投稿や、催事ブログも遡っていただけます。ご興味のある方はどうぞ。

浦野理一の布を継ぐ

「継ぎ裂」展     ー   灯屋2

会場    洋協ホール    中央区銀座6-3-2

Tell 03-3571-3402

会期    11月21日(土曜日)〜26日(木曜日)

季の物をいただきましょう。。

食べ物が美味しい季節ですね〜

本日は実りの秋を食する?帯のご紹介です。

可愛いキノコたちがおしゃべりをしているよう…

パッチワークの彩りがとても素敵でチャーミング✨

きのこと葉っぱの創作名古屋帯

40,000円+税

 

手描きの柘榴が割れ落ちんばかり。

女性ホルモンに良いと言われる秋の果物ですね。

柘榴の手描き名古屋帯

32,000円+税

葡萄の紫と竹の水色が清々しい…

竹にぶどうの染名古屋帯(18-10-11)

60,000円+税

皆様もどうぞ秋の味覚をお楽しみください。。。

秋の小紋

あちこちの木々の葉が一枚、また一枚と色付きはじめました。

鮮やかに紅葉していく様子を心待ちにして過ごしています。

ご紹介の着物は、楓や蔦・菊の模様の小紋です。

地紋入りの生地に引き染めでぼかしが入り、その上から型で草花模様が染められています。

使われている色の数だけ何度も何度も型を置いて染められ、手間暇を惜しまず染めて仕立てられた着物は、小紋であっても華やかで雰囲気の良い装いになります。

合わせた帯は、大輪の菊の花が描かれて刺繍が施された名古屋帯です。

お太鼓の菊はふっくらとした刺繍で花びらの様子が表現されていて、後姿も華やかです。

どんぐりの刺繍半襟を入れて実りの秋の装いにしてみました。

 

暈しに楓蔦菊秋の小紋    45,000円+税

身丈  :   4尺1寸(約155.8㎝)

裄      :  1尺7寸2分(約65.3㎝)

 

菊づくし刺繍名古屋帯    30,000円+税

灯屋2オリジナル どんぐり刺繍半襟     10,000円+税

 

 

 

お天気模様

台風の影響で今日は1日雨模様の銀座です。

雨の日は着物をお休みされる方も多いと思いますが、江戸時代は毎日が着物、どんなふうに雨とお付き合いしていたのか気になります。

傘や笠、簔がぱっと思いつきますが、足下はどうしていたのでしょうか。
浮世絵を見てみると、裸足に草履や下駄で着物の裾をしょいあげて、駆け足で急ぐ姿や、一つの番傘に身を寄せ合って雨をしのぐ様子が描かれています。

雪の日も下駄に裸足の描写があり、さぞ寒かったのでは?と思いますが、足下の悪い日は裸足で移動していた様子もあり、想像するだけでお腹が痛くなりそうです。
玄関に上がり框があり、上がる前に足を洗っているシーンを時代劇でもよく見かけますが、ゴム製の雨具が輸入されるまでは、足は汚れるもの、そして洗うものだったのでしょうね。

大小の霰が空から降り落ち、地面にあたっている様子の大小あられの江戸小紋。

湖畔に月が輝く江戸縮緬の名古屋帯は、老松に雪が積もっています。

 

天気にまつわる柄選びも楽しいですね。

大小あられ江戸小紋 20000円+税 身丈4尺(約152cm) 裄1尺7寸(約64.6cm)
湖畔の月縮緬名古屋帯 60000円+税

なんとなく洋風、縮緬帯

東京は今日も雨ですが、すっかり涼しくなって着物の季節ですね。

本日は縮緬地に型友禅の帯、どちらかというと洋風の雰囲気のある図案のものをご紹介します。

本来の花や葉の色から離れ、色味のトーンを押さえているところが、おしゃれですね。

まず、こちらは薄茶の地にやはり茶系で花が描かれています。深緑の葉がアクセント。

花弁や葉の葉脈にビーズ刺繍が施され、キラキラ感で華やかさを醸し出します。年末に向けても活躍しそうです。


次に、緑系カーキ色の地にやはり茶系やベージュの花、黄緑色も少しのぞきます。

葉の色が渋い青紫なのも新鮮です。

最後は、マーガレットのような菊と紅葉の図案、川面を背にしているのでしょうか?

どこかこちらも洋風な雰囲気ですね。渋い黄色系のお色でまとめられています。

 

深まりゆく秋、シックな中にも華やかさのある帯です。

灯屋オリジナル丸ぐけをアクセントがアクセントになりますよ!

ぜひ、秋のお出かけに軽やかにお使いください。

茶系地に花 ビーズ帯 ¥50,000円+税
カーキ地に花帯    ¥40,000円+ 税
渋い黄色系に菊と紅葉帯¥40,000円+ 税

灯屋2のいきもの紹介

先日10月4日は世界動物の日でしたね。

11月1日はワンワンワンで犬の日、2月22日はニャンニャンニャンで猫の日は有名ですが他にもたくさんあり、動物への愛の深さを感じます。
今日は灯屋2にいる可愛い動物をご紹介します。

まずは小鳥が舞い飛ぶ黒地の名古屋帯です。

 

今月24日は文鳥の日ですのでいかがでしょうか?小鳥たちの見事な刺繍と地紋の芙蓉の光沢が美しい一品です。

続いては、紬地に紅葉を眺める鹿が刺繍されたこちらの帯。
色味も抑えられ着物に合わせやすい、今の季節の帯です。

最後は少し気が早いですがお正月にもピッタリ!エビ尽くしの刺繍帯です。
動物ではありませんが、生き物繋がりでご紹介しました。

ピーンと伸びたヒゲも繊細に刺繍されています。

今回ご紹介した帯の他にもたくさんの動物たちが灯屋2にいますので、ぜひ会いに来てくださいね!

ウグイスに燕刺繍の名古屋帯 75000円+税 19-10-10
紅葉に鹿の刺繍名古屋帯 90000円+税 19-10-28
エビの刺繍名古屋帯 40000円+税  15-9-22

季節の縮緬帯と結城縮の着物

季節の美を写しとった、柔らかな縮緬の帯。

長さも十分な名古屋帯に、仕立て上がっています。

お手軽に締めて、秋を風情を堪能する事ができます。

結城縮の着物を合わせてみました。

あら、不思議、そこには・・・

華やかさと落ち着きのどちらも兼ね備えた、大人の女性像が浮かび上がります。

それは、まさしく貴女そのものではないでしょうか?

すれ違う人々が、ハッとしてホッとするような着物姿。

そんな装いで、今こそどうぞお出かけくださいませ。

上  縮緬地にヤツデ紅葉の名古屋名古屋帯 50,000円+税

下  縮緬地に菊の名古屋帯 50,000円+税

茶杢織結城縮袷 120,000+税  身丈4尺2寸(約159㎝) 裄1尺7寸8分(約48,5㎝)

とってもモダン、縞に秋柄帯

本日はこれからの季節にぴったり、秋模様のちりめん帯3本をご紹介いたします。

いずれも大正時代から昭和初期頃のちりめんに型友禅が本手摺りされた図柄です。

大胆な縞に柿や花、葉のデザインが今返ってとても新鮮に感じます。

灯屋2オリジナルの片袖替りのカッコいい結城縮に合わせました。今では本当に貴重な結城縮です。

とても着やすいですよ!合わせてご検討ください。

 

まず縦縞に菊模様

次に横縞に柿

そして横縞に秋の葉

 

 

色も渋くて秋にぴったり、素敵ですよ!

 

柿模様帯 ¥55,000円+税

菊模様帯 ¥30,000円+税

秋の葉模様 ¥30,000円+税

片袖替り結城縮袷 120,000円+税

 

 

秋の装い

すっかり秋めいてまいりました。

涼しい風に、秋色を纏ってお出かけしたい気持ちになります。

ご紹介の着物は刺繍三つ紋付ですが、付下げ感覚で普段にお召しになってはいかがでしょうか?

菊づくしの刺繍帯で、華やかに装うのも楽しいです。

錆び朱色バラの付下      40,000円+税

身丈: 4尺(約152㎝)

裄   : 1尺6寸8分(約63.8㎝)

 

菊づくし刺繍名古屋帯   40,000円+税