着物紹介」カテゴリーアーカイブ

夏の日の着物

絽地水紋にメダカ染小紋に銀鼠色紅葉文様紗名古屋帯夏の着物展「夏よ恋」に連日沢山のご来店ありがとうございます。

小雨の中でもお出かけ頂くお客様にスタッフ一同感謝申し上げます。
南からだんだん日本列島が雨に覆われていくように梅雨がやってきます。

雨の日は、縮みの着物はさけて、雨コートと雨下駄・雨傘…と楽しみながらコーディネートします。
裾までの雨コートを纏えば、濡れなくて安心です。

ご紹介の染めの着物は、絽地にすいすい泳ぐメダカ。
水の小さな揺らぎを細かく表現しています。
合わせた帯は、透け感のある紗地に楓模様。
ひらひらと舞い降りた楓を清く白で染め抜いであります。
帯地に織り込まれた銀糸のきらめきが水の輝きのようで涼しさを誘います。


銀鼠色紅葉文様紗名古屋帯 銀鼠色紅葉文様紗名古屋帯

銀鼠色紅葉文様紗名古屋帯

絽地水紋にメダカ染小紋 30000円+税
身丈:4尺1寸8分(約158.8㎝) 裄:1尺7寸(約64.6㎝)
銀鼠色紅葉文様紗名古屋帯 (帯18-6-29) 30000円+税

帯留め 32000円+税

徳永

時空を超えた出会い

柳の単衣小紋に斜め縞染名古屋帯美しい色の単衣小紋が入荷しました。
地紋の網文様が、ほのかに透けています。
細かな水玉に、何色にも染め分けられた柳の葉。
小紋といっても柄が大きいので、付下にも見えます。
合わせたのは、やはり透け感のある格子の地紋がある斜め縞の染帯。
華やかでありながらすっきりとしていて、粋で可愛らしい。
素敵な着こなしには、相反するイメージの形容詞がたくさんつきます。
いろんな要素を内包しているからこそ、えもいわれぬ美しさが立ちのぼるのです。
そしてそこに、跳ねてきたのは一匹の蛙。
こんな素敵な世界があるなんてケロケロ!とうれしそう。
アンティーク着物の柳もやさしく揺れだしました。
時間や空間を超えて、いまここに楽しい物語がはじまるようです。

斜め縞染名古屋帯に薔薇根彫り蛙の帯留 柳の単衣小紋

柳の単衣小紋
30,000円+税
身丈:4尺(約152㎝)
裄:1尺6寸8分(約63.8㎝)
(後ろ裾に少しヤケがあります)

斜め縞染名古屋帯 
30,000円+税

薔薇根彫り蛙の帯留
18,000円+税

海老沢

「単衣と上布」へのご来場誠にありがとうございました。

「単衣と上布」へのご来場誠にありがとうございました「単衣と上布」へのご来場誠にありがとうございました。
連日たくさんのお客様にご覧いただけました事を、スタッフ一同心より感謝、御礼申し上げます。
まるで夏のような日もあったGW。
店内が、お客様皆さまの着物への情熱でますます気温上昇となりました。

「単衣じゃなきゃ感じる事が出来ないこの軽やかさ、魔法よね!」と美しい絵画が描かれたような錦紗が、羽衣のように纏われる瞬間は、何度拝見しても惚れ惚れとする美しさ。
このお仕事をさせて頂ける事をつくづくと感謝いたします。

今回の灯屋2春のイベント「単衣と上布」は、6月になれば、早めに麻を着用するというお着物の新常識を取り入れました。
「今年こそは、宮古上布を楽しみたいの」と言って頂いたお客様の輝く笑顔が、私達の胸に残ります。

紫引き染め暈し百合の小紋に縦絽藤の染め名古屋帯引き染めの暈しが、まるで風に揺れているようにたおやかに美しく。
小さな百合を引き立てているような錦紗の単衣。
裄もたっぷりとうれしいお仕立てに上がりました。

藤を染めた縦絽の名古屋帯は、細く白い線が、透ける光のようにも雨のようにも感じる。
この絶妙な白い縦絽の織り線実は、帯芯の効果です。
縦絽や紗は、透ける美しさを利用して楽しむのが、愛好者にはたまらない遊びです。

何気なく取り入れている、灯屋2アトリエの職人達の腕が、光ります。
昔の着物には、現代の想像を越えた夢のような美しさがつまっています。

紫引き染め暈し百合の小紋 お仕立て上がり 120000円+税
身丈:4尺1寸2分(約156.6cm)
裄:1尺7寸9分(約68cm)

縦絽藤の染め名古屋帯 (帯18-4-16) 40000円+税

白井

単衣のよろこび

縦絽縮緬の柳文様小紋に滝にツバメの刺繍夏名古屋帯初夏の日差しがまぶしい頃となりました。
開催中の「単衣と上布」。
ご来店のお客様も、やがて来る夏に心を寄せ、思いを馳せていらっしゃるようです。
この季節、染織は粋を極め、素材も文様も最も豊富なときです。
まとうことで日本の美意識を体感できることでしょう。
現代ではもう見られなくなってしまった、単衣着物や帯の繊細さは特筆すべきものです。

ご覧ください、やわらかな絽縮緬の縦絽に沿うように染められた、細い縞と流水と柳。
小紋の型染めの技術の素晴らしさが、凛とした情緒をあらわしました。
合わせた帯は、銀糸が織り込まれた地に、伸びやかなツバメと水紋の刺繍。
黄水晶の帯留が、あたたかい日差しのように光ります。

衣が人生を変えるということ。
今までたくさん目の当たりにしてきました。
これからも続発する事がまちがいない、魅力ある一揃いです。

縦絽縮緬の柳文様小紋 滝にツバメの刺繍夏名古屋帯に黄水晶帯留

縦絽縮緬の柳文様小紋

身丈:3尺9寸(約148.2㎝)
裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)
袖丈:1尺6寸5分(約62.7㎝)
襦袢袖付き

お仕立て直しすることで、身丈:4尺5分(約153.9cm) 裄:1尺7寸(約64.6cm)程度まで大きくすることが可能です。
 

滝にツバメの刺繍夏名古屋帯
120,000円+税
帯18-4-13

黄水晶帯留 
10,000円+税
(少々キズあります)

海老沢

満開の桜の下で

満開の桜の下で

満開の桜と芍薬のお散歩着と赤地桜の刺繍開き名古屋帯今年も桜が咲きました。
慌ただしい季節の狭間で、ふとその下にたたずんでみます。
心を奪われるような満開の桜。

真紅の地に満開の桜が刺繍された帯を見て、ふと思い出した小説があります。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」。
恐ろしくも美しいお話。

春はどこかものぐるおしい心持ちにさせるのかもしれません。
そんな自分を包んでくれるのは、やはり満開のなめらかな錦紗のお散歩着です。


赤地桜の刺繍開き名古屋帯 満開の桜と芍薬のお散歩着 

赤地桜の刺繍開き名古屋帯 (帯16-1-13) 75000円+税

満開の桜と芍薬のお散歩着 (着物17-3-1) 180000円+税
身丈:4尺2寸5分(約161.5cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
お仕立て直し

海老沢

春色✖インド更紗

格子柄紬と緑に丸紋のインド更紗名古屋帯京都へ出かけてきました。
御池通を歩いていたら「御池桜」が咲いていました。
冬桜といわれるそうで、12月~4月頃に咲くそうです。
冬桜と知っても、もう春がきたと思った日でした。

格子柄の着物に、インド更紗の帯を合わせてみました。
着物は、縦横手紡ぎの力強さのある紬です。
筆でなぞったような柄の出具合にほっこりした気持ちにさせられます。
帯は、インド茜に緑色と紫色が入った色の美しい更紗柄。
インドの手仕事がつまった帯です。
図柄の重なりや線のにじみ具合、インドの人々の性格やその土地の空気を感じる一本です。

本日で「ふたたびのインド展」は終了となりますが、商品は今後も銀座店にてご覧頂けます。
ぜひ、手に取って触れて、感じてみてください。


格子柄紬 緑に丸紋のインド更紗名古屋帯 

緑に丸紋のインド更紗名古屋帯

格子柄紬 75000円+税
身丈:4尺2寸(約159.6㎝) 裄:1尺7寸3分(約65.7㎝)
緑に丸紋のインド更紗名古屋帯 (帯18-3-15) 160000円+税

徳永

エレガンスサリー

サリー着物とベナレスサリー名古屋帯ふたたびのインド布展へのご来場ありがとうございます。

時の流れの中でつちかわれてきた紋様や色が表現されている、個性あふれる布。
このサリーに出会ったとたん店主渋谷は「素晴らしい物が出来る!」と小声でつぶやきました。
この着物が誕生した瞬間でした。

金モール糸で丁寧にほどこされたミラーワークが、衿、裾、袂を飾っています。
軽くしなやかで気品にあふれた着物に深い藍に金で織られたベナレスの帯。

堂々としたエレガンスサリーの美しい着物姿になりました。

ふたたびのインド布展は、15日(木)までとなります。
現世をはなれたヴィンテージの美しさをぜひ、間近でごらんください。


サリー着物とベナレスサリー名古屋帯 サリー着物

サリー着物 ベナレスサリー名古屋帯

サリー着物 (着物18-2-6) 240000円+税
身丈:4尺8分(約cm) 裄:1尺7寸5分(約cm)
ベナレスサリー名古屋帯 (帯18-2-30) 80000円+税

白井

春の装い

橙色縞袷にスミレとレンゲ春の刺繍帯桃の節句も終わり、急にあたたかくなってきました。
ここ数日は羽織姿やストールだけのお客様もいらっしゃいます。
皆様、気持ちは春一色です。

写真の帯は灯屋2オリジナル刺繍帯です。
薄いグレーみのある白に、春らしい可憐なスミレとレンゲの刺繍が散りばめられてい
ます。
紬に合わせても小紋に合わせても魅力的なコーディネートになりますが、今回は華や
かな橙色の縞の着物に合わせました。

こんな春らしい装いに軽くストールを羽織る季節も、もうそこまで来ています。

橙色縞袷にスミレとレンゲ春の刺繍帯 橙色縞袷にスミレとレンゲ春の刺繍帯

スミレとレンゲ春の刺繍帯 100,000円+税
橙色縞袷 73,000円+税
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
翡翠帯留 32,000円+税
ビーズ半衿 7,000円+税

田中

座布団の上の黒猫

縞結城袷着物と座布団の上の黒猫刺繍名古屋帯春めいてきましたが、まだまだ座布団が大好きな様子の黒猫です。
前柄は江戸縮緬に刺繍の細工を加えてみました。

合わせたのは、やっぱり定番の縞結城。
小物を明るめに。

もうちょっとだけまどろんでから、お外にまいりましょうね!

座布団の上の黒猫刺繍名古屋帯 120,000円+税
縞結城袷着物 
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
お仕立て直し
(接ぎと若干の色むらあります)

座布団の上の黒猫刺繍名古屋帯 座布団の上の黒猫刺繍名古屋帯

縞結城袷着物

海老沢

もうすぐ桜!

縮緬地たたき染小紋と黒地に桜と雉の刺繍名古屋帯九州へ行ってきました。
少しは寒さから逃れられるかと思ったら、思いがけない冷え込みに風邪をひいてしまいました。
野球やサッカーのキャンプで賑わう季節ですが、寒さが厳しくて今年はお目当ての選手に会えない日もあったかも・・・

ご紹介の着物は、ぽってりとした縮緬地に染めを施した小紋。
縮緬は空気をふくんで、やっぱり暖かく過ごせます。
合わせた帯は、桜に雉の刺繍帯。
黒地に金糸が織り込まれためずらしい帯地に、存在感のある雉の刺繍でインパクトのある帯です。

梅から桜の季節は慌ただしく過ごしますが、帯を締め替えて季節を出せば少し気軽かもしれません。

黒地に桜と雉の刺繍名古屋帯 黒地に桜と雉の刺繍名古屋帯

縮緬地たたき染小紋

縮緬地たたき染小紋  45000円+税
身丈:4尺2寸(約159.6㎝) 裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)

黒地に桜と雉の刺繍名古屋帯 (帯18-2-37) 110000円+税 
 

徳永