着物紹介」カテゴリーアーカイブ

日々の着物

新年を迎えてからいく日かたち、慌ただしい日常が戻ってきました。

インド旅の便りを毎日楽しみにしながら、外国裂でのコーディネートに想いを馳せています。

 

ご紹介の着物は、信州紬で柔らかい糸で細く絣が入った美しい織物です。

鮮やかなインドサリーの帯を合わせて、格子着物を華やかに装ってみてはいかがでしょうか。

緑系格子文様紬 本郷織物工房  160,000円(税込)(着物23-11-22)   ※証紙付き

身丈:4尺2寸(約159.6cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
袖丈:1尺2寸5分(約47.5cm)
袖巾:8寸7分(約33.1cm)
前巾:6寸2分(約23.6cm)
後巾:7寸6分(約28.9cm)

紫地サリーの名古屋帯  77,000円(税込)(帯24-01-03)

 

 

半幅帯を合わせたのは、昭和中期の久米島紬です。

子格子の中にオレンジの糸で絣が入って、織物の表情を出しています。

バティックの半巾帯でサクッと結んで、異国情緒を楽しみたいです。

小格子文の久米島紬  198,000円(税込)(着物24-01-07)

身丈:4尺3寸(約163.4cm)
裄:1尺8寸(約68.4cm)
袖丈:1尺3寸(約49.4cm)
袖巾:9寸2分(約35cm)
前巾:6寸5分(約24.7cm)
後巾:7寸8分(約29.6cm)

バティック半巾帯  19,800円(税込)

江戸小紋丸ぐけ  7,000円(税込)

 

素敵な羽織が入荷しています。

明日からまた寒くなるようですが、新年を迎え日差しは着実に暖かさを増しているように感じます。コートの下や厚手のストールを巻いて、軽やかな羽織はいかがでしょうか?

黒地基調の羽織はとても便利。明るいベージュと薄グレーの色紙模様に枯葉が描かれていますが、あっさりとした色遣いなので意外と長い季節も可能だと思われます。錦糸も入ってとても上品です。

23−12−16 裄1尺7寸分(66.29cm)袖丈1尺4寸(49.24cm)身丈2尺5寸(94.7cm)55,000円

次は金茶と深い紫に染め分けられた横段に、菊のような花があしらわれています。少し袖が長いのがエレガント。

裄1尺6寸5分(62.5cm)、袖丈1尺5寸5分(58.71cm)、身丈2尺5寸(94.7cm)30,000円

松と松ぼっくり、ぼかしも入ったシックな羽織。おめでたい柄ですが抽象的にデザインされていて、小紋柄ですのでちょっとしたお出かけにも。

羽裏の美しさもご覧に入れます。

裄1尺7寸5分(66.2cm)、袖丈1尺3寸2分(50cm)、身丈2尺5寸(94.7cm)55,000円

最後に昔の絞りの羽織。とても軽い着心地です。紫色が微妙に何色かで染め分けられています。


裄1尺6寸5分(62.5cm)、袖丈1尺2寸(45.56cm)お袖は短めです。20,000円

いかがでしょうか?灯屋2おすすめの軽やかな羽織たち。

ぜひ、店頭で、又は通販でお確かめ下さい!

金額は全て税込です。

源氏物語の装束』②−−“おめらかす”

明治時代に外国から“洋服”が入って、それまでの日本のきものを“和服”と呼ぶようになったようです。洋服は様々な形の組み合わせでできていますが、和服は原則同じ形のものの重ね着、と言えましょう。だからこそ袖の振りや袖口からこぼれて見える襦袢の色や柄に着る方の個性やおしゃれ心が発揮できるのかもしれませんね。

平安時代を代表する「女房装束」は大きく開いた袖と長い引き着の裾から、下襲の色目が順々にのぞいています。これを“おめらかす”というようです。

おめらかす=ずらす、すべらす、衣装などの表の端に下襲の端をのぞかせる、という意味だそうです。

その色襲には美しい名前がついて、季節ごとの決まりもありました。

                        (福田邦夫「日本の色」主婦の友社刊より)

アンティークのお着物や羽織はとても素敵ですが、どうしても裄がたりない、という困ったところがありますね。現代の長身でスタイルの良い女性には悩みのタネ、というところです。多少のことなら上手な着方でうまくごまかす(?)技もいろいろあるようですが、ちょっとのぞくぐらいなら「おめらかして」というのはいかがでしょう?襦袢の綺麗な色・柄がほんのすこーしのぞいてもOK?とはいきませんか?

                                                    (替袖:無双26000円、サリー単22000円)

灯屋2では素敵な替え袖をご用意しております。街でのすれ違いに、少しお地味な紬の袖口からチラッと見える色で、道ゆく人をハッとはせる、というのもオシャレな女のお楽しみ!

2024花カレンダー

日本の四季の移ろいを示す二十四節気を美しい写真であらわしたカレンダーが入荷いたしました。花のスペシャリスト・稲田まゆさんの作。お好きな山野草を育て、暮らしの中の古い道具類を使った花いけの記録。

稲田さんは昨秋の「こうげいを探る」展に、美しい藍の型染を出品されていました。

 

いまは睦月(1月)小寒〜大寒、暦の上でも最も寒い頃。
花は雲龍梅、椿と笹。12カ月の各月ごとに、珍しい花々を個性溢れる花器に生け込んだ稲田まゆさんの作品。眺めていると心おだやかに、日常をすこーし離れた大きな異空間に誘われる小さなカレンダーです。


(銀座店内で扱っております。2,600円=現金のみ)

『源氏物語』の装束1 「よみがえった女房装束の美」展

本年もよろしくお願いいたします。皆さまには良い年をお迎えのことと存じます。

2024年のスタートに重大事件が続き、心騒がしい新年です。被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復興をお祈り申し上げます。

昨年末丸紅ギャラリーで開催された『「源氏物語」よみがえった女房装束の美』を駆け込みで鑑賞しました。NHK大河ドラマが『源氏物語』に関わるためか、「日曜美術館」でも取り上げられたためか、会場は多くの女性で賑わっていました(男性も少々、着物着用なら入館料無料)

主要展示は、「若菜」下巻の六条院での女楽(おんながく)の場面。招かれた明石の君の装束を再現したもの、となっています。「柳の織物の細長(ほそなが)に、萌黄であろうか、小袿(こうちぎ)を着て、羅の裳の目立たないものをつけて・・・」

光源氏の邸宅六条院で正月に行われた「女楽」、源氏の正妻・女三宮の琴(きん)、正妻格の紫の上の和琴(わごん)に伍して琵琶を担当した明石の君=源氏の娘を生み、その娘は中宮となり、やがて天皇となる皇子を生んだ)の高雅な装いはその矜持とともに微妙な立場、“身の程”のあらわれた装束なのかもしれません。『源氏物語』の中で装束衣装は大きな役割を持ち、誰がどのような色彩、取合わせを身につけたか、は登場人物のセンスや個性をあらわすだけでなく、政治的な地位、身分、立場、関係性をあらわしています。

柳の細長、萌黄の小袿、表着、重袿、単(ひとえ)、袴、裳−−展示された復元装束は、時代考証を重ね、当時に近い天然染料で染色された極細の絹糸で作られたようです。(染色は吉岡更紗の手による)

この時代、紐で結んで身にまとう、ということはなく、下着、上着の区別も現代とは違っていると思われます。あえていうなら、単と袴は下着といってもいいかもしれません。極細の絹糸でおられた衣装は「するすると脱衣が可能」であったようです。

空蝉(うつせみ)が小袿をさっと脱ぎ捨て若き光源氏の手を逃れ、形見の衣装だけを源氏の手に残すことができたのも、そのためであったのでしょうね。

辰年が明けました‼️


新年早々に大きな災害と、悲惨な事故が発生して、辛い年明けとなりました。
被災された方には謹んでお悔やみ申し上げまず。

当店は本日から開店し、8日月曜日まで、18時の閉店とさせていただきます。
初日からご来店いただいたお客さまには御礼申しあげます。
なお、15日までご来店の方には、お年始として、オリジナルの半衿をご用意しています。
どうぞいつでもお立ち寄り下さい。

14日から、渋谷が久しぶりにインドへの買い付け旅行に出かけますので、何が見つかるか楽しみにお待ちいただけますと嬉しいです。その間、江戸小紋や結城の羽織、アリスの帯やバッグが上がってくる予定です。

年越しセール終わりました!!

ご来店、ありがとうございました。

はじめての冬のセールも終わりました。
たくさんのお客さまと暮れのご挨拶もできて、お買い物のお手伝いもできて、と、この時期のセールも中々オツなものだと言うのがわたしどもの感想です。なので、来年も又企画するつもりですので、大勢の方々のお出かけをお待ちしています。


実はもう一つのお勧めは、ハッピークリスマスから暮れに至る銀座中央通りを歩いて頂きたいのです。
渋谷、原宿と日々通り過ぎていますが、銀座の、大人でも、いや老齢者でも許される、ナイーブで清らかな味わいには格別なものがあります。これを知らないと人生損をします。と言ってもうちは明日でお休みに入ります。
明日のブログも乞うご期待!

セール対象のコートが入荷しました。

この1週間でも季節は行ったり来たり、そして今年も残す所少なくなってきました。
冬のセールも今週末までとなりましたが、ここで朗報です。
新しくコートや羽織が入荷し、20%オフで販売します。
これからの本格的な寒さに備えての着物ライフが心配な方は、ぜひご来店下さい。

まず紬地の上品で華やかな羽織。裄1尺6寸8分、20,000円。こちらから20%オフにいたします!

次に何かと便利な道中着。こちらは紬の単衣です。裄1尺8寸、22,000円

後ろ姿に大きな竹と笹が描かれた個性的な柄裄の創作物です。裄1尺7寸8分、70,000円。

次に地紋が素敵な道中着。色無地や訪問着などきちんとした着こなしにも。裄1尺8寸、49,500円。

こちらは柔い絞りの道中着。裄1尺7寸3分、70,000円。

最後はお召しの道行コート。裄1尺7寸、20,000円

その他にも色々ございます。サイズがあればお買い得!ぜひ、店頭でお確かめ下さい!

 

 

 

 

半幅帯、入荷しました!

新しく半幅帯が入荷しました!

半幅帯は気軽に結べると今人気上昇中ですね。

ぜひ、お気に入りの1本を見つけてください。

こちらは浦野理一さんの思いっ切り可愛い半幅帯。赤といっても大人の方でも大丈夫ですよ!66,000円(税込)

こちらは琉球柄なのか、それとももっと南の柄行でしょうか?こなれた味わい深い布で作りましたので、着物姿もやはりこなれた雰囲気になるでしょう! 30,000円(税込)

次はインドネシアの伝統的な柄行のバティックの半幅帯。斜めに入ったデザインで腰回りをスッキリと見せてくれるはず。30,000円(税込)

そして最後にウズベキスタンのアドラスの半幅帯。中央アジアの青い空のように美しい色ですね!綿と絹の交織で軽やかで締めやすいです。 38,000円(税込)

バティックとアドラスは同じ柄で名古屋帯もあります。バティック名古屋30,000円(税込)

アドラス名古屋帯 38,000円(税込)

いかがでしたか?半幅帯も素敵ですね。ぜひ、皆様店頭で又は通販でお求め下さい。

皆様のお出かけお待ちしております。

 

 

三代を着継ぐ−−幕末明治の着物の魅力

新宿区を流れる妙正寺川近隣(JR高田の馬場近く)は、この川のきれいな水を、反物の仕上げに使い、かつて染工場が繁栄したところです。現在も新宿区の後押しもあり、新宿区の地場産業として、従来の工場に加えて、体験型の新しい染工場が営業しています。

その一つ「染の里おちあい」で知人所蔵の、幕末明治の着物を展示していると聞き、のぞいてみました。

紫の大きな矢絣の銘仙を明治〜昭和三代の女性が着ています。今も着用可能な布の強さ、デザインに驚きます。

知人の実家は江戸の御家人—将軍お目見え以下の直参の武士の家で、高祖母は幕末十四代将軍家茂に御台所として降嫁した和宮の大奥に、奥女中として仕えたお人であったそうです(「伊織」という名を頂戴し、当時大奥で身の回りの品を保管するのに使った名入り黒塗りの箱なども所蔵している)。

幕末明治の江戸小紋を現代に甦らせた着物、羽織、小物は先日の「こうげいを探る」展でご紹介し、大好評でしたが、ここでも同時期の江戸小紋2点も展示され、どちらも着用可能です。濃い鼠に小桜と鮫、大きな家紋、どちらも一見地味ですが、羽織ってみると、底光のする美しさ!さすが関東大震災、太平洋戦争の戦火をくぐって生き残った“強者”、あらためて当時の糸の強さ、染の良さが感じられます。

その他の着物を2点ご紹介しておきます。

上は五つ紋の二枚襲手書き友禅。乱菊模様は袖だけにあり、裾にはない。袴着用のための着物。

下は明治後期縮緬の単衣。17歳くらいの時のもの。