着物紹介」カテゴリーアーカイブ

春めいて、黄八丈、大島紬

今日からぐんぐんと気温上昇。

春めいて来たので、本日は紬の中でも少し軽やかなコーディネートをご紹介したいと思います。

まずは清々しい色合いの黄八丈に新入荷のバティックの帯を合わせてみました。

帯はオレンジとグリーンのコントラストがとても美しい色合いの上質な木綿です。

合わせたのは桜の帯留。いよいよ桜の季節への準備。

次にご紹介するのは蚊絣の大島紬に、インドブロックプリントの横ボーダーグリーンの帯。

名古屋帯の素材は草木染めの木綿。

 

帯留はアメジスト。季節を問わない花のデザイン。

 

本日のコーディネートいかがでしたか?本格的な春が待ち遠しいですね!

ぜひ、店頭で又は通販でお確かめ下さい。

黄八丈:1尺7寸3分、身丈4尺2寸 80,000円/バティック帯44,000円/ 帯留16,000円

大島紬:1尺7寸3分、身丈4尺5分 120,000円/22-02–04 ブロックプリント横ボーダーグリーンの名古屋44,000円/帯留 25,300円

(全て税込)

 

 

 

雲を呼び、風をはらむ 龍ー辰年は波乱の年か?

2024年は甲辰(きのえたつ)、物事の初め、萌えの時、殻を破り現れる龍(辰)。今年は元旦に能登半島地震、2日に羽田の航空機事故、波乱の年回りなのでしょうか。株価は上昇する、とも言われます。

白地の珍しい朝服くずしの帯:352000円

龍を描いた天井画、襖絵などは人気が高く、まして今年は辰年、京都の各寺院を巡るツアーの企画もあるようです。泉涌寺の狩野小雪の描いた龍は12年に一度の公開、今年はそれに当たり特別公開がされています。その他、大徳寺、建仁寺、妙心寺、天龍寺、南禅寺、東福寺…京都以外では長野県小布施町の北斎館には、北斎の迫力ある肉筆の龍が見られます。

龍は十二支の中で唯一空想上の生き物、その勇姿は、権力の象徴として中国・朝鮮・日本ではよく描かれますね。特に中国の皇帝の身の回りには必ず龍が描かれており、清朝のの朝服をくずした帯は、灯屋2でも人気商品、1本は持ちたい格の高い帯ですね。

 

 

朝服くずしの帯:120000円(20−9−47)

赤い華やかな帯:120000円 (24−01−23)

出雲神話の有名なエピソード、スサノオのヤマタノオロチ退治は皆さまよくご存じのお話です。スサノオが助けるクシ(イ)ナダヒメはその名が表す通り、稲作と結びついています。龍は水に深い縁があり、水を支配する力があるとも言われます。稲作には水が欠かせません。ヤマタノオロチは出雲の斐伊川の象徴か?と言われますが、斐伊川の治水を守る神として龍神が敬われるのでしょうか。

能の人気曲「春日龍神」は百千眷属(ひゃくせんけんぞく)を引き連れ、仏に仕える龍神が主役。栂尾高山寺の明恵上人(華厳宗中興の祖。1173−1232)の前に現れ、中国を経てインドに修行に渡ろうとする明恵に、日本の地にいても十分その望みを果たせることを、法力を持って見せる、という雄大なストーリーです。

釈迦の母・摩耶夫人の誕生から、釈迦の入滅までを、パノラマの如く明恵の眼前に展開し、“大蛇”の姿となって猿沢池に飛び込む龍神!

明恵については河合隼雄の著作「明恵ー夢を生きる」、白洲正子の「明恵上人」などが有名ですが、この夢みる上人を日本に留まらせようと全力を傾ける春日龍神の勇壮な物語は、いま少し疲れ気味のこの国に勇気と自信を与えてくれるかもしれません。

インドの布探してきました!!

「サリーからきものへ」小さなイベントのお知らせです。

手元に届いたサリーを美しい形のままお見せしたいのと、きものになりそうなサリーの受注を受けて、お客様と一緒にデザインする、という楽しい企画です。

数量に限りがありますので、予約制とさせていただきます。

2月3日(土曜日)、4日(日曜日) 12時から6時まで

当日予約いただいて、1週間キープ、キャンセルも承ります。

たくさんの中から選ばれた特別の一枚なので、本当に望まれる方の所へお嫁に出したいです。

ご予約は電話でどうぞ。

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灯屋2銀座店 03−3564-1191

営業時間 11時〜19時(水曜日は定休日です)

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引き続き、浦野理一ご紹介

今日は冷え込みましたね。しかし、確実に日は長くなり、春に向かっているようです。

本日も浦野理一の着物と帯のご紹介です。

まるで麒麟のような色合いの個性的な着物も浦野理一ならでは。春に向けて明るいコーディネートにしてみました。

緑の細い縞の帯。色々な色が入っていますが、意外と無地感覚でご使用いただけます。

メノウの帯どめをアクセントにしてみました。

23-02-07 浦野理一着物280,000円1尺6寸8分、身丈4寸1分、23-12-27浦野理一緑帯95,000円、メノウ帯留 13,200円(全て税込)

次にご紹介するのも浦野理一の着物と帯。しっかりとした風合いで少しかしこまったお出かけにもぴったり。

合わせやすい赤銅色の帯

金工の梅の帯留を合わせて、春らしく。

23-11-24 浦野理一縦縞着物 308,000円裄1尺7寸5分、身丈4尺1寸2分、23-11-51浦野理一無地赤銅色帯132,000円、銅梅帯留49,500円(全て税込)

いかがでしたか?浦野理一の着物の世界。本当に味わい深いです。

ぜひ、店頭で又は通販でお求め下さい。

浦野理一の帯

昭和から平成、令和の時を経て、相変わらず高い人気を誇る浦野理一の着物と帯。

灯屋2では縁あって数多くの作品を扱って参りました。

本日は、その中から紬の帯をご紹介いたします。

まずは優しい色合いの細い縞の帯。とても軽い伊那紬に合わせてみました。帯留は鼈甲の梅。

次にご紹介するのは、格子の帯。結城紬に合わせてみました。帯留はめのう。

こちらはIVYルック風の色合いの帯。市松の結城に合わせて。龍が描かれた印象的な帯留もしっくりきます。

いかがでしたでしょうか?装いをグッとモダンに、強い個性の着物にもぴったり合う浦野理一の帯。

ぜひ、店頭で又は通販でお求め下さい。

細縞の帯 21-12-36 150,000円/伊那紬 198,000円 23-11-23 裄1尺7寸5分、身丈4尺1寸5分/ 梅の鼈甲帯留23,000円

格子帯 132,000円/結城紬189,000 円 裄1尺8寸、身丈4尺3寸/バラのめのう帯留 13,200円(3分紐は別売り)

IVY風帯 143,000円/市松模様結城紬88,000円裄1尺6寸8分、身丈4尺7寸/竜の帯留 (全て税込)

日々の着物

新年を迎えてからいく日かたち、慌ただしい日常が戻ってきました。

インド旅の便りを毎日楽しみにしながら、外国裂でのコーディネートに想いを馳せています。

 

ご紹介の着物は、信州紬で柔らかい糸で細く絣が入った美しい織物です。

鮮やかなインドサリーの帯を合わせて、格子着物を華やかに装ってみてはいかがでしょうか。

緑系格子文様紬 本郷織物工房  160,000円(税込)(着物23-11-22)   ※証紙付き

身丈:4尺2寸(約159.6cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
袖丈:1尺2寸5分(約47.5cm)
袖巾:8寸7分(約33.1cm)
前巾:6寸2分(約23.6cm)
後巾:7寸6分(約28.9cm)

紫地サリーの名古屋帯  77,000円(税込)(帯24-01-03)

 

 

半幅帯を合わせたのは、昭和中期の久米島紬です。

子格子の中にオレンジの糸で絣が入って、織物の表情を出しています。

バティックの半巾帯でサクッと結んで、異国情緒を楽しみたいです。

小格子文の久米島紬  198,000円(税込)(着物24-01-07)

身丈:4尺3寸(約163.4cm)
裄:1尺8寸(約68.4cm)
袖丈:1尺3寸(約49.4cm)
袖巾:9寸2分(約35cm)
前巾:6寸5分(約24.7cm)
後巾:7寸8分(約29.6cm)

バティック半巾帯  19,800円(税込)

江戸小紋丸ぐけ  7,000円(税込)

 

素敵な羽織が入荷しています。

明日からまた寒くなるようですが、新年を迎え日差しは着実に暖かさを増しているように感じます。コートの下や厚手のストールを巻いて、軽やかな羽織はいかがでしょうか?

黒地基調の羽織はとても便利。明るいベージュと薄グレーの色紙模様に枯葉が描かれていますが、あっさりとした色遣いなので意外と長い季節も可能だと思われます。錦糸も入ってとても上品です。

23−12−16 裄1尺7寸分(66.29cm)袖丈1尺4寸(49.24cm)身丈2尺5寸(94.7cm)55,000円

次は金茶と深い紫に染め分けられた横段に、菊のような花があしらわれています。少し袖が長いのがエレガント。

裄1尺6寸5分(62.5cm)、袖丈1尺5寸5分(58.71cm)、身丈2尺5寸(94.7cm)30,000円

松と松ぼっくり、ぼかしも入ったシックな羽織。おめでたい柄ですが抽象的にデザインされていて、小紋柄ですのでちょっとしたお出かけにも。

羽裏の美しさもご覧に入れます。

裄1尺7寸5分(66.2cm)、袖丈1尺3寸2分(50cm)、身丈2尺5寸(94.7cm)55,000円

最後に昔の絞りの羽織。とても軽い着心地です。紫色が微妙に何色かで染め分けられています。


裄1尺6寸5分(62.5cm)、袖丈1尺2寸(45.56cm)お袖は短めです。20,000円

いかがでしょうか?灯屋2おすすめの軽やかな羽織たち。

ぜひ、店頭で、又は通販でお確かめ下さい!

金額は全て税込です。

源氏物語の装束』②−−“おめらかす”

明治時代に外国から“洋服”が入って、それまでの日本のきものを“和服”と呼ぶようになったようです。洋服は様々な形の組み合わせでできていますが、和服は原則同じ形のものの重ね着、と言えましょう。だからこそ袖の振りや袖口からこぼれて見える襦袢の色や柄に着る方の個性やおしゃれ心が発揮できるのかもしれませんね。

平安時代を代表する「女房装束」は大きく開いた袖と長い引き着の裾から、下襲の色目が順々にのぞいています。これを“おめらかす”というようです。

おめらかす=ずらす、すべらす、衣装などの表の端に下襲の端をのぞかせる、という意味だそうです。

その色襲には美しい名前がついて、季節ごとの決まりもありました。

                        (福田邦夫「日本の色」主婦の友社刊より)

アンティークのお着物や羽織はとても素敵ですが、どうしても裄がたりない、という困ったところがありますね。現代の長身でスタイルの良い女性には悩みのタネ、というところです。多少のことなら上手な着方でうまくごまかす(?)技もいろいろあるようですが、ちょっとのぞくぐらいなら「おめらかして」というのはいかがでしょう?襦袢の綺麗な色・柄がほんのすこーしのぞいてもOK?とはいきませんか?

                                                    (替袖:無双26000円、サリー単22000円)

灯屋2では素敵な替え袖をご用意しております。街でのすれ違いに、少しお地味な紬の袖口からチラッと見える色で、道ゆく人をハッとはせる、というのもオシャレな女のお楽しみ!

2024花カレンダー

日本の四季の移ろいを示す二十四節気を美しい写真であらわしたカレンダーが入荷いたしました。花のスペシャリスト・稲田まゆさんの作。お好きな山野草を育て、暮らしの中の古い道具類を使った花いけの記録。

稲田さんは昨秋の「こうげいを探る」展に、美しい藍の型染を出品されていました。

 

いまは睦月(1月)小寒〜大寒、暦の上でも最も寒い頃。
花は雲龍梅、椿と笹。12カ月の各月ごとに、珍しい花々を個性溢れる花器に生け込んだ稲田まゆさんの作品。眺めていると心おだやかに、日常をすこーし離れた大きな異空間に誘われる小さなカレンダーです。


(銀座店内で扱っております。2,600円=現金のみ)

『源氏物語』の装束1 「よみがえった女房装束の美」展

本年もよろしくお願いいたします。皆さまには良い年をお迎えのことと存じます。

2024年のスタートに重大事件が続き、心騒がしい新年です。被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復興をお祈り申し上げます。

昨年末丸紅ギャラリーで開催された『「源氏物語」よみがえった女房装束の美』を駆け込みで鑑賞しました。NHK大河ドラマが『源氏物語』に関わるためか、「日曜美術館」でも取り上げられたためか、会場は多くの女性で賑わっていました(男性も少々、着物着用なら入館料無料)

主要展示は、「若菜」下巻の六条院での女楽(おんながく)の場面。招かれた明石の君の装束を再現したもの、となっています。「柳の織物の細長(ほそなが)に、萌黄であろうか、小袿(こうちぎ)を着て、羅の裳の目立たないものをつけて・・・」

光源氏の邸宅六条院で正月に行われた「女楽」、源氏の正妻・女三宮の琴(きん)、正妻格の紫の上の和琴(わごん)に伍して琵琶を担当した明石の君=源氏の娘を生み、その娘は中宮となり、やがて天皇となる皇子を生んだ)の高雅な装いはその矜持とともに微妙な立場、“身の程”のあらわれた装束なのかもしれません。『源氏物語』の中で装束衣装は大きな役割を持ち、誰がどのような色彩、取合わせを身につけたか、は登場人物のセンスや個性をあらわすだけでなく、政治的な地位、身分、立場、関係性をあらわしています。

柳の細長、萌黄の小袿、表着、重袿、単(ひとえ)、袴、裳−−展示された復元装束は、時代考証を重ね、当時に近い天然染料で染色された極細の絹糸で作られたようです。(染色は吉岡更紗の手による)

この時代、紐で結んで身にまとう、ということはなく、下着、上着の区別も現代とは違っていると思われます。あえていうなら、単と袴は下着といってもいいかもしれません。極細の絹糸でおられた衣装は「するすると脱衣が可能」であったようです。

空蝉(うつせみ)が小袿をさっと脱ぎ捨て若き光源氏の手を逃れ、形見の衣装だけを源氏の手に残すことができたのも、そのためであったのでしょうね。