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インド仕入れ旅行 その4

デリー2日目

今日は車を利用してまわります。
ドライバーはいつも笑顔の小柄なシャシィ。 
「デリーは遠い」という言いまわしがあるほど、今もインドの田舎に住む人達の中には豊かで進んだ生活を夢見て中央都市デリーにやって来る人達がたくさんいます。
彼もはじめて会った時は、結婚したばかりで花嫁は遠い故郷で離れて待っていると言っていましたが、再会の挨拶代わりの嬉しい知らせに「赤ちゃんが生まれ、奥さんも一緒にくらしている」とのこと。
頑張って夢を少しずつかなえていく彼の姿を感じ、私たちも元気をたくさんもらうことができました。

昨日回ったお店は10軒ほどでしたが、今日はこれから夕方までに6軒の予定。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、デリーの交通事情は日本とはずいぶん違い、時には公道でのレースさながら…
タクシーの後部座席とは言え、手に汗握る場面もしばしば。

広いインドでつくられている布には、各地方でのさまざまな技術、種類があり、店によってそれぞれ得意な布が異なります。
インド更紗、カシミール、ベナレスシルク、カンタワーク、カッチのミラーワーク、サンガネールの型染め、絞り…
まだまだあるでしょう。
それを1軒1軒回って布を集めていくのですから、2日で16軒のお店めぐりというのもお分かりいただけるはず。

今日見るお店は少し離れた所にあるので大きなビルが多く、その中にはインド最新の洋服、アクセサリーを扱うお店もあります。
4年くらい前までは、インドにいる間に洋服姿のインド女性に会うのはほんの数人で(女性はほとんどサリーを着ていました)が、ここ何年かは若い世代にサリー姿のほうが少ないようにさえ感じます。

布を捜索中の渋谷


寒い国へ来たのかしらと思うほどのエアコンが効いた大きな建物の中を何軒かまわりますが、1日目と同じように納得いく布にはなかなか巡り合えず、仕事は思うようには進みません。
タクシーも渋滞に巻き込まれ、遅々として進まず…
デリーでは時間だけが進んでいるような錯覚にとらわれることもしばしば。

そこで、予定を変更する事に。
シャシィに渡していたリストにはない所に行くことにしたので突然の事に驚いていましたが、「OK!」といつもの笑顔で車を走らせます。ルート変更のおかげで(前回の仕入れ日記のランチ)の店に通りがかり、おいしいサモサを買いました。
私達もランチは食べていないけれど、シャシィもお腹がすいたでしょう。サモサに大喜びです。
やっと昼食のサモサを購入


残り時間はあと2時間、なんとか目的の店に到着。駆け足で階段を上ります。
のんびりチャイを飲んでいた店員さん達もみんな店から飛び出してきました。
予定変更の甲斐ありでした!
最後の店で

 
実はこの後に もう一度ホテルに戻り、昨日行った店に寄らねばなりません。

時計をチラリと見ながら シャシィが車をとばします。

一番最後の店で渋谷が会計をしている間、待ち合わせを過ぎてしまう事をシャシィに知らせにひとり外に出た時たくさんの車が並ぶボンネットにお猿さんを見ました。
私は足がとまってしまい、見つめあいました。
次の瞬間、高い屋根に飛び上がり姿が見えなくなりましたが、後で聞くと少し離れた場所にたくさん生息しているそうです。

店に戻ると、今度は店員さんが私よりびっくりした顔をしています。
笑っている渋谷にどうしたのと聞くと、年齢を聞かれたので答えたらしいのですが、あまりに予想と違った様子。
驚いている彼に、予想を聞くと「38歳」とのこと。
本当にそうだとしたら、それは驚くことでしょう。
まあ、多少のお世辞もあったにしても、インドの男性もなかなか言うもんです…

笑いながら店を出て、今度はデリー国際空港に向かいます。
ちょうどラッシュアワー。カーレースの再開です。
インドのカーレース


少しほっとして ランチに買ったサモサを食べました。
もう暗くなった窓から見える延々と続く車。
バイクに三人乗りをして家路に向かう家族。
横を過ぎるバスは埃まみれでボロボロです。
なかでも、小さな子供が大きなお父さんの背中にしがみついていバイクに乗ってる姿が今も目に焼き付いています。

みんながんばって生きているんだなあ、日本も昔はこうだったのかな、なんて…
その中から生まれる物だからこそ(もちろんマハラジャもいますが)、私達の心に何かを感じさせてくれるのかもしれません。

インドの女性に纏われるサリーが海を渡り、日本の女性が着物として纏い、帯として身に付ける。
なんとなく不思議にも感じるけれど いつの時代も美しくいたいと願うかわらない女性の心が生む神秘かもしれません。

翌朝 成田空港に無事到着。
日本は心地よい秋晴れです。

渋谷は着いたその日から、創作漬けの日々に入りました。

3日後の26日からの展示会で、インドの布から仕立てた帯も会場に並びます。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。

             

                               銀座店 白井 葉子

インド仕入れ旅行 その3

デリーの朝


いよいよ デリーでの仕入れです。
よし 行こう!とホテルを出たもののまだ午前10時前。もう開いてる店はないかと歩いてさがします。
交通量の多いデリーですが、この時間は少し穏やかです。

開いてる店を見つけて、まだ静かな店内に入るとずらりと布が並んでいます。
たくさんあっても気に入るものはなかなかありません。

朝でもデリーは日射しが強く、渋谷は日傘、私は大きめの帽子をかぶって早足で先を急ぎます。
どの店でも渋谷の顔をみると久しぶりの来店に歓迎を受けます。
何か良いものがあればと探しますが、私達の要求を満たすものにはそう簡単に出会えず…根気よく探して回るうちあっという間に3時半。すでに5時間以上もデリーの街を歩き回っていることになります。
なんかお腹が空いてきたような気もしましたが、今日中に必ず行きたい2軒を目指します。

残り1軒になった所で時間があまりなくなってしまいました。
デリーの町を(荷物を入れる為の小さなキャリーバックを持っているので) からからという音とともに20分近く小走りで駆け抜けます。
道を熟知している渋谷は背中が小さくなっていくほどの速度です。
空腹と暑さの中、走りながら思わず笑い出していました。
デリーでの仕入れ風景

店に着くと、他のお客さまには許可されないスタッフエリアにいつものように どうぞ とカウンターを開けて通してくれます。
この店にあるサリーは デザイン、布ともに洗練され高品質。
実は閉店時間を30分間違っていて、急いだおかげで ゆっくり選ぶ事も出来ました 。
出来上がりを想像するとうれしくてうれしくてまたひとり笑いです。
お腹がすいたわね! と最後に目指すは カレーの美味しいあの店。

今日はじめてのリクシャーで風を浴びながら明日でインドを離れるんだなぁと…
ふと淋しいようなデリー1日目の終了です 。

インド仕入れ旅行 その2

マザーのお墓


マザーハウス1階にあるマザーのお墓です。
お花で ”TO LOVE AND TO BE LOVED”  「愛しなさい そして 愛されなさい」と書いてあります。
写真だと大型のバースデイケーキのようにもみえます。
いまもなお皆がどれほどマザーを愛しているかを感じずにはいられません。
この日も世界中からいろんな人が訪れていました。私もその中のひとり。

コルコタの街並み

徒歩で約25分 ホテルへ帰る道すがら いろいろな人やお店とすれちがいます。
日本では見られない光景ですが、はじめて来た11年前のコルカタとはずいぶん違っています。
取り残された感じがしていたコルカタですがインド全体が少しづつ経済成長してるんですね。

10:00am いよいよ仕入れ開始です。

ホテルまで迎えにきてくれた車に乗り、1日かけてコルカタまで足をのばしてでも立ち寄りたいお店に向かいます。
布だけではなくインドのアーティスト達を支援育成している女性とスタッフでつくったお店で2007年にはThe weavers studioセンターも設立。
そこでは、紙、ガラス工芸、陶芸、美術、アクセサリー、音楽、演劇またそれに関係する書籍やCDなどもみることができるそうです。

コルコタでの仕入れ

 

店内には質の良い素敵な布がたくさん並んでいます。テンションが上がりあっという間に3:00pmになってしまいました。
顔なじみのスタッフにすすめられちょっと遅めのランチをいただきます。
とっても美味しいスタッフの手作りランチ (灯屋2のお昼となんだか似てる)と思いつつ、事務所の本棚をみるとたくさん日本版の布に関する書籍がおいてありました。
ここのお店では絞りのテクニックを日本語読みで”しぼり”と呼んでいます。
日本の染色技術はインドでも認められています。

アイロン屋


空港までのタクシーに乗り込む時みたアイロン屋さん  です。

17:00  コルカタを出発    
明日から 2日間デリーでの仕入れです。

次回に続きます…