浦野理一のこだわり

浦野邸芸術、読書の秋になりました。
先日、雑誌掲載蘭でお知らせしました、「松浦弥太郎の男の一流品カタログ」(マガジンハウスより8月18日発売)に灯屋2でお仕立てした浦野理一の角帯が掲載されました。
暮らしの手帳、前編集長でもある松浦弥太郎さんからも逸品に選ばれる浦野理一作品。
すでに浦野染織工房は閉じられましたが、良きご縁があり、浦野氏のご子息である範雄氏より、弊社が直接、貴重な在庫や資料を譲り受けた次第です。
銀座店内には、浦野理一作の紬や染色の着物や帯を取り揃えております。
(HPでも、ご紹介させていただいておりますので、ぜひ、ご覧ください)

浦野理一といえば、思い浮かぶのが、小津安二郎映画の衣装と経節紬という方が多いのではないでしょうか。
もちろんミセスも一世を風靡しましたね。
そして、それらももはや、写真でしか見る事が出来ないと思ってらっしゃる方も多いのではありませんか。

灯屋2銀座店では、昭和後期の紬着物全盛期の手技の美がほとばしる力強い紬から、独自の作風を持つ浦野の紅型や形染めをご覧いただけます。
もちろん、見て、手に触れて、良さを感じてみてください。

それらの布からは、10代の頃より呉服の仕事に携わり、勉強を重ねてきた、着物への深い知識とこの仕事への思いを込めた妥協のないこだわりの姿勢を続け、物作りをしてきた浦野氏の仕事力が感じられます。
今回は、先日、浦野邸へお伺いした際に撮らせていただいた写真も掲載させていただきました。
この素晴らしい佇まいのなかで、浦野作品が作られて来たと思うと感慨もひとしおです。

これから深まりゆく秋に向け、ひとつの時代を魅了してきた浦野理一というお着物もご自身の着物まわりに揃えて楽しんでみませんか。

みなさまのお越しを心よりお待ちしています。

浦野邸浦野邸「松浦弥太郎の男の一流品カタログ」より

白井