月別アーカイブ: 2015年6月

新入荷のご紹介

夏の展示会も、あと5日を残すのみとなりました。
本日、新たに入荷した素晴らしい着物と帯のうち数点をご紹介します。




芭蕉にカタツムリと朝顔訪問着

芭蕉にカタツムリと朝顔訪問着
194400円

身丈:4尺2寸5分(約161.5cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)
袖丈:1尺4寸5分(約55.1cm)



薄いベージュの地色に、ダイナミックでしなやかなデザインがおしゃれな、
夏のお出かけ着です。芭蕉の葉っぱの上にかわいいカタツムリ、アサガオが
絡まり、赤とんぼが飛んでいます。ジョーゼットの反物はひと時、単衣と
夏着の間の着物としてはやりましたが、透け感があり、夏にお召しになっても差し支えありません。




水紋に朝顔の小千谷縮
水紋に朝顔の小千谷縮
151200円

身丈:4尺1寸5分(約157.7cm)
裄:1尺7寸8分(約67.6cm)



黒地に青い水の大きな渦巻と、それに負けない団扇のような朝顔とが織り出されています。
昭和初期の作で、糸も経緯苧麻の上質な麻です。
辛子色の帯で装いたいですね。




瑞雲に五爪の龍 朝服の紗袋帯
瑞雲に五爪の龍 朝服の紗袋帯
345600円

清朝時代の大臣の朝服から仕立てた帯です。
かつては皇帝にのみ許された五爪の龍が雲海に浮かび、紗の地に綴れで、宝珠、ボタンの花、コウモリなどの吉祥文様が華やかに散りばめられています。
浅葱色は希少な色なので、夏の帯にふさわしく爽やかで明るい印象をうけます。
状態も良く、夏の礼装にもお使いいただけます。




秋野の虫の名古屋帯
秋野の虫の名古屋帯
70200円

野の草も枯れ色に変わり、虫の声が聴こえてきそうな晩夏の趣が漂う帯です。
暑くてたまらない日のお出掛けの良い友になってくれそうです。




仲良し金魚の名古屋帯
仲良し金魚の名古屋帯
75600円

ゆったり泳ぐ二匹の金魚に、水泡と水草がアクセントになって、かわいい帯になりましたが、元は夏着物でした。赤い色が少し流れていますので、お手にとってご覧下さい。

蛍の色留袖

野原の蛍薄藍絽縮緬色留袖淡く美しい薄藍の夜に蛍が飛ぶ、とても珍しい図柄の三つ紋刺繍の単衣。
月に照らされ白く光る、野の草花が美しい、静かな中に華やかさのあるお着物です。
三つ紋ですので、色留袖として作られた物だと思いますが、比翼もございませんので、訪問着としてお召しいただいてよいと思います。
主役の蛍は夏の風物詩ですが、野の草花達は萩、すすき、桔梗、女郎花、雛菊と秋のお花です。
6月だけに決めてしまわなくとも良いでしょう。



野原の蛍薄藍絽縮緬色留袖野原の蛍薄藍絽縮緬色留袖野原の蛍薄藍絽縮緬色留袖

野原の蛍薄藍絽縮緬色留袖 91800円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
袖丈:1尺4寸(約53.2cm)

虫籠の外で

黒地に萩と虫籠名古屋帯夏になると元気いっぱいに活躍するのが昆虫たちです。

店の着物や帯のなかでも、蝶、蛍、トンボ、てんとう虫、鈴虫、バッタ、こおろぎ、カマキリ…
種類は数えきれないほど、どの虫も魅力的な姿でお客様を楽しませています。

黒地に萩と虫籠名古屋帯新しく入荷したこの帯もご覧下さい。
美しい虫籠には入ることなく、その周りでのびのびと遊んでいる秋の虫達。繊細な刺繍で、鳴く音も聞こえてきそう。
黒地の絽に白くあらわされ、刺繍も加えられた萩がまた何ともいえず素敵。
夏の装いをぐっと引き立ててくれる事でしょう。

黒地に萩と虫籠名古屋帯 91800円

海老沢

小千谷縮

大渦巻きの小千谷縮に麻の名古屋帯この季節になると小千谷縮が棚に並びます。
独特のシボがさらさらと爽やかで、色も柄も豊富。
麻なので水に強く、お手入れも簡単です。
私もこの時期の仕事着としてたいへん重宝しています。

写真のこちらも、とても素敵な小千谷縮、経緯糸共にからむしの縮はもはや貴重なものとなりました。

麻の縮はかつて夏の衣として多くの人に愛されていたものです。
日本文学の中にもその様子が残されている事を、ご存知の方も多いでしょう。
川端康成『雪国』

大渦巻きの小千谷縮映画にもなり、我が国の自然と抒情の美が極まった名作として、世界にも誉れ高い小説です。
夏を迎える今だから、もう一度読んでみたいと思います。
皆様も、駒子と島村の逢瀬を思い浮かべながら、再読下さいませ。

「雪のなかで糸をつくり、雪のなかで織り、雪の水に洗い、雪の上に晒す。績み始めてから織り終わるまで、すべては雪のなかであった。雪ありて縮あり、雪は縮の親というべしと、昔の人も本に書いてある」
川端康成『雪国』

大渦巻きの小千谷縮 194400円 (着物15-5-43) お仕立て直し
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
麻の名古屋帯 32400円

海老沢

涼しげな経絽

双葉のよろけ縞経絽縮緬小紋に花刺繍絽塩瀬名古屋帯双葉の芽をついだような、面白くてとてもお洒落なよろけ縞です。
経絽の縮緬が光に透けると、とても涼しそう。
経絽の縮緬は、単衣の時期にお召しいただけます。
糸が細く、とても繊細な経絽縮緬は、今では希少になってきました。
このようなモチーフもとても珍しいので、ぜひおすすめしたい素敵なきものです。

帯は絽塩瀬に、芥子に似た可愛らしい花の刺繍。
丸みを帯びた葉の形が優しげで、先端は、蔓のように少し巻いています。
何という花なのでしょうか?
きものと帯の合わせで、色を多く使ってないので、帯留を取り入れて変化をつけるのも素敵です。
天然の紫水晶、オパールのようなガラス、珊瑚・・・ちょっと個性のあるものを合わせてみてはいかがでしょうか。



双葉のよろけ縞経絽縮緬小紋帯留でアクセントを

双葉のよろけ縞経絽縮緬小紋 81000円
身丈:4尺5分(約153cm) 裄:1尺7寸(約64cm)
花刺繍絽塩瀬名古屋帯 27000円

紫水晶帯留 16200円
菱型遊色ガラス帯留 8640円
珊瑚玉つなぎ帯留 30240円 

松田

「夏のおもかげ」開催中です!

渦巻き模様宮古上布に麻名古屋帯6月14日(日)まで、灯屋2夏きもの展「夏のおもかげ」を開催しております。
連日たくさんのお客様にご来店いただきありがとうございます!

始まってそろそろ1週間ですが、新入荷も続々と店頭に並んでおります。
ブログにて随時新入荷のお知らせをさせていただきますので、ぜひご覧ください。

渦巻き模様宮古上布夏の陽射しにひんやりと涼しさを感じさせてくれる最強の宮古上布。
上布とよばれる美しい苧麻の着物は、お手入れも簡単でお着物に慣れていない方でも安心してお持ちいただけます。
琉球藍の深く優しい美しさもさることながら、渦巻きの文様に心が軽くなるような楽しさの珍しい絣文様。

ぜひ、ごらんください。

渦巻き模様宮古上布 280800円
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺7寸6分(約66.9cm)
麻名古屋帯 32400円

単衣のよそおい

薄に女郎花縦絽付下に龍村製妙心寺錦袋帯衣がえの時期になると、着物や帯から小物までいろいろな迷いが出てきます。
ご紹介するのは、縦絽の付下。
縦絽の着物は単衣のあつかいですので、6月・9月にお召しいただけます。

ご紹介の着物は、女郎花にすすきなので秋単衣に最適ですが、色も図柄も意匠化されていますので寛容にお召しいただいてもよいかと思います。
合わせたのは龍村製の夏の袋帯。
付下に袋帯で、お呼ばれのお茶会や少しあらたまった席にもお召しいただけます。

今回合わせた小物は、絽の帯揚げに組紐の帯締め。
帯締めは、夏用の帯締めがありますが、涼しい色の組紐や細目の組紐もお締めいただけます。
また、夏のモチーフの帯留をしめて、涼しさや爽やかさ・自分らしさを表現して楽しんでいただきたいです。



龍村製妙心寺錦袋帯薄に女郎花縦絽付下

薄に女郎花縦絽付下 68000円
身丈:4尺3寸5分(約165cm) 裄:1尺7寸(約64cm)
龍村製妙心寺錦袋帯 54000円

徳永

鮎解禁

渓流に鮎絽縮緬付下に鵜の図染名古屋帯6月に入り、鮎釣りが解禁されましたね。
私の自宅近くの多摩川では、年中釣り人が並んで竿を垂らしていますが、この時期には多摩川でも鮎が釣れるのでしょうか?

肩から胴まわりには稚鮎、裾模様には渓流をのぼる鮎のとても珍しい絽縮緬の付下。
杭にわけられた水流がしぶきを上げる線描が、あっさり見えてとても巧みです。
帯には籠にとまってひと休み中の鵜。もう一仕事頑張ろう!というところなのでしょうか。
初夏のひとコマを、昔はこうして楽しんでいたのかなと思いながら着せてみました。



渓流に鮎絽縮緬付下に鵜の図染名古屋帯渓流に鮎絽縮緬付下に鵜の図染名古屋帯渓流に鮎絽縮緬付下

渓流に鮎絽縮緬付下 64000円
身丈:4尺5分(約153cm) 裄:1尺6寸5分(約62cm)
鵜の図染名古屋帯 72000円
黒貝に真珠の帯留 29160円

松田