月別アーカイブ: 2015年6月

夏の帯留

夏の帯留夏至も過ぎ、季節は本格的な夏に向かっています。
夏の着物姿の楽しみの一つに、帯留があります。
装いがシンプルになる分、季節のモチーフや素材で楽しめるのが帯留。

帆船や鮎、波千鳥などこの時期ならではのモチーフ。
また、エスニックテイストのアフリカのビーズ(トンボ玉)で装いに変化をつけたり…

ビーズの帯留アフリカのビーズは「アフリカン・トレード・ビーズ」と呼ばれ、名前が示すように、アフリカとの交易を目的に作られたビーズです。
19世紀の頃アフリカの有力な部族は、自らの権勢を誇る印として、ヴェネチアンビーズを競って身につけました。

ヴェネチアではアフリカ人の褐色の肌に映えるよう、目にも鮮やかなビーズを次々と生み出します。
その対価として、アフリカから金や銀、そして奴隷までも手に入れ、巨万の富を築いたのです。

そんな先人の心を捉えて離さなかったビーズは今でも魅力的。
ぜひ、夏の装いに取り入れてみて下さい。

(写真左上)
象牙帆船帯留 28000円
陶器鮎二匹帯留(帯締付) 16200円
扇面波千鳥(帯締付)16200円

(写真右下)
ブルーアフリカンビーズ(帯締付) 8640円
バイアス柄アフリカンビーズ(帯締付) 10800円
グリーンアフリカンビーズ(帯締付)8640円

田中

草花を纏う

絽地草花文様小紋に白地に蝶刺繍夏帯しとしとと雨の降る日が続くかと思えば、真夏のような日があったり…

梅雨の季節でも、せっかくの晴れ間には絽の染着物でひらりと裾をひるがえしながら、歩いてみたいものです。

ご紹介するのは、白地に紫で着物いっぱいに夏から秋の草花が染められた着物です。
所どころに、エメラルドグリーンで縁起のいいトンボがちらばめられています。

普段、無地着物が多くてなかなか小物柄に手が出ないことが多いのですが、この着物は色数を抑えてあるので、抵抗なくコーディネイトできます。

今回は白地に刺繍の帯で、爽やかに合わせてみました。
蝶の刺繍は、羽根の中にまで模様が施されて美しい仕事がみられます。

今年の夏は、やわらかい着物で女っぽく着こなしてはいかがですか。



絽地草花文様小紋白地に蝶刺繍夏帯

絽地草花文様小紋 75600円
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺8寸(約68.3cm)
白地に蝶刺繍夏帯 37800円

徳永

日本の小紋に韓国のポジャギ

日本の小紋に韓国のポジャギ京都の寺院にて、紫陽花を愛でつつの夜のお茶会にお出かけになるお客様が、ご一緒されるお嬢様のためにと当店で一式揃えていただきました。

「これだったら、気に入るはず」と選んでいただいたのは、芭蕉と紫陽花が染められた、とても珍しい絽の小紋。
トルソーに着せて全体の雰囲気見つつ、合わせる帯を探していると、トルソーの真後ろに店主渋谷が飾ったばかりのポジャギの帯が目に入り…。
あわせてみると、絽の染小紋と韓国のポジャギが不思議と調和しました。

日本の小紋に韓国のポジャギ京都にお出かけの後ご来店された際にお写真を見せていただいたら、とてもお似合いになっていて本当に素敵に着こなしていらしたので、ブログでのご紹介をお願いしてしまいました。
店主の渋谷が小物をコーディネートして、この写真ではちょっと見えないのですが、帯留は実はとてもすばらしい彫金の紫陽花です。
お嬢様もとても気に入って下さったとのことで、ご本人がいらっしゃらなくても、好みをちゃんとわかっていらっしゃるお母様はすごいと思いました。

皆様の着こなしを拝見するのも、スタッフの楽しみです。
ぜひ着物でお出かけください。

松田

自然布の着物と帯

亀甲越後上布に秋草と蛙の刺繍科布6月も終わるとそろそろ麻着物の季節。
暑さに負けずに夏きものを楽しむにはやはり麻が一番です。
さらっとしていて涼しく、それでいてお手入れが簡単。
しわが気になると言われる方もいらっしゃいますが、帰宅後びっしょりするくらいに霧吹きでぬらして風通しのいいところで汗をとばせばすっきりです。
日傘をさして美しい着姿で歩いていただきたいです。

写真の上布は枯色(かれいろ)に亀甲が美しい越後上布。
越後上布は「国の重要無形文化財」に認定されていますが、越後上布として指定できるのは5つの工程を経ることが必要になります。

・すべて苧麻(ちょま)を手積みした糸を使用
・絣模様を付ける場合は手くびりによること
・居座機(いざりばた)で織ること
・しぼ取りは湯もみ、足踏みすること
・さらしは雪晒し(ゆきさらし)すること

そんな精緻な技術と限りない時間をかけて越後上布は生まれます。
この亀甲の上布もそんな雪国の人の手から手へ渡り、つくられた逸品。
写真では科布の刺繍帯を合わせました。
程よくやわらかく締め易くなった科布に蛙とツワブキを刺繍しました。蛙のおどけた表情と季節感のあるツワブキが楽しい帯。
着物と帯、自然布に包まれる喜びを味わって下さい。



亀甲越後上布亀甲越後上布に秋草と蛙の刺繍科布

亀甲越後上布 151200円 
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)
秋草と蛙の刺繍科布 (帯14-6-29) 162000円

田中

カラフルな貝

波に貝模様絽小紋鮮やかな色づかいがとてもかわいい、貝殻模様の小紋です。
現代のものでも、全くないわけではないですが、あまり見ない貝尽くしの模様。

とてもかわいいモチーフなので、今のゆかたなどでも、もっと作ったら素敵なのにと思います。

波に貝模様絽小紋何年も前の夏の頃、知人に、お菓子にとても可愛い貝殻を付けてプレゼントしてもらったことがあります。
部屋にちょっと飾ってみると、たったふたつの貝殻が海の気配を運んで、夏が来るのだなと夢見心地にさせてくれた贈り物でした。

波に貝模様絽小紋 86400円
身丈:4尺(約152cm) 袖丈:1尺5寸8分(約60cm)
裄:1尺6寸5分(約62.7cm)1尺7寸5分(66.5cm)まで裄出し可 

松田

ご来場ありがとうございました!

芭蕉布着物に江戸期糸目友禅の帯灯屋2夏着物コレクション「夏のおもかげ」へのご来場ありがとうございました。
お天気もいろいろでしたが、連日たくさんのお客様がお越しくださった事、スタッフ一同心より御礼申し上げます。
今週末には、また新商品をHPにてご紹介させていただきます。
どうぞ、ごらんください。

この時期の緑の清々しさには、毎朝、感動してしまいます。
季節の移り変わりこそ、日本の美しさですね。
この夏衣は、写真を撮っていても溜息が、でるほど素晴らしい帯と着物です。
両方とも時間と手間を込めつくられた物ですが、江戸期のかつぎを仕立てた帯をみていると、今を忘れてしまうような不思議な気持ちになってしまいます。
手に触れ、そばで見ているだけで布の持つ、不思議な力に魅了されるようです。
どちらもHPでもご紹介させていただいてますが、この美しさを皆様にもう一度お届けしたくなりました。
先日ご来店くださったお客様から、「ここに来ると勇気が湧くの、元気になれるわ!(笑)」とうれしい言葉をいただきました。
自分を表現する、愉しく装う方々に出会えるとやはり、うれしくなりますよね。

どうぞ、また、お気軽にお出かけください。
皆さまのご来店心よりお待ち申しあげます。

芭蕉布着物 (着物12-6-22) 399000円
身丈:4尺5分(約153.9cm) 裄:1尺7寸3分(約65.7cm)
江戸期糸目友禅の帯 (帯15-5-38) 291600円

灯屋2

蝉の帯留

蝉の帯留これからしばらくは、空模様が気になる時期になりました。
雨に濡れた草木は美しいです。
でもあまりに続くと、たとえ厳しい暑さになっても、太陽が恋しくなりますね。

それが、土の中にいる蝉の幼虫なら、なおさらではないでしょうか。
成虫になるまで何年も待つ期間にくらべると、羽化してからは短い命です。

小さな体で精一杯鳴き、繁殖のために飛びまわり、やがてカサカサになって朽ちていく姿は、私達の中にも鮮烈な夏の記憶として刻まれます。
梅雨明けのしるしを、蝉の鳴き声で知る人も多いでしょう。

そんな蝉の帯留。
是非、あなたの帯にとまらせて下さい。

蝉の帯留 48600円

海老沢

珊瑚の刺繍帯

八重山上布に珊瑚刺繍紗名古屋帯水面におこる波の綾のような、紗の変わり織りの地に、あかい珊瑚を刺繍しました。
小さめの絣柄をいくつも組み合わせた八重山上布は、織り上がると海に晒されます。

きらきらと輝く沖縄の透明な海に、白くに洗いあげられた布。
南の島の輝く海と日射しに思いをはせ、梅雨明けを待ちたいですね。

八重山上布に珊瑚刺繍紗名古屋帯

珊瑚刺繍紗名古屋帯(灯屋2オリジナル) 129600円
八重山上布 189000円
身丈:4尺2寸(約159.5cm) 
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)

松田

ポジャギの帯

絽小紋にポジャギ名古屋帯今回の展示会で皆様にとても人気なのが、ポジャギの帯。
布をこのように活かして、新たな美を生みだす韓国の感性は、素晴らしいです。
接ぎ目を見ていると、私もどんどんその世界観に吸い込まれていきます。
どんな思いのこもったどんな指で縫い上げられて行ったのか、、想像するだけで心が豊かになるようです。
こちらの帯は、なかでも明るく軽い雰囲気に仕上げられました。
オーガンジーのような透け感が、弾む気分にさせてくれる事でしょう。
藍地に絞りがシャープに入った着物に合わせてみました。

ポジャギ名古屋帯 129,600円
絽小紋 70,200円 
身丈:4尺1寸5分(約157.2㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.3㎝) 

海老沢

紫陽花の細工物

紫陽花のかんざし梅雨時の楽しみのひとつとして、紫陽花があります。
すこしずつ変化する微妙な色合い、本当にきれいですね。

当店にも美しい紫陽花がずっと咲き続けていることをご存知でしょうか?
シルバーとゴールドのとても繊細な細工です。

紫陽花の帯留小ぶりですが花びらのひとつひとつが、素晴らしい存在感となっています。

写真はあえて窓辺の自然光で撮影しました。
今、梅雨時の空気を吸って、しっとりと輝きをはなっています。

かんざし 18000円
帯留 26000円

海老沢