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究極の「いき」

南天と雀の八掛け黒無地袷江戸のお洒落の事を何度かブログで書かせて頂きました。
渋好みの究極の色、それは黒に行きつくのだそうです。
なんでも、廓通いをするような通人のなかには、上から下まで、内側から表まで、真っ黒な衣装を誂える男性もいたようで。
一見、地味で何の変哲もないようでありながら、襦袢や着物や羽織を、それぞれ染や織りなど素材を変えて楽しんだとか。
羽二重、縮緬、紬…遠目では判別がつかないようでも、よくよく見たり触れることではじめて違いの分かるお洒落。
「いき」とはそういうことなのでしょう。

南天と雀の八掛け黒無地袷まさにそんな着物をご紹介します。
やわらかく糸味のある紬縮緬の表地に、胴裏も黒。
八掛も黒。江戸好みの雀と南天が可愛らしい染の縮緬となっています。
さてさて、今を生きる通人は、どこにお出かけしましょうか。

南天と雀の八掛け黒無地袷 (着物15-9-47) 135000円
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm) お仕立て直し

海老沢

雀と縞の紬

子持縞袷紬と竹の子に雀刺繍帯10月に入り秋本番です。
ここ数日の寒さから、ご来店のお客さまも袷の方が目立つようになったきました。
まだまだ羽織は早いので、楽しい染帯で紬を楽しんで頂きたいですね。
竹藪に雀はお決まりの図柄ですが、こちらの帯は勢いよく伸びる竹の子の間を飛ぶ雀の図です。
地色の濃似せ紫と松葉色の組み合わせが美しく秋を感じる色。

子持縞袷紬と竹の子に雀刺繍帯雀は緻密な刺繍で表現され楽しいながらも、技術の高さを感じさせます。
塩瀬地で締め易く帯です。
合わせた子持縞の袷紬は色も二色ですっきりした印象。
無地感覚で帯が楽しめる紬です。

子持縞袷紬 129600円 
着丈:4尺4寸(約167.2cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)
竹の子に雀刺繍帯 81000円

田中

うさぎの宴

散らし小紋にうさぎの紅葉狩り名古屋帯今年は紅葉が始まるのも、早そうですね。
こちらのうさぎの帯は、「神無月のきもの展」を飾ったうさぎの付下を写し、灯屋2オリジナルで作りました。
楓の葉をめいっぱい散らした小紋にのせると、山深い森の中、人知れず紅葉狩りを楽しむうさぎの宴を、こっそりとのぞき見しているような気持ちになります。

散らし小紋にうさぎの紅葉狩り名古屋帯紅葉散らし小紋 (着物14-9-21) お仕立て直し 86400円
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺7寸2分(約65.4cm)
うさぎの紅葉狩り名古屋帯 108000円
巻物の陶器帯留 14040円 

松田

ふんわりと軽い縮緬小紋

モダン柄縮緬小紋と水色の葡萄名古屋帯金木犀の香りを甘く含んで、爽やかな季節、袷の候になりました。

細い糸で織られた戦前の一越縮緬は、薄手のため、とてもデリケートですが、ふんわりと軽く肌になじむようで、「着やすさ」を重視した、着物が日常着だったころを実感させてくれる着心地。
お客様にも羽織っていただくと、「軽い…!」と、よく驚かれます。
袷に切り替わったばかりの、今の季節にもちょうど良いのではないでしょうか。

モダン柄縮緬小紋と水色の葡萄名古屋帯染めの帯は、水色の葡萄と、薄紫の葉の色がとてもきれいです。
自由な発想で描かれた楽しい着物と帯で、秋のおでかけが楽しくなりそうです。

モダン柄縮緬小紋 お仕立て直し (着物15-9-29) 86400円
身丈:4尺2寸3分(約160.7cm) 裄:1尺7寸2分(約65.4cm)
水色の葡萄名古屋帯 32400円

松田

縞紬と柿の実と鳥の名古屋帯

縞紬と柿の実と鳥の名古屋帯10月に入って少し雨の日が続きましたが、明日からは秋晴れの週末を楽しめそうです。。

26日から始まった「神無月のきもの展」も連日たくさんのお客さまに来店頂いております。

まだまだ、秋を感じる素敵な着物や帯が揃っておりますので、是非お店に足を運んで下さい。

写真の帯は丁子色の塩瀬に、枝に実った柿を狙う鳥が刺繍された帯。
柿を覗きこむ嬉しそうな鳥の表情が何とも言えません。
染帯に所どころに刺繍を入れたさっぱりとした帯です。
しっかりとした塩瀬の生地で非常に締め易いものです。

合わせた明るい辛子色の縞紬は、茶と青の縞がほっこりした雰囲気を醸し出しています。
八掛は縞と同色の茶。羽織を着ないこの時期ならではのお洒落ができる縞です。

丸ぐけや帯揚げなどの小物も、秋の色をたくさんご用意しています。

縞紬と柿の実と鳥の名古屋帯縞紬

縞紬 48600円
身丈:4尺2寸5分(約161.5cm) 裄:1尺6寸7分(約63.4cm)
柿の実と鳥の名古屋帯 64800円
帯15-9-32の双子の帯になります。
丸ぐけ 3990円

田中

お散歩着あつまってます!

竹模様に源氏香散歩着に菊の刺繍名古屋帯「神無月のきもの展」では、お散歩着を数多く集めました。

縮緬から錦紗まで、ごく細い糸で織られた軽くて着心地のよい生地に、モダンな柄ゆき、当店でもいつも大人気で、今回ホームページでご紹介したものは次々とご売約済に…

お散歩着とは、大正から昭和にかけて流行した、小紋柄に裾模様の入ったお洒落着のこと。
グレーの錦紗地にはすっと伸びた紫の竹、黒の細竹。アールヌーヴォー・デコ時代のようなスモーキーで洒落た色づかいに、源氏香の中には菊やススキなど古典模様が描かれています。

竹模様に源氏香散歩着さまざまなエッセンスが融合されて、不思議な魅力を放つお散歩着。
この機会にぜひ、いかがでしょうか。

竹模様に源氏香散歩着 お仕立て直し 126000円
身丈:4尺2寸8分(約162.6cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
菊の刺繍名古屋帯 (帯13-9-28) 58000円

松田

時代の移り変わり

先日少し早目に電車に乗って、日本橋から歩いてみました。
かつての江戸の街並みを想像しながらです。
ビルが林立していますが、気をつけてみると、かつての屋号のような名称が残っています。
少し中に入った通りには、懐かしいような店も残っています。
幻のようではありますが、そこかしこに江戸の気配を感じ、嬉しかったです。

人が集まる賑やかな地ほど、目まぐるしく変化するものです。
同じように着る物の流行も時代を反映します。
そんな帯をご紹介しましょう。

助六由縁江戸桜縮緬名古屋帯帯の中央にくっきりと「三浦屋」の文字。
張見世にはらはらと舞う桜の花びら。
まさに歌舞伎の「助六由縁江戸桜」の世界です。
縮緬地に抑えた色調で染められた、いきな艶っぽさ。
今にも助六と揚巻が現れるような帯です。

助六由縁江戸桜縮緬名古屋帯 帯15-9-47 64,000円
※こちらは展示会商品となり、明日26日より店頭にて展示販売致します。

黄八丈切継ぎ名古屋帯つぎに、さまざまに織られた黄八丈に、更に鮮やかなイエロー。
モダンな切継ぎ帯です。
お洒落なパッケージの煙草やマッチ、歯車などが流行っていたのでしょう。
よく見ると、日めくりカレンダーは11月3日。
明治節の文字もあります。
明治節は昭和前期における祝祭日で、明治天皇の誕生日です。
そのころに作られた布なのでしょう。

黄八丈切継ぎ名古屋帯 48,600円

まるでお洒落に形だけでなく、感情までも込められているような気がしませんか?
どうぞ、今の心で、かつての時代を受けとめていただきたく思います。

海老沢

野菜の帯

結城切継ぎ着物に小蕪の名古屋帯シルバーウィークは久々の秋晴れに恵まれましたが、また雨の日がやってくるようです。

先日の集中豪雨では、たくさんの被害が出てしまいました。
今も復旧活動が続いていると思います。
被災された皆さまが、一日も早く落ち着いた日常を取り戻せますよう、心よりお祈り申し上げます。

ときに非情な姿をみせる自然ですが
雨も川の流れも、古くから人の生活に欠かすことのできないものでした。
銀座界隈にも、たくさんの川が流れていたと聞いております。
江戸時代、物資の輸送や流通のためにに多くの運河が作られたのです。

たとえば、銀座店のすぐそばに残っている京橋。
今は埋め立てられてしまいましたが、かつては京橋川が流れ、日本橋から東海道を通って京へとむかう、最初の橋として名前が付けられたそうです。
河岸としても賑わいを見せ、大根の入荷が多かったことから、大根河岸とも呼ばれたそうです。

そんなかつての京橋に思いをはせて、今日は野菜の帯を集めてみました。
個性的ですが、私達にとって身近な安らぎのある柄ばかりです。

結城の切継ぎ着物には、小さくてかわいらしい蕪の帯。
江戸のおかみさんのイメージで選んでみました。

結城切継ぎ着物 147,000円 身丈:4尺3寸(約162.8cm) 裄:1尺8寸(約68.2センチ)
小蕪の名古屋帯 32,400円

野菜の図名古屋帯秋の味覚染名古屋帯茄子と蓮根、ピーナッツなど色々野菜名古屋帯

(左から)
野菜の図名古屋帯 帯11-9-40 47,250円
秋の味覚染名古屋帯 帯13-10-7 68,000円
茄子と蓮根、ピーナッツなど色々野菜名古屋帯 75,600円

海老沢

極上の着心地

160亀甲綿薩摩単衣に唐䙁接ぎ名古屋帯まだ、蒸し暑いような日もありますが、季節は秋に向かって一直線。
美しい秋空に変わるのもあっ、という間です。

単衣のお着物をお探しでしたら、ぜひ綿薩摩をおすすめします!
綿薩摩・薩摩絣、あるいは薩摩木綿と呼ばれ、糸一本一本が丁寧に作られ、絣一つ一つが精密に織られた「すべての人のあこがれとなる織物」とまで言われた綿薩摩です。

綿と言えば柔らかく自然な肌触りですが、綿薩摩という織り物はしっとりと軽く、少しひんやりするような…
その上、さらりとした感触に何度纏っても、なんとも良い心持ちにさせてもらう事に、通称・めんさつファンは、いつも感謝するほど、単衣のこの時期は綿薩摩の一番良いところを体感できるシーズンです。

藍には、すっきりと唐䙁で色あそび。
裏の大正更紗が、また素敵!
袷前、季節のお着物を愉しんでみませんか。

160亀甲綿薩摩単衣に唐䙁接ぎ名古屋帯160亀甲綿薩摩単衣に唐䙁接ぎ名古屋帯

160亀甲綿薩摩単衣 お仕立て直し 280,800円
身丈:4尺4寸(約167.2cm) 裄:1尺8寸2分(約69.2cm)
唐䙁接ぎ名古屋帯 172,800円

白井

江戸好み

今年は秋が早いですね。
そうはいってもまだ蒸し暑さが残ったり、着る物にまようこの頃です。
あまり細かい事にこだわると、体調を崩されることもあるでしょう。
季節の変わり目は、おおらかな気持ちでよそおいを楽しんでもらいたいと思います。

この季節を江戸時代の人々は、どんな格好で過ごしていたのでしょうか。
ここ銀座はかつてお江戸のど真ん中、皆さんもタイムスリップして覗いてみたいと思う事がありませんか?

杉浦日向子さんという、江戸研究家で漫画家でもあった女性の本を読んでいます。
最近、アニメ映画で、葛飾北斎と娘お栄をモデルにした作品「百日紅」が公開されました。
その原作となる漫画もとても面白く、江戸文化を楽しめました。

江戸の女性ファッションは、上方のはんなりとした着こなしとは違い、無地や縞が好まれたそうです。
色もどちらかというと、頭からつま先までモノトーンで揃えた中に、さし色を効かせました。

江戸を思い、このような組み合わせを選んでみました。
いかがでしょうか。
今年の秋はこんな「いき」なよそおいで、銀座に江戸を探してみたいとおもっています。

結城縮単着物に黄八丈切継ぎ名古屋帯
結城縮単着物 129,600円
身丈:3尺9寸5分(約149.6㎝) 裄:1尺7寸(約64.4cm) 
黄八丈切継ぎ名古屋帯 54,000円
丸ぐけ 3,990円


結城切継ぎ着物に竹と菊縮緬染名古屋帯
結城切継ぎ着物 189,000円
身丈:4尺(約151.5㎝) 裄:1尺7寸(約64.5㎝)
竹と菊縮緬染名古屋帯 59,400円
丸ぐけ 3,990円

海老沢