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かぐわしき筍の帯

皆様、今年の筍はもう味わいましたか?

掘りたてのかわいらしく美しい姿。

自然の恵みをそのままとどめた名古屋帯のご紹介です。

松葉、シダ、ワラビ、丸いのは青梅でしょうか。

黒生地に豊かに配分良く描かれています。

松葉仕立てになっているので、前柄も自由に、たっぷりの巾でどうぞ。

この季節ならではの喜びが、またひとつ増えました。

 

筍の松葉仕立て名古屋帯  税込価格44,000円

 

 

初夏に向けて

爽やかな風が吹く季節になりました。

花々が美しく咲いていく様子を眺めながら過ごしています。

ご紹介の着物は、菖蒲の小紋です。

本手刷りの型友禅で染められた図柄は、手がこんでいて味わい深い印象です。

ジョーゼットのように柔らかく体にまとわりつく昔の単衣着物は、今はなかなか味わえない質感で涼しい着物です。

帯は、菖蒲の花の上を鳥が舞う様子で合わせてみました。

初夏の景色を纏う気持ちで、楽しんではいかがでしょうか。

 

簾紋に菖蒲の単衣小紋  88,000円(税込)     (着物18-6-51)

身丈:4尺1寸5分(約157.7cm)
裄 :1尺6寸8分(約63.8cm)

 

流水に鳥の織名古屋帯  22,000円(税込)

翡翠玉帯留  16,500円(税込)

おもしろ柄のモスリン帯とすっきり久留米単衣

おもしろ柄のモスリン帯のご紹介です。モスリンとは薄手の平織り生地のこと。日本では主にウールで織られた物のことを言いますが、子供の頃に親しんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本では、明治から戦前頃まで広く親しまれましたが、その後、化学繊維の普及で徐々にその姿を消すこととなります。

軽くて暖かいモスリンは子供の着物にも良く使われていたそう、それでこんなに可愛い絵柄があるのですね!このモスリンに、江戸好みの縞を継いでオリジナリティ溢れる帯になりました。

深めの藍がすっきりとした、非常に糸の細い薄手の久留米をコーディネートしてみました。こちらもなかなか貴重です。

春の楽しいお出かけにいかがでしょうか?

 

久留米絣単衣 66,000円 21-4-23 身丈:3尺9寸5分(約150.1cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)

おもしろ柄継ぎ名古屋帯 66,000円 21-04-27

充実の歌舞伎座、文楽では吉田簑助さんが引退発表

新緑の季節、芽吹きを感じる色の袷の紬はいかがでしょうか。

地色は、明るい黄檗(きはだ)色で、黒い縦糸の節がアクセントになって、軽快感を生み出しています。

また、八卦は、丸ぐけと同系色の萌葱(もえぎ)色で、芽吹き感が増します。

帯は、丸帯を名古屋帯に仕立て替えたもの。

「菊は季無し」と言われ、デザインとして、いつの季節にもお召しになれます。

地色の紫に、明るい色の菊の連続模様が、華やかさえを添えます。

カジュアル感のある紬の縞に、丸帯が品を添えて、グッとお出かけ感が増しますね。

さらに、籠巾着をお持ちになるといかがでしょうか?

こちらは、浦野理一のあられ模様の江戸小紋四枚を継いだもの。

着物らしさが、増しますよね。

今月は歌舞伎座の仁左衛門、玉三郎の「桜姫東文章」の上演で、気持ちは上がりっぱなしでしたが、昨日、残念なニュースがありました。

それは、文楽人形遣いの人間国宝、吉田簔助さんが、今月の大阪公演で引退するということです。

「エッ!!」と驚きましたが、すでに87才であることを知り、また、今の状況では東京公演には参加できないので、この急な引退もいたしかたないなと・・・。

人形は三人で遣うものですが、最近は、簔助師匠の腰の辺りをささえるお弟子さんが、もう一人ついていました。

出演時間がわずかでも、師匠が出ると、客席からは大きな拍手が湧き、短い場面でも、うっとりとした特別な時間が流れます。そういう別格の方でした。

「素晴らしい芸を、今まで見せてくださってありがとうございます」という、感謝の気持ちでいっぱいです。

袷紬着物:着丈4尺2寸/裄1尺7寸 55,000円

名古屋帯:22,000円、丸ぐけ4,500円、帯揚げ、4,300円

籠巾着:28,000円 籠サイズ 17X20X5cm(価格はすべて税込)

 

 

そろそろ衣替のお支度を

空気が澄んで、緑が青々と鮮やかに見える季節となりました。

まだまだ肌寒い日もありますが、季節は着実に移り変わっていきます。

そろそろ衣替をする気持ちになってきました。

ご紹介の着物は、今はもう作られなくなった錦紗の単衣着物です。

透け感がなんとも言えず美しく、描かれた文様と重なって優美な雰囲気です。

雲取りの合間から見える可憐な草花や千鳥が舞う様子を楽しみながら着る着物です。

穏やかな遠山文様の夏帯に鼓の帯留を合わせて、新緑の季節を楽しみたいです。

 

藤暈し秋草の単衣付下  49,500円(税込)  (着物21-04-16)

身丈:4尺(約152cm)
裄 :1尺7寸3分(約65.7cm)

 

黒地絽綴遠山に波織名古屋帯 27,500円(税込)

鼓の帯留(オニキス)    38,500円(税込)

 

4月大歌舞伎『桜姫東文章』初日観劇

汗ばむような陽気が、ちょっと冷んやりしたお天気に変わりましたね。でも、一度明るくなった日差しは、私たちの気持ちを春に変えます。

そんな時にぴったりなのがサリーの帯。キラキラ感と、生地の透け感が、何とも春らしい。単衣の時期にも使えるので、今揃えておくと、とても役立ちます

さて、4月歌舞伎、初日のご報告です。

待ちに待った芝居。開演5分前になると、ドキドキしてきました。

仁左衛門と玉三郎の清玄と白菊丸が、花道に登場。その時の拍手の、なんと熱かったことか❗️このゴールデンコンビの奇跡の復活上演を、皆が、心から喜んでいるのを感じました。

6月の第2部で、今月の「上の巻」に続き「下の巻」が上演されることも発表されました。本来4時間ほどで通し上演される演目なので、予測はしていましたが、やはり嬉しい😃

いつもは借りないイヤホンガイドですが、2人の特別放送があるというので借りました。

開幕前は玉三郎丈の演目の解説。幕間には仁左衛門丈へのインタビューで、柔らかいお声が聞けて、気持ちが上がります。

桜姫は、赤い着物に、キラキラとした華やかなかんざしの「赤姫」姿。世間知らずのお姫様感、満載です。

仁左衛門丈の高僧清玄は、さすがの品格です。白塗りから化粧替えして悪党の釣り鐘権助になるのですが、なんとかっこいいことか!

この演目の最初の見せ場が、桜姫が権助と出会い、急に変わっていくところですね。恥じらいながらも積極的に迫り、権助はシメシメ。そして、ポスターにもなっている2人の濃厚な濡れ場に💕。

今回、私が新たに見つけた楽しみは、破戒して桜姫を求めてさまよう清玄です。仁左衛門様が、こんな情けない役をすることはないので、なんだか新鮮で可愛くて、すっかり好きにってしまいました。これからどんな風に役が深まっていくのか,楽しみです。

サリー名古屋帯 税込価格

抹茶色とオレンジ色 71,500円

白地 66,000円

 

 

 

 

 

素敵!ジャワ金更紗の継ぎ名古屋と伊兵衛織

わぁ!思わずため息の出てしまうジャワ金更紗の継ぎ帯の登場です!

時代を経た渋い光を放つジャワ金更紗をメインに継ぎ、ヨーロッパ更紗の繊細な美しさもお楽しみいただけます。インド更紗、大正更紗の姿も見えます。

とても素敵なハイグレードな帯になりました。どんな着物に合わせましょうか?

本日は大人気の伊兵衛織を合わせてみました。伊兵衛と言えば、着物自体個性が強いイメージですが、こちらは個性ある帯も受け入れる洒落紬。

芝かん茶に黄土色が交差し、細い縞が織り出されています。

伊兵衛の中でも薄手なのでとても着やすいと思いますよ。

歌舞伎役者にちなんで江戸時代にたいそう流行ったお色だそう。

どこか時代感覚がマッチする組み合わせになったでしょうか?

ややくすんだオレンジ色の帯揚げと真田紐に紺色のトンボ玉も密かなアクセントですよ。

 

ジャワ金更紗の継ぎ名古屋帯 21-04-10 264,000円(税込)

伊兵衛織着物 21-04-04 154,000円(税込)

トンボ玉帯留めと真田紐 13,200円(税込み)

帯揚げ 3,500円(税込)

 

 

 

 

 

4月3日初日、歌舞伎座三部「桜姫東文章」で仁左衛門玉三郎が共演

桜の花吹雪が、あまりに美しく、お子さま達も歓声をあげている場面に出会いました。

春色のお着物に花籠の帯をつけて、心まで軽やかに足どりも踊るようです。

紫縮緬のお着物は、縮緬なのに軽い着心地がおすすめ。写真よりも,明るく柔らかい色合いなので、帯の藤の花が引き立ちます。

気温も上がってまいりましたので、単衣紬も合わせてご紹介します。

単衣は、野蚕の紬、芽吹きにぴったりと季節を纏うようですね。

身丈もたっぷり、裄も1 尺8寸5分までお召しいただけます。

4月大歌舞伎のご紹介もさせていただきます。

桜姫東文章は、鶴屋南北の人気作。仁左衛門、玉三郎の若き日の孝玉コンビにこの演目はぴったり。 そして、36年ぶりの再演です。

仁左衛門は高僧の清玄と、悪党の権助のニ役。清玄は若き頃、稚子の白菊丸と道ならぬ恋に落ち、心中をします。しかし、自分だけ生き残ってしまうのですね。

玉三郎の桜姫は、家が没落し出家をしようとしていましたが、実は、名前も顔もわからない相手に、密かな恋をしています。その目印が,犯された時に見た,腕に彫られた桜と釣鐘の刺青。その男こそは、権助でした。さらに、清玄は、姫が白菊丸の生まれ変わりだと思っています。

この三人が出会うことで、物語は思わぬ展開をしていきます。今回は前編と言うことなので、どこまでの進展かわかりませんが、桜姫が女郎ににまで身を落とした時の言葉遣いが、とっても可愛いんです。

と言うことで,明日3日初日の観劇後に、またご報告します。

4月の着物日和には、ぜひ、お着物でお出かけください。

ご来店心よりお待ち申し上げます。

花籠の友禅名古屋帯灯屋2オリジナル88,000円(税込)

紫縮緬無地袷33,000円(税込)しつけ付き身丈4尺裄1尺7寸

野蚕紬単衣 身丈4尺3寸5分裄1尺7寸7分(1尺8寸5分可)

帯揚げ各4,300円(税込)丸ぐけ各4,500円(税込)

おひとりさまをたのしむ〜お散歩花暦

桜前線が通過中ですね。

これから次々といろんな花が咲きほころびます。

藤もそろそろ準備中。

花暦をなぞってお散歩計画をたてましょう。

白地が爽やかな黄八丈に、刺繍の藤。

今年こそは、装いでも開花をおたのしみください。

江戸小紋の籠バッグもお出かけを待っています。

黄八丈袷  税込 110,000円

身丈4尺2寸(約159㎝)    裄1尺7寸3分(約65、5㎝)

 

藤の花車刺繍名古屋帯 税込 77,000円

 

 

浦野理一作縮緬江戸小紋と型染め籠バッグ 各種 税込 19,800円

 

 

そろそろ単衣の季節です!

めっきり暖かくなりました、そろそろ単衣の季節ですね!

先駆けて本日ご紹介する単衣は、珍しい紗紬の色無地です。少しだけ透け感があり、ざっくりとしているところが普通の紬とは明らかに違います。

大きな経て節のある織地が雰囲気たっぷりの逸品。

小さめの可愛い紋もついていますが、おしゃれ感覚でお召し頂けます。

こちらに合わせたのは、粋な雰囲気の新入荷の帯です。

ブルーグレーと黒の細いストライプの地。そこに丸く菖蒲、波などの光琳模様が同じくグルーグレーや白系の銀糸等で織り出されています。

シックな中にも可愛らしさもある、とても個性的な帯。

これからの季節に軽やかにお召し頂けそうです!

近日中に単衣が数多くお目見えする予定です、ぜひ、お出かけくださいませ!

 

紗紬グレー色無地 裄1尺7寸 身丈4尺2寸 82,500円(税込み)

ストライプに菖蒲等丸紋帯 27,500円(税込み)