充実の歌舞伎座、文楽では吉田簑助さんが引退発表

新緑の季節、芽吹きを感じる色の袷の紬はいかがでしょうか。

地色は、明るい黄檗(きはだ)色で、黒い縦糸の節がアクセントになって、軽快感を生み出しています。

また、八卦は、丸ぐけと同系色の萌葱(もえぎ)色で、芽吹き感が増します。

帯は、丸帯を名古屋帯に仕立て替えたもの。

「菊は季無し」と言われ、デザインとして、いつの季節にもお召しになれます。

地色の紫に、明るい色の菊の連続模様が、華やかさえを添えます。

カジュアル感のある紬の縞に、丸帯が品を添えて、グッとお出かけ感が増しますね。

さらに、籠巾着をお持ちになるといかがでしょうか?

こちらは、浦野理一のあられ模様の江戸小紋四枚を継いだもの。

着物らしさが、増しますよね。

今月は歌舞伎座の仁左衛門、玉三郎の「桜姫東文章」の上演で、気持ちは上がりっぱなしでしたが、昨日、残念なニュースがありました。

それは、文楽人形遣いの人間国宝、吉田簔助さんが、今月の大阪公演で引退するということです。

「エッ!!」と驚きましたが、すでに87才であることを知り、また、今の状況では東京公演には参加できないので、この急な引退もいたしかたないなと・・・。

人形は三人で遣うものですが、最近は、簔助師匠の腰の辺りをささえるお弟子さんが、もう一人ついていました。

出演時間がわずかでも、師匠が出ると、客席からは大きな拍手が湧き、短い場面でも、うっとりとした特別な時間が流れます。そういう別格の方でした。

「素晴らしい芸を、今まで見せてくださってありがとうございます」という、感謝の気持ちでいっぱいです。

袷紬着物:着丈4尺2寸/裄1尺7寸 55,000円

名古屋帯:22,000円、丸ぐけ4,500円、帯揚げ、4,300円

籠巾着:28,000円 籠サイズ 17X20X5cm(価格はすべて税込)