着物紹介」カテゴリーアーカイブ

枝垂れ柳に梅と小鳥の帯

よろけ縞縮緬袷に枝垂れ柳に梅と小鳥の帯春分を迎え本格的な春の到来です。
日増しに暖かくなる陽射しに気持ちまでゆったりとします。

写真の帯は白地に手描きで柳と梅を描いたもの。
そこへ一羽の小鳥が一瞬枝にとまったところを捕えています。
柳の枝が触れ合う音まで聞こえてきそうな春らしい光景です。

山鳩色の縮緬に梅色のよろけ縞の袷を合わせてみました。

よろけ縞縮緬袷に枝垂れ柳に梅と小鳥の帯枝垂れ柳に梅と小鳥の帯よろけ縞縮緬袷

枝垂れ柳に梅と小鳥の帯
よろけ縞縮緬袷(ジュサブロー作) 43200円
身丈:4尺1寸(155.8㎝) 裄:1尺6寸(60.8㎝・68.4㎝まで直し可能) 

田中

水色のアドラス

砂色無地紬に水色アドラス名古屋帯暖かい風に、季節の移り変わりを感じます。
どことなく青いような、芽吹きの香りがして、少しずつ着る物が軽くなっていくのが今から楽しみです。
まだ寒い日もあるとは思いますが、一回でも暖かい日があると、気持ちは先の季節へ進んで、戻れないものですね。

水色アドラス名古屋帯と貝殼陶器帯留ちょっと気温が上がってくると、目が向くのが涼しげな色。
さざなみのような、水色の絣柄の帯は、ウズベキスタンのアドラス。
先日、社員研修で新潟に行かせていただきました。
晴天に恵まれた雪山では、きらきらと光る雪解け水が流れていく透明な音が絶えずしていました。

水色アドラス名古屋帯 59400円
砂色無地紬  50400円
貝殼陶器帯留 17280円

松田

霰模様の江戸小紋

三ッ紋付霰に風景裾模様江戸小紋霰模様の江戸小紋に、小窓のような風景画の裾模様。
松葉色の地は羽織ると明るく顔にうつり、見るよりも華やかで可愛らしく見える色です。

格ある中にも、力の抜けた遊び心が伺えるとてもお洒落な江戸小紋です。

三ッ紋付霰に風景裾模様江戸小紋談議所栄二作 片栗の花付下

三ッ紋付霰に風景裾模様江戸小紋 194400円
身丈 4尺1寸8分(約158㎝) 裄 1尺7寸5分(約66㎝)

松田

物の持つ力

鳥巣水子作・縦紋織りの紬袷緻密に織られたとても貴重な織物。
鳥巣水子作・縦紋織りの紬袷です。

このお着物は、丹精な美しさの上に明るく、おおらかでとても澄んだ心地良さを感じさせてくれます。
鳥巣さんのお人柄が、布の持つ魅力となって、語りかけてくれているのかもしれません。

太い縞の中には、藍の濃淡で色分けされた正方形の四つ格子。
小さな正方形の中には、まるで空の水色が、海の深い藍色まで続いていくような、沢山の藍色がちりばめられています。

鳥巣水子作・縦紋織りの紬袷ルーペで覗くと、志村ふくみさんの言葉のように「完璧な技術を駆使し、少しのわずらわしさも無く、余分な装飾がない」細かな紋織りが、まっすぐに続いています。
鳥巣さんが幼児期をすごしたという、長崎県五島列島の自然への恩恵が、この布の中に輝いているように思えます。

鳥巣水子 1970年、40代半ばより子育てを終え、織りの道へ。
志村ふくみ、北村武資両氏に師事。
琉球王朝時代の花倉織り・花絽織りが、代表的作品。

刺繍の洒落着

藤と桜草刺繍散歩着藤と桜草刺繍散歩着桜と柳を縞のようにして染めた錦紗縮緬の小紋に、褄下から流れるように藤を、裾には桜草を刺繍しました。
柄置き、花の大きさとも絶妙に、散歩着風の仕上がり。

藤と桜草刺繍散歩着 
身丈:4尺1寸(約155㎝) 裄:1尺7寸3分(約65㎝)

石蕗刺繍明治江戸小紋石蕗刺繍明治江戸小紋もう一点は、三ッ紋の縮緬明治江戸小紋に黄色の花が可憐な石蕗(つわぶき)の刺繍。
小紋の柄は桐の葉、青みがかった深い緑色は一見渋く見えますが染め色が非常に美しく、見れば見るほど、ひきこまれるようです。
昭和初期までの多彩な日本刺繍の意匠技術、エッセンスを受け継ぎ、また新たに、最高に素敵な洒落着ができあがりました。

石蕗刺繍明治江戸小紋 
身丈:3尺9寸3分(約149㎝) 裄:1尺7寸(約64㎝) 

松田

ざざんざ織

縞ざざんざ織単衣ざざんざ織は、静岡県浜松市の平松實(みのる)が創作した紬の絹織物。

平松實は、昭和3年に柳宗悦が提唱した民藝運動の一翼を担わんとして、工芸的織物をはじめたと言われています。
玉糸を使った独特の糸使いが、どっしりとした重量感を醸し出しています。

縞ざざんざ織単衣経糸は何色かの赤系の色に、横糸は黒い色。
抑えられた華やかさがある着物です。
袷の時期の単衣としてお召しになってください。
帯は浦野の赤茶の経節を合わせてみました。

縞ざざんざ織単衣 129600円 
着丈:4尺5分(約153.9㎝) 裄:1尺6寸7分(約63.4㎝)

田中

昭和初期の刺繍帯

御所解模様中振袖に吉祥花刺繍開き名古屋帯雪輪模様の絞りに、八重の梅、南天、水仙、菊などの刺繍の花づくし。
現在ではなかなか見られない、昔のものながらの、とても凝った染めと刺繍です。
たまご色の帯地に、やわらかな色合いの刺繍でとても合わせやすく、葉にはところどころ匹田風に黒と白で刺繍され、ひと捻りのアクセントとなっています。

御所解模様中振袖に吉祥花刺繍開き名古屋帯橙色の華やかな御所解の中振袖にあわせましたが、他にも色無地や江戸小紋を品よく華やかに引き立てます。
冬に咲く花々の模様ではありますが、おめでたい柄ですので、式典などお母様の装いにもとてもおすすめの刺繍帯です。

吉祥花刺繍開き名古屋帯 129600円
御所解模様中振袖 86400円 
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)

松田

杢目の美

熊谷好博子作杢目と葉文様付下翡翠色の杢目模様が、静かな水面のように映る美しい杢目摺り染。
自然の造形美を着物に写した、江戸友禅の大家・熊谷好博子らしい作風です。

翡翠色は、雨のようでもあり、また、葉のみずみずしさのようでもあり。
モダンで美しいお着物です。

熊谷好博子作杢目と葉文様付下 
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm)

熊谷好博子作杢目と葉文様付下熊谷好博子作杢目と葉文様付下熊谷好博子作杢目と葉文様付下

談議所栄二作 片栗の花

談議所栄二作 片栗の花付下に喜多川平朗作 二葉葵名古屋帯木村雨山に続いて加賀友禅を牽引した、談議所栄二作の付下。
すらりと描かれた花は、片栗の花のようです。

優しく落ち着いたピンク色に、葉の色はひすいのように澄んだグリーン、花芯の紫色も、ほんの少しなのに、なんと美しく全体を引き立てていることでしょうか。
シンプルな柄付けの中に、洗練された美が佇んでいます。

談議所栄二作 片栗の花付下 194400円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝) 裄:1尺7寸(約64.6㎝) 袖丈:1尺3寸5分(約51.3㎝)
喜多川平朗作 二葉葵名古屋帯

談議所栄二作 片栗の花付下に喜多川平朗作 二葉葵名古屋帯談議所栄二作 片栗の花付下談議所栄二作 片栗の花付下

松田

春の羽織

ここ数日、寒さも和らいできました。そろそろ羽織姿でお出かけしたくなる季節。
お店にも春の羽織が入荷して参りましたので、ご紹介します。

葵文羽織
葵文羽織

橘の織柄に大胆な双葉葵を配した羽織。
葵文は古くから吉祥文様として好まれ、季節を問わずお召しになれます。

64800円
身丈:2尺4寸5分(約93.1㎝)
裄:1尺7寸(約64.6㎝)

葵文羽織葵文羽織葵文羽織


紗綾形文に牡丹と桜笹羽織
紗綾形文に牡丹と桜笹羽織

紗綾形に菊と春蘭の地紋に牡丹、桜、笹が描かれています。
身丈、裄ともに充分ありますので大きな方にもお勧めです。

91800円
身丈:2尺8寸(約106.4㎝)
裄:1尺8寸(約68.4㎝)

紗綾形文に牡丹と桜笹羽織紗綾形文に牡丹と桜笹羽織紗綾形文に牡丹と桜笹羽織


薔薇柄羽織
薔薇柄羽織

地紋のぼかしがアンティークらしい羽織。
枝から伸びる黄とピンク色の薔薇が可憐な印象です。

97200円
身丈:2尺7寸3分(約103.7㎝)
裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)

薔薇柄羽織薔薇柄羽織薔薇柄羽織


橘文羽織
橘文羽織

橘の地紋に大きな橘の柄を流れるように配しています。
地色の若草色が優しく春らしい装いにお召しになって頂きたい一枚です。
三つ紋。少し汚れがございますので、お店でご確認ください。

身丈:2尺7寸2分(約103.3㎝)
裄:1尺7寸(約64.6㎝)

橘文羽織橘文羽織橘文羽織