着物紹介」カテゴリーアーカイブ

犀の絽留袖

犀の絽留袖「水色な夏」
涼やかに開催中です。
素敵な商品が次々とご売約済みになっていくのは、とても嬉しいものです。
反面お嫁に出す娘のようにちょっと寂しくもあります。
お気に召して下さったお客様に喜びを差し上げ、共に幸せでいてほしいと願っております。
まだまだ、素晴らしい着物や帯がたくさんございます。
どうぞ期間中にご来店下さいませ。

あらっ、と黒留袖を手にお声をあげられたお客様。
見た事のない珍獣が描かれています。
私も首をかしげていたところ、ありがたくも説明して頂きました。

神界との境を守る日本生まれの瑞獣
「犀」
インドサイをモデルに変形したと思われる霊獣。
水に出入りする際、角から光を発光する。
喉から胸にかけては蛇腹、背中には亀のような甲羅がある。
足は細く2つに割れたヒズメを持ち、尾は長く房状。

波に遊ぶ様子が、まさに謎めいて悠々と高貴な姿ですね。
絽の五つ紋黒留袖、紋は抱き茗荷が付いています。
いったいどんな女性が誂えたのでしょう。

アンティークには、スタッフの知識が及ばないものもあります。
そんな時、教えて頂くことも多いのです。

私達にとってはほんとうに「お客様こそ神様」なのです。

犀の絽留袖犀の絽留袖

犀の絽留袖

犀の絽留袖 
身丈:4尺1寸(約155.8cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)

海老沢

臨時休業と夏展のお知らせ

花柄小千谷縮に波頭にバッタとカブトムシの刺繍名古屋帯「もう夏ね」と、ご来店の皆様が口々におっしゃられます。
気温も上がり、麻や薄物に心が向けられているのではないでしょうか。
そんね絶好の近日27日より、夏の企画展「水色な夏」を開催いたします。

会期の直前ではありますが、24日(水)~26日(金)15時まで、ビル内空調整備工事のため臨時休業致します。

どうかお間違えないように、足をお運びくださいませ。
この夏も涼しく熱い思いで、盛り上がりましょう!

花柄小千谷縮  しつけ付き
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm) 
バッタとカブトムシの刺繍名古屋帯 (帯16-5-19) 129600円

海老沢

船尽くしの海の訪問着

帆船とカモメ紗一つ紋訪問着に波頭に楓文様絽袋帯これからはじまる夏にぴったりの、涼やかで個性的な訪問着のご紹介です。

大らかに波間を行く帆船とヨット。
飛び交うカモメの声も聞こえてきそうです。

洋の香りが漂って、とてもモダン。
当時この着物を作られたのは大層お洒落な方だったのでしょう。地紋も波、と徹底しています。

勢いの良い波しぶきの袋帯を合わせました。
丸帯からのお仕立て替えですので、重厚な雰囲気はそのままに、扱いやすくなっています。

結婚式など、新しい門出を祝うお席にもおすすめしたいコーディネートです。

帆船とカモメ紗一つ紋訪問着に波頭に楓文様絽袋帯帆船とカモメ紗一つ紋訪問着帆船とカモメ紗一つ紋訪問着

帆船とカモメ紗一つ紋訪問着 (着物16-6-13) ご売約済
身丈:4尺(約152cm) 裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
波頭に楓文様絽袋帯 32400円

櫻井

浦野の着尺

浦野の着尺浦野の新商品が入荷しております。
じっとHPの写真を、見つめていらっしゃるかたも多いのではないでしょうか。
スタッフの私達も、飽く事のない美意識の素晴らしさに感嘆してばかり。

でも浦野の布のすごさは、身にまとったときに真価を発揮するのです。
女性の魅力を最大限に引き出す浦野マジックを、どうぞこの機会に体感なさって下さい。

(写真左から)
浦野理一作 牡丹唐草型染め諸紬 (着物17-5-8) 240000円+税
お仕立て上がり

浦野理一作 菊文様型染め諸紬 (着物17-5-6) 240000円+税
お仕立て上がり

浦野理一作 花菱文様型染め諸紬 (着物17-5-10) 240000円+税
お仕立て上がり

浦野経節名古屋帯 朱赤 151200円

浦野経節名古屋帯 水色 151200円

海老沢

梅雨の季節の花

紫陽花文様付下に格子絽綴れ帯6月に入ると様々な所で紫陽花祭りが開催されます。
梅雨の風物として古くから愛されている紫陽花。

開花から日を経るに従って花色は徐々に変化する妖艶な花。
雨に濡れるほど美しく輝きます。

そんな紫陽花文のお着物を、梅雨に入る前の清々しい季節にお召しになるのも楽しいものです。

紫陽花文様付下紫陽花彫金帯留

紫陽花文様付下 (着物13-4-8) 172,800円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝)
裄:1尺7寸8分(約67.6㎝)
格子絽綴れ帯 
紫陽花彫金帯留 28,080円

田中

異国の風

文明開化の訪問着と帆船の名古屋帯指先でトトン!とクリックするだけで、どこにいても瞬時に、様々な事柄がわかる現代。
このお着物に描かれた時代には、よもや思いもよらぬ事でしょう。
江戸から、明治、大正と小さな島国日本が胸に抱いた夢やあこがれ。
心の中に勇気や好奇心が、いっぱいつまっていた希望の時代。
まさしく文明開化の音がします!
人力車、天秤棒を担いだ物売り、日本髪や髷を結い提灯を手にした着物姿の民衆、そのそばには、ウエストのキュッとしまった洋装のご婦人とジェントルメン、ライオン使いまで登場しています。
空になびく工場の煙は、イギリスの産業革命を語っているのでしょうか。
このお着物は、明治から大正はじめごろに作られた物だと思われますが、新時代の幕開けが、しるされているなんて見ているだけでワクワクします。
帆船の名古屋帯こういうヴィンテージなお着物は、帯合わせが、なかなかむずかしいのが、正直なところですが、ぴったりの帯と出会いました。
風いっぱいを帆にはらみ、大海原へこぎ出してゆく船。
なんてモダンな装いでしょう。
作られた方の心意気に感謝、そして歴史を表現出来るなんて着物ってすごい!
5月27日(土)より夏着物展「水色な夏」を開催します。
HPやブログでご紹介してまいりますので、お楽しみにごらんください。

文明開化の訪問着(着物17-4-43)と帆船の名古屋帯
一式にて45万+税

白井

「立夏」

蜻蛉に秋草花紋単衣に秋草に虫籠の図絽名古屋帯暦の上では夏の始まりの時期。
ここ数日初夏を感じるような日もあり、夏着物も気になる頃です。
灯屋2では、27日(土)から夏の企画展がはじまります。
少し先がけて、夏までお召しになれる単衣をご紹介します。
写真の蜻蛉に秋草花紋の単衣は紋錦紗と呼ばれる、蜻蛉の羽根のように軽やかな生地でできています。

糸が細く透け感があるので、単衣の時期から夏着物の時期までお召しになれます。
花と花の間を蜻蛉が優雅に飛びかっている紋様は、甘くなりすぎず大人の女性がさらりと着れる夏着物です。

合わせた黒地の絽の帯は、お太鼓にも前にもたっぷりの刺繍を施しています。
お太鼓には虫籠があり、秋の気配を感じる絵柄。
ぴったりの撫子の帯留を合わせてみました。

蜻蛉に秋草花紋単衣に秋草に虫籠の図絽名古屋帯銀撫子帯留

蜻蛉に秋草花紋単衣 64,800円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝) 裄:1尺6寸3分(約61.9㎝)
秋草に虫籠の図絽名古屋帯 54,000円
銀撫子帯留 16,200円

田中

朝顔のたのしみ

朝顔の単衣小紋に無地絽名古屋帯抑えたグレー地色に朝顔の花。
可愛らしい小紋です。

帯は無地の絽名古屋帯。
帯留は仲良く並んで泳ぐ鯉にしてみました。

夏が大好きなかたに、お似合いな組み合わせです。

べっ甲 鯉二匹帯留
朝顔の単衣小紋 (着物17-4-50) 97200円
身丈:4尺(約152cm) 裄:1尺7寸(約64.6cm)
無地絽名古屋帯 
べっ甲 鯉二匹帯留 12000円

海老沢

いずれがアヤメかカキツバタ

アヤメ柄五つ紋単衣にアヤメ開き名古屋帯綺麗に咲き揃う季節になりました。
アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方はあるようですが、どれも素晴らしく美しいですね。
こちらの五つ紋は、水のようでも空のようでもある青に、くっきりと大輪の花。
帯も群生したようすが華やかです。
この季節ならではの贅沢な組み合わせになりました。

アヤメ柄五つ紋単衣 91800円 
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm) 袖丈:1尺7寸7分(約67.3cm)
アヤメ開き名古屋帯 70200円

アヤメ柄五つ紋単衣アヤメ開き名古屋帯

海老沢

初夏の佳人

久保田一竹作 夏の一竹辻ヶ花付下つよくなる陽射しに反比例するように、軽やかになる着物。
単衣着物の装いは、女らしさを表現する最たるものではないでしょうか。
そしてこちらは、さらに特別な魔法をかけてくれそうな一枚です。
初代久保田一竹 辻ヶ花 紗袷付下です。
薄い紗が2枚重なり、幽玄の美をかもしだします。
暈しの地色に施された、絞りと極細の輪郭を持つ、夢のような花。
辻が花で描かれるのは、この世にない特別な花だとか。
秘めた情熱が、うっすら見えるようで見えない、絶妙な透け感。
さあ、夏を迎える夜に一世一代の勝負をかけてみませんか。

久保田一竹作 夏の一竹辻ヶ花付下久保田一竹作 夏の一竹辻ヶ花付下

久保田一竹作 夏の一竹辻ヶ花付下 (着物16-6-34) 
身丈:4尺3寸5分(約165.3㎝) 裄:1尺7寸(約64.6㎝)

海老沢