着物紹介」カテゴリーアーカイブ

夏の予感

流水文様単衣小紋にヨットにカモメと風景の図染帯日々陽射しが強くなるのを感じる今日この頃です。

今回紹介のコーディネートは、夏を予感させるような着物と帯。
着物は大胆な流水文の錦紗の単衣。
透け感の錦紗の地に、オレンジの糸目くくりが華やかな雰囲気を醸し出しています。
所々に入った銀通しも光にあたるときらきら輝きます。
単衣の着物ですが透け感があるので、帯によって単衣の時期から初夏までお召しになれます。
合わせた帯は避暑地の風景でしょうか。
ヨットの廻りを飛び交うカモメやヨットの影が、水面に映り夏らしく輝いています。
初夏の風景を切り取ったような手描きの美しい帯です。

流水文様単衣小紋ヨットにカモメと風景の図染帯

ヨットにカモメと風景の図染帯

流水文様単衣小紋  お仕立て直し
身丈:4尺1寸5分(約157.7㎝)  裄:1尺7寸3分(約65.7㎝)
ヨットにカモメと風景の図染帯 43,200円

田中

目隠し鬼さんの三つ紋

目隠し鬼さんの三つ紋ゴールデンウィークは、いかがお過ごしでしょうか。
新緑や花々も美しく、目に映るもの全てが輝く季節です。
子供たちも元気いっぱい!
まさに、そんな情景の着物が入荷しました。

満開の藤の下で、目隠し鬼ごっごをして戯れている子供たち。
見事な刺繍であらわされています。
足元にはスミレやタンポポも花盛り。
なんて可愛らしいんでしょう!
大きな地紋も華やかです。
紋は金糸の芥子繍で木瓜が三つ付いています。

お召しになる機会を、わざわざ作りたくなるような一着です。


目隠し鬼さんの三つ紋目隠し鬼さんの三つ紋


目隠し鬼さんの三つ紋

目隠し鬼さんの三つ紋 97,200円
身丈:4尺2寸5分(約161.5㎝) 裄:1尺7寸3分(約65.7㎝)

お仕立て直し品、しつけ付き。裄に少々色ヤケがあります。

海老沢

紅花紬の単衣

紅花紬単衣にアザミの花本袋帯陽射しの暖かくなってきたこの季節にぴったりの紅花紬です。

水色を基調とした優しい縦縞のぼかし。
水色~グレー~紫へと、あたたかみの感じられるグラデーションに、纏った人の気持ちも優しくなります。
細い糸で織られていますので、肌触りがとても柔らかく軽やかです。
紬らしいぬくもりを感じられる風合いで、夕方はまだ少し風が冷たく感じられる頃に、ほっとするような着心地です。

合わせた帯は、アザミの染められた綴れ織の本袋帯。
表地と裏地が筒状に織りあげられているため表裏の縫い目が無いのが特徴で、今では大変珍しいものになります。
こちらの帯は洒落袋として、カジュアルにお使い頂けます。
両面に柄があり、また全通柄なので、飾り結びにしても素敵です。

紅花紬単衣アザミの花本袋帯

紅花紬単衣 
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm)
アザミの花本袋帯 

櫻井

白鷺の刺繍帯

濃紺地柳文様縦絽縮緬訪問着に白鷺刺繍名古屋帯素晴らしい刺繍帯が入荷しました。

精悍な顔立ちの、白鷺です。鋭い眼光で何をとらえているのでしょうか。
柳の葉の奥におりはじめた夕闇に、艶やかに光る羽根の白さが冴えています。

白い絹糸が幾重にも挿され本物にも引けを取らない立体感を生み出しており、当時の職人の高い技術に惚れ惚れとため息が出てしまいます。
こちらの帯は関西巻きで前柄が出るようになっています。

水辺の風景を映した、縦絽縮緬の五つ紋の着物を合わせました。
アンティークのもので、大きな紋です。
はんなりとした絹の手触りが優しく、繊細な柳の染めが儚げな世界観を生み出しています。
洒落感のあるお着物ですので、訪問着としてお召しいただいてもよろしいかと思います。

金工の鯉の帯留を合わせてみました。

幻想的な装いをお楽しみください。


白鷺刺繍名古屋帯 白鷺刺繍名古屋帯

白鷺刺繍名古屋帯

濃紺地柳文様縦絽縮緬訪問着 37800円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
白鷺刺繍名古屋帯 

櫻井

『夢十夜』の世界へ

撫子地紋百合の単衣付下に三日月の刺繍名古屋帯単衣展、盛況で開催中です。
羽根のように軽く美しい単衣着物の数々が集まりました。
どうぞお手にとって、実際に肩にかけて、その美を堪能して下さい。

こちらは、夏目漱石『夢十夜』の世界をほうふつとさせる組み合わせ。
十の短編のなかでも、第一夜は忘れ難い美しさです。

「こんな夢を見た。
腕組をして枕元に坐っていると、仰向けに寝た女が、静かな声で・・・・・」で、はじまるお話。

ぜひ読んでみて下さいね。
三日月の刺繍名古屋帯夜に咲く一輪の百合の花は、女性の化身です。

この着物には、見えない下前にも、もう一輪咲いています。
撫子の地紋も繊細なこんな着物を着た女性が現れたなら、文豪もご満悦ではないでしょうか。

月夜の絽名古屋帯は、灯屋2の創作刺繍です。
浪漫あふれる夜の演出をして、お出かけ下さい。

撫子地紋百合の単衣付下 
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8㎝)
胴に接ぎあります
三日月の刺繍名古屋帯 (帯16-8-5) 48600円

海老沢

いよいよ「灯屋2の単衣展」はじまります!

銀通しに糸とんぼの単衣付下に百合と萩絽縮緬帯4月15日(土)からはじまります「灯屋2の単衣展」の商品がつぎつぎ入荷してまいりました。
まだ店頭には並んでいませんが、選りすぐりの帯や着物をご用意してお待ちしております。

写真の着物はシボのある単衣生地に、銀糸を織り込んだ美しいお着物。
しなやかな肌触りが身体にしっとりと馴染みます。

流水文様に糸とんぼを刺繍で配した付下。
藍鉄色が陽射しに映え、これからの季節のお出かけにぴったりです。
優しい地色にぼかしが入った百合と萩の単衣帯と、流水紋の帯留を合わせてみました。

銀通しに糸とんぼの単衣付下百合と萩絽縮緬帯に流水紋帯留

銀通しに糸とんぼの単衣付下 (着物15-8-2) 
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)
百合と萩絽縮緬帯 
流水紋帯留 

田中

つぎの季節へ

紫色段織紬単衣着物に藤棚の刺繍名古屋帯お花見も終わり、次は何かしら?とお考えの皆様。
まだまだ、これからです!
今まで桜の木を眺めていた眼を、藤棚に移して見て下さい。
気がつかないようなところにも、着々と準備を進めている蕾があります。
一斉に咲くと、ほんとうに見事な花房。
藤は日本の古典文学でも高貴な美女をあらわすイメージ。
やわらかい色味は、きっとどなたにもお似合いになるでしょう。

紫色段織紬単衣着物に藤棚の刺繍名古屋帯さて、いよいよ15日からはじまるのは単衣展です。
お待たせしておりますが、今週の木曜金曜にはホームページに掲載致します。
今年もたくさんのときめきを、お届けできそうです。

可愛らしいツバメもいっぱい飛んでますよ。
どうぞお楽しみに!

藤棚の刺繍名古屋帯 (帯17-4-14) 
紫色段織紬単衣着物 86,400円
身丈:4尺5分(約153.9㎝) 裄:1尺7寸2分(約65.4㎝)

海老沢

水芭蕉の付下

水芭蕉の付下に白鷺の図名古屋帯夏がく~れば思い出す~♪
水芭蕉と聞いてこの一節が浮かんだ方は多いことでしょう。

象牙色の地色にさっと描かれた水芭蕉が爽やかな印象を与える付下です。

無駄のない大胆な筆遣いからは、モダンで洗練された雰囲気が漂います。

自然の中のひとこまをイメージして、じっと息をひそめてたたずむ白鷺の帯を合わせました。
丁寧に刺繍された抜けるように白い白鷺の羽根と、青みがかった品の良いグレーが、涼しい風を運んで来てくれるようです。

尾瀬に行きたくなってしまいますね!

水芭蕉の付下白鷺の図名古屋帯

水芭蕉の付下 21600円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm)
白鷺の図名古屋帯 129600円

櫻井

綿薩摩

納戸色綿薩摩と葡萄鼠色網手文様綿薩摩に花に鳳凰文和更紗帯結城紬などの高級な着物を着尽すと綿薩摩に行きつくと言われるほど、その着心地と肌触りは素晴らしいものです。
木綿の中でも一番細い糸を使い、そして最高の技術で織りあげています。
綿薩摩は絹の様なシュッとした手触りと、独特の艶が特徴。
通常綿は滑りにくく切れやすい、水につけると縮んでしまう、色落ちし易いなど欠点が多いですが、綿薩摩は縮みを考慮した幅に織り上げ何度も水につけます。
縮まるだけ縮ませ、縮みのない状態に仕上げるため工夫がされています。
単衣に仕立てた綿薩摩はこれからの変りやすい季節にぴったりです。
雨にも強く、汗にも強くご家庭でもメンテナンスができます。
灯屋では、藍の薩摩絣のものだけでなく、色々な色や絣のものをご用意しています。
是非、お店でその肌触りと着心地を試して下さい。
写真では古い和更紗の帯を合わせてみました。
優しい雰囲気でお召しになれます。

納戸色綿薩摩葡萄鼠色網手文様綿薩摩

納戸色綿薩摩 172,800円
身丈:4尺1寸5分(約157.7㎝) 裄:1尺7寸8分(約67.6㎝)
お仕立て直し
葡萄鼠色網手文様綿薩摩 (着物17-2-20) 151,200円
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
お仕立て直し
花に鳳凰文和更紗帯 43,200円
(3m40㎝と少し短め)

田中

花冷えの候

縹(はなだ)色本場結城単衣に桜の刺繍帯大きく膨らんだつぼみを真っすぐ空に向け、その時を待っている桜達。
春を待つ心は、花も人もみなかわらず「今日は、寒いね」と小声のご挨拶。

結城と言えば、寒い時期の紬ですが、この時期からは単衣仕立てを楽しめます。
身体を暖かく守ってくれる結城の単衣に桜の刺繍帯。
おみくじが、結ばれた枝には、それぞれの願いのような、何色もの可愛い桜の花が咲いてます。
すっきりとした単衣の結城紬は、纏うと気持ちまで軽くなってきます。

花冷えのこの季節、結城なら単衣でもあたたかく、お風邪を召しませぬ。

灯屋2では、4月頃からお召しいただける単衣紬を他にもご用意しております。
どうぞ、銀座店にてご覧ください。

縹(はなだ)色本場結城単衣に桜の刺繍帯桜の刺繍帯

縹(はなだ)色本場結城単衣 (着物14-3-32 ) 108000円
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm) お仕立て直し
桜の刺繍帯 (帯17-3-7) 97200円

白井