夏でも染めの着物の方がしっくりくる場所があったりします。
お稽古などで何枚も江戸小紋を着ますが、染めがよい江戸小紋には思わず目を奪われます。
ご紹介の江戸小紋は、小宮康孝作の鮫小紋です。
手彫りの型紙で手刷りで染められたその精密な図柄には、どことなくあたたかみがあり着てみたいと思う着物です。
紋を一つ入れて、きちんとした場面での一枚にしても良いかもしれません。
身丈:4尺2寸(約159.6㎝)
裄:1尺7寸2分(約65.3㎝)
波に丸文様紋絽名古屋帯
まだまだ6月ですが、すっかり暑い日が続きます。
少し先がけですが、小千谷縮をお召しになってみませんか?
さらっとした肌触りが、蒸し暑い日本の夏にぴったりです。麻は水が好きなので雨も得意です。
この色合いは、昔の配色ですが、今ではかえってモダンに感じます。最近の小千谷ではなかなかお目にかかれない図柄です。灯屋2では、こちらのお着物をお仕立て手直してご用意しています。
帯は麻の半幅帯を合わせてみました。暑い日の気軽なお出かけにいかがでしょうか。
灯屋2定番の丸ぐけも、夏素材のものが出そろいました。また、帯揚げも、無地から珍しい柄のものまで揃っています。
着こなしのアクセントにいかがでしょうか。
単衣小千谷縮
今日の銀座も気持ちよく青空が晴れ渡り、着物も単衣や麻が活躍する季節になりました。
帯も芯の入っていない帯を楽しみたいところですが、柔らかすぎて形が決まりにくい…そんなお悩みもあると思います。
そこで、柔らかい帯を使って銀座結び風に結んでみます。
今回は糸味のよい紬地に雨龍(あめりゅう)の帯。
とっても柔らかいこちらの帯で挑戦します。
写真はトルソーに着せていますが、ご自身で締める場合は前結びで大丈夫です。
まずは胴にふた巻きし、手先を体の幅と同じくらいに折り返します
ヒダをとってあげると可愛いです💕
その手先とタレ先を結びます。
手先が上に来るように結んでいますが、下でも大丈夫!お好みの位置にして下さい。
続いて、お太鼓を作ります。
帯山に帯揚げをセットし、結び目の上に当て結びます。
帯揚げだけだと不安な場合は仮紐を使ったり、山をふっくらさせたい時は薄いタオルなど入れるのも良いですね。
最後はタレ先に帯締めを当て、クルクル巻き上げてお太鼓の大きさを調整したら出来上がり!
柔らかい帯でもふっくら仕上がりました!
柔らかいだけあって、結び目のシワもすぐ消えてくれます。
あれやこれやと帯結びを工夫するのも、着物の楽しみの一つですね!
単衣綿薩摩 120,000円+税 身丈4尺(152cm) 裄1尺7寸5分(66.5cm)
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灯屋2銀座店では、江戸期から昭和初期までのアンティークから現代作家物までをご用意しております。アンティークのお着物や帯は、お仕立て直してご用意している物が、多数ございます。
その中のひとつ、近年大人気の単衣羽織をご紹介いたします。
袷から夏物に変わる時期のアンティーク単衣は、当時、袷時期とは分けられた単衣用の反物で作られています。体感性にも優れているので、涼しく、着心地良く、作る事が大変でも手間をおしまずに工夫が、凝らされています。現代では、もう同じような質感を作る事は、叶わないであろうと言われる物もたくさん存在します。
着物文化が、華やかな時代の着物や帯は、染織の技術と共に自然も豊かであったので、明治時代、絹の都と世界で賞賛された上質な日本の絹糸により熟練の作り手達から生まれている事も大きな理由です。まるで、天女の羽衣かと思うような、軽くしなやかな絹の単衣羽織は、纏ったときに感動するほどです。
アンティークの反物は、幅がせまい為、羽織の裄が、1尺7寸前後になる物が多くなります。
今回、ご紹介の単衣羽織は、裄が、1尺7寸5分以上に出来た希少なお品物です。
単衣の時期に着用する絽縮緬に竹林と虎が、描かれた羽織です。
背に虎の図と聞くと勇ましい感じを想像しますが、黒羽織に白の竹林に現れた虎は、立派でしなやかな身体を持つ静かな虎のように見受けられます。
すっきりと凛とした竹の美しさにも魅了されます。
20-05-22竹林と虎の単衣羽織100,000万円+税 身丈2尺6寸 裄1尺7寸5分
春に青となり、これから黄熟をむかえる麦。
周囲の緑の中にそこだけ黄金色に実る麦秋と呼ばれる景色。
「麦畑の中に隠れると空しか見えない金色の海にいるようだった」という季節の思い出を伺い、麦と聞くと、いつも物語のように思い出します。
きれいな青空に浮かんだ、雲はどんな形をしてたんだろう。
本場白大島は、すっきりと美しい袷のお着物です。
少しひんやりとした感触が、この季節に心地よい優れ物。
質の良さもさることながら、帯も見事に受け入れてくれる上質な蚊絣。
季節で帯合わせをかえて、末永くお召し頂ける素敵な本場白大島の袷です。
19-12-13本場白大島袷240,000円+税 身丈4尺3寸5分 裄1尺8寸
麦と桜草の織名古屋帯20,000円+税
本日は桃の節句。
端午の節句に並び、お子様の健やかな成長を願う一日、今年はいつも以上に健康に思いを馳せる日になりました。
灯屋2より全世代のお嬢様方へ願いを込めまして、店内に飾られているお雛様と、この季節にぴったりなお着物のご紹介です。
こちらの付下げは淡い灰桜の地に横段が織り出され、よく見ると織と染で薄紅や水色といった鮮やかな横線が入っており上品な中に春の陽気のような華やかさが潜んでいます。
上前には素晴らしい刺繍で尾長鳥が輪になって戯れ、手書きの桜はそれは繊細な筆遣いで描かれています。
後ろ身頃には枝垂桜もありこの時期にぴったりの一品です。
背中には刺繍の一つ紋(芋桐紋で白、紫、銀で刺されています)が入っています。
帯は梅の織帯を合わせました。
春の光を浴びて大きく伸びた枝に梅の花が咲き誇っており、まるで梅園のようです。
桜に尾長鳥の丸紋付下げ 120,000円+税 身丈3尺9寸5分(約150cm)裄1尺7寸2分(約65.4cm)
桜の織名古屋帯 60,000円+税
桜の話題もちらほら出てくる今日この頃ですが、朝晩はまだまだ寒い日が続きます。
そこで今日は、できたての羽織とコートをご紹介します。
まず、バティックからお仕立てした羽織です。
藍と染めが茶色というオーソドックスな色ですが、お花が咲き乱れる中で、ニワトリとうさぎが遊んでいる珍しい図柄です。
羽裏は、少しアール・デコを意識したオシャレなものにしてみましたが、これからの季節にサラッとお召しいただけます。
バティック羽織 85000円+税 身丈2尺6寸(約98,5㎝) 裄1尺7寸7分(約67㎝)
コートは結城縮を道中着にお仕立てし直しました。
明るい藍に生成りの色が混じって、爽やかなお色になっています。
裏地は、唐草に、小鳥や蝶を描いたカードのような、異国調のモダンなデザインです。
時代を経て、ほっこりと柔らかな手触りの紬になっていますので、お召しになりやすい事請け合いです。
結城縮道中着 85000円+税 身丈2尺8寸(約106㎝) 裄1尺8寸2分(約68,9㎝)
時節柄、お体にお気をつけください。