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秋を着る!

ひと雨で山々の彩りがまた深まるようで、この季節の楽しみのひとつではないでしょうか。

外出がままならなかった時期を思うと、季節の景色を眺めるのも貴重なことのように感じます。

ご紹介の着物は、秋の景色をそのまま着物に落とし込んだような美しい訪問着です。

辛子色が淡くぼかされた中に、とりどりの秋の草花が描かれて豊かな光景です。

合わせた帯は、幕末の袈裟を解いて仕立て直した名古屋帯です。

有色文様を織り出した緞子地は紅花の古色が奥ゆかしく、さりげない刺繍も入って全体を格調高く演出しています。

秋の景色文様訪問着  88,000円(税込) (着物20-09-10)

身丈:4尺5分(約153.9cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)

 

緞子地袈裟解き名古屋帯  88,000円(税込) (帯21-10-05)

長さ:9尺6寸(約364.8cm)
帯巾:8寸2分(約31.2cm)

猫の羽織

愛猫家にはたまらない羽織が入荷しております。

こっくりとした濃いあずき色に5匹の白猫ちゃん。

白猫の配置のバランスが絶妙です。

サイズもたっぷりで、合わせやすい色目となっています。

ぜひこれからの季節のお供になさってください。

お買上の方には、いずれかの羽織紐を選んでいただきます。

お早めのご連絡お待ちしております。


白猫ちゃんの羽織
<br />着物21-10-28

身丈:2尺6寸(約98.8cm)
裄:1尺8寸(約68.4cm)
袖丈:1尺3寸(約49.4cm)
袖巾:9寸(約34.2cm)

通信販売可

半幅帯をお太鼓風に結ぶ 割太鼓のご紹介

半幅帯は、使い慣れると、とても便利なものです。でも、結び方が、浴衣の時に覚えた文庫結びや、シンプルな貝ノ口ぐらいしか知らないという方も多く、使用場面が限られてしまうことも。

ちょっとお出かけにも使いやすい小ぶりのお太鼓風の結び方「割り太鼓」をご紹介します。

この結び方は、短い方のテを折りたたんでタレにしています。長い方のタレを二重に重ねて広げることで、小ぶりのお太鼓ができます。タレとお太鼓の向きが変わって、柄が縦横になるところが、とてもかわいいのです。

結び方

半幅帯は、結び方によって、タレとテの長さが違います。ここが、まず、大事なポイントです。

前で結んで、仕上がってから後ろに回すので、背中に帯を当て、テを膝より少し長めにとります。

二重に体に巻き付けたら、テを下にして、タレを上に重ねます。

タレをテの下にくぐらせて結びます。結び目は、縦に引っ張って、ギュッと締めます。タレは肩に預けます。

テを横向けにして、折りたたみ、タレを作って仮り紐で結び止めます。

タレを肩からおろします。

タレの結び目の所は、名古屋帯の時のように、少したるませます。残ったタレを3等分になるように、タレ先から内側に織り込んでいきます。タレは3枚重なることになります。

折り重ねたタレの中に、名古屋帯の枕を入れるように、仮り紐を通します。

 

結び目のたるみを中に入れ込んで、お太鼓の山を、結び目の上に合わせます。これも名古屋帯と同じですね。

仮り紐をギュッと合わせて後ろで仮り結びします。左に出ているのは、タレの仮り紐です。タレよりも、お太鼓が長いのが理想ですが、タレ裾と同じくらいの長さがあれば、大丈夫です。

お太鼓の中に、帯締めを通します。

お太鼓の下を内側に織り込んで、その底に帯締めを合わせます。

この時、お太鼓の裾は、タレの真ん中よりやや下になります。

帯締めを後ろに回し、仮り結びします。

仮り紐をしたまま、前に回し、帯締めを結び直します。この時、帯締めが、タレにしっかりかかっていることを確認します。

タレの仮り紐ははずします。お太鼓に通した仮り紐はそのまま残すので、帯揚げで包み込んで隠し、前で普通に結びます。

これで出来上がりです。カジュアルなお太鼓になりました。

着物は縞の小紋です。27,500円。

丈4尺5分(約154cm)、裄1尺7寸(64.6)、後ろ幅32.5cm、前幅29.5cm、縫込みが前5cm

幅があるたっぷりサイズで、裄も出せますが、縫込みが前に5cmほどあるので、丈も10cmほど出せます。

 

アドラスの半幅帯の、他の色で結んだ感じです。

アドラス半幅帯 40,000円

幅4寸2分(約15.5cm)、長さ9尺4寸(約360cm)

長い半幅帯であれば、タレの巻き込みで調整します。

 

帯揚げ 4,300円、丸ぐけ 4,500円

*価格はすべて税込み

店内から素敵な新商品のご紹介

着物に最適な季節がようやくやってきましたね。

銀座店も営業時間が19:00までになりましたのでぜひお立ち寄りくださいね。

さて、本日は店内からHPには掲載されていない素敵な商品をご紹介いたします。

まずは巷で人気再燃中の結城縮のご紹介です。

軽くて着易いところが人気の秘密。

合わせた帯は百花園と称してもよろしいでしょうか?

様々な花が咲き誇る様子の帯。

元は着物だったものでしょう。

実はお太鼓の所で縦に継いでいますが、それを補って余りある美しさ。

反対側の胴前も違った味がありますね。地色も抑えたベージュでとても上品。

次は黒の蚊絣の本塩沢。こちらもその軽やかさが人気。

合わせたのは、グレー地に萩と胴前に朧月を描いた古い裂を合わせた帯。

葉や花には刺繍もみえます。

抑えた色目でシックな着物姿が実現しそう。

こちらはやや季節を選びますが、そこは着物の愉しみですね。

いずれも少し渋めの着物ですが、趣向を凝らした帯をやさしく受け止めます。

ぜひお手に取って、または通販でお求め下さいね。

お問合せお待ち申しあげております。

 

茶と黒結城縮着物 93,500円 裄1尺7寸5分(66.5cm) 身丈4尺5分(154cm)

百花園の帯 49,500円

本塩沢蚊絣着物 

グレー地萩と月の帯 65,000円

 

 

深まる秋とともに

来月は、はや霜月となります。
しかしながら気温差には、まだまだお気をつけください。
袷着物の時期といっても、薄い布からふっくらした布、さまざまなものがあります。
今日は気温が高い日と低い日、ふた通りのコーディネートのご紹介です。
着物はどちらも、嬉しいゆったりサイズとなっております。

 

大島紬は季節の変わり目にさらりと爽やか。
柄も合わせやすいベーシックな茶の薩摩大島です。
お仕立て直しをして大きくなり、共八掛でとてもお洒落になっています。
灯屋2のコラージュ帯と共に、秋薔薇が薫りたつような装いをお楽しみください。

薩摩大島紬 税込 100,000円  切り繰越お仕立て直し
身丈4尺3寸(約162、8㎝)      裄1尺8寸2分(約68、9㎝)

バラの花のコラージュ名古屋帯
110,000円(税込)
帯21-04-21
長さ 約9尺6寸(約3m60㎝)

 

次に、風が冷たい日に、肌触りもふっくらとした真綿の紬をどうぞ。
暖かい色目がほっとしますね。
味わい深い縞紬の上にコラージュされたキノコの帯も優しさをかもしだします。
お好きな丸ぐけや帯揚げの色で完成させて下さいね。

 

赤朽葉色無地紬  税込 99,000円 お仕立て直し
身丈4尺3寸(約162、8㎝)      裄1尺8寸2分(約68、9㎝)

 

キノコのコラージュ名古屋帯 税込 44,000円
長さ 9尺8寸(約3m70㎝)

 

 

結城紬切継袷に外国裂の帯を合せました

灯屋だからこその、切継ぎの紬が入荷してきました。

こちらは、茶系の昭和初期の格子紬を合わせたものです。

写真では、分かりにくいかもしれませんが、衿と上前の衽が赤みがかった茶系なので、全体はおちついた色ながら、顔写りが明るくなります。

右袖(向かって左袖)が、同じ赤みがかった格子で、他は黄味よりの格子が、3種類使われています。着心地も軽く、茶色のニュアンスを楽しめます。

詳しくは、商品紹介の着物21-10-20を御覧ください。

 

外国裂の帯2本と合わせてみました。

○ブルー系アドラスの名古屋帯

ブルー系のシンプルな色合いの大胆な柄が、茶色とのコントラで、引き立ちます。

○インドネシア サヴ島の名古屋帯

 

厚地の綿の素材感が、紬の暖かさに、よく似合います。

価格はすべて税込

着物 110,000円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm)
裄 :1尺7寸8分(約67.6cm)

アドラス帯 44,000円

サヴ島帯  41,800円

帯揚げ   4,300円

丸ぐけ   4,500円

 

お知らせ

明日、10月25日(月)から、閉店時間が、夜7時までになります。お立ちよりをお待ちしております。

 

 

 

少しかしこまった帯で着る結城色無地

昨日、ご紹介の平織りの結城色無地。

重要無形文化財、証紙付きの優れものでした。

背中にさりげなく縫い紋も入っています。

本日は少しかしこまった帯でコーディネートしてみました。

こちらの帯は、唐織地袈裟解き開き名古屋帯です。

ヨーロッパ更紗に見られる小花文様のような紋織に、緑の葉、金茶の地の部分も全てドット風の浮き織りでできた裂。

江戸中期とも思われるその裂で作られた袈裟を当店で帯に仕立てました。

積み重ねた時代を感じるとても味わい深い魅力的な帯。金糸も嫌みなく使われています。

こちらの結城は全てを受け入れるようです。

オリジナルの半身替りの丸ぐけと、当店で色出しした帯揚げをアクセントに装って下さいね!

ぜひお手に取って、もちろん通販でもお求めください。

サイズなど詳細は下記NO.からHPでお確かめください。

本場結城着物 21-10-2 154,000円(税込)

唐織地袈裟解き開き名古屋帯 21-10-06 154,000円(税込)

本場結城の色無地にインドカンタワークの帯

秋本番に着たい着物の一つは、やはり結城でしょうか?

本日ご紹介するのは、平織りの重要無形文化財証紙付きの結城です。

シックな色味で、とっても軽い!

 


色無地の背中には縫い紋がされています。

紬で、縫い紋ですのでカジュアルにも、少しかしこまってもお召しいただけます。

合わせたのは、インドのカンタワークの帯。とっても凝ってますね!

抑えた色味で染分けされた生地、その上にタップリの刺し子を施してあります。

オリジナルの丸ぐけと帯揚げをアクセントに。

とても包容力のある結城の着物、1枚ご用意いかがでしょうか?

ぜひ、お店で、お手に取って、もちろん、通販でもお求めください。

お気軽にお問合せくださいね!

サイズなど詳細は下記NO.からHPでお確かめください。

本場結城着物 21-10-2 154,000円

カンタワーク名古屋帯 33,000円

丸ぐけ 4500円

帯揚げ 4300円

 

 

胴抜き仕立ての紬のご紹介

十月といえども、まだ日中は暑いですよね。そんな時に便利なのが、胴抜き仕立ての着物です。

胴裏がなく、でも、八掛はついているので、一見、袷のようで、紬なら、冬でも心地よくお召しになるものもあります。

こちは、銅抜き仕立ての青緑系の紬です。

 

身丈4尺3寸、裄1尺7寸5分と、背の高い方に、特におすすめです。前幅24cm、後ろ幅30cmですのでゆったりしています。さらに、価格が2万7500円と、大変お求めやすくなっています。

また、帯合わせもしやすいお色味です。

いろいろな帯と合わせてみました。

翁格子の名古屋帯 38,500円

帯の赤味と、ほぼ同じ色の丸ぐけがありました。
アトラスの名古屋帯 44,000円

ちりめんの月夜情景の名古屋帯66,000円

 

浦野理一半幅帯88,000円

インドネシアカリマンタン半幅帯55,000円

価格はすべて税込

帯揚げ 4,300円、丸ぐけ 4,500円

緑、水色、オレンジ、白、、茶、黒と、色々な色が織り込まれている紬なので、色々な帯合わせが楽しめます。

やたら格子単衣とほっこりうさぎの帯遊び

まだまだ気温が安定しませんが、確実に季節は秋を迎えようとしています。

本日は、やたら格子の単衣の紬とうさぎの帯のご紹介です。

やたら格子とは縦横の線が不規則な格子のこと。格子だけど、自由な洒落感のある柄と言えます。

茶系に緑が入ってとってもいい色です。

こちらに本日は、吹き寄せとうさぎ柄の帯を合せました。

刺繍で表現された吹き寄柄の中に、パッチワークの可愛い白うさぎがちょこっと座っています。

うさぎは昔から着物の柄に表わされていますが、現代はご家庭での愛好家も多いと聞きます。

日本的でもありメルヘンでもあると言えますが、やたら格子に合わせることによって甘すぎませんね。秋のお支度いかがでしょうか?

ぜひお手に取って、もちろん通販でもお求めください。

サイズなど詳細は下記NO.からリンクでご確認下さい。サイズ直しなども承っております。

お気軽にお問合せください。

21-10-04 やたら格子の紬 55,000円

19-10-27 吹き寄せとうさぎ柄の帯 121,000円