着物紹介」カテゴリーアーカイブ

「昔話のおもしろ柄」

きものを人間さながらに着た雀たちに、つづらとおじいさん。
日本人なら誰もが知っている、「したきりすずめ」をモチーフにしたものです。
濃紺色で、もともと長襦袢であったようですが、ぜひ袷のきものとして仕立ててお召しいただきたいです。
すずめやおじいさんの姿や顔がとてもかわいらしく、上品でさりげないのですが、おもしろ柄の楽しさも堪能できる、ちょっと通好みのきもの。
濃紺にはぴったりの茶系の格子の帯を締めて、自分にも道行くひとにも楽しい小紋になりそうです。

舌切雀解き物 舌切雀解き物に格子柄名古屋帯

舌切雀解き物 105,000円(洗い張り済み お仕立代・裏地八掛込み)
 身丈 4尺5寸(約171㎝)まで可
 裄   1尺8寸5分(約70.3cm)まで可

格子柄名古屋帯 33,600円

銀座店 松田

明日10月10日(水)は展示会期間中のため、11時から20時まで通常通り営業いたします。
日中は斉藤、夕方以降は白井が在店いたします。
皆様のご来店お待ちしております。

「秋のお出掛け着」

そろそろ美術館のイベントやコンサートなど、秋の催しものも楽しみになります。
いつも藍や茶を着る私も、たまには薄色に挑戦します。
汚してはいけないと、やや緊張した面持ちでいつもより丁寧な所作。
緊張感も気持ちがしゃんとするものです。
そんな薄色着物に本塩沢は、いかがでしょうか。
薄練色に紫、黄、茶、青緑の細い染糸。
無地感覚でありながら地味になりすぎない良さを持ち合わせています。
帯は、草ビロードの付帯。
アフリカのけっして裕福ではない彼らにとって、布は特権階級の権威の象徴。
意味をもつ特別なものの為、迫力が違います。
今、文化学園服飾博物館では「アフリカの染織展」が開催中。
9月21日(金)までとなりますが、この機会に熱帯の布に触れてみて下さい。

秋のお出掛け着 秋のお出掛け着 黒猫に鈴刺繍名古屋帯

本塩沢単衣 54,600円
身丈 4尺2寸5分(約161.5cm)
裄 1尺7寸5分(約66.5cm)

アフリカ草ビロード付帯 126,000円

銀座店 斎藤

「秋の羽織」

「秋の羽織」本日は、単衣の羽織のご紹介です。
一枚の羽織に、花車文様と花舟文様が描かれたとても華やかな羽織。
波文様の地模様が入った紋紗なので少し透け感のある涼しげな羽織です。
花の種類は、秋の草花が多く用いられていますのでこれからの季節にぴったりですね。
残暑厳しい9月、そろそろ羽織物を着たいけどまだ暑くてという方にはお勧めの一枚です。
8月も残すところあと一日。お客様感謝フェアも明日までとなっています。
この機会に是非ご来店くださませ。

羽織 58,800円 裄1尺6寸2分(約61.6cm) 丈2尺6寸(約98.8cm)

銀座店 北島

残暑お見舞い申し上げます。

紗紬に朝顔名古屋帯暦の上では、立秋。とはいえまだまだ残暑きびしき毎日です。みなさまおかわりございませんでしょうか。
朝顔といえば、夏を連想してしまいますが、俳句の季語は、いがいにも秋です。涼しい朝のうちにいつのまにか咲いている、暑いのは苦手なお花なのかもしれません。
モダンな形をしたつぼみが絞り染のようで、可愛らしい葉っぱのかげから覗いているような図のお太鼓、たれ先には、井戸の縁が見えます。
朝顔の薄藍色ぼかしの花びらには、刺繍が施されています。
腹前は、薄い桃色なでしことつるべです。
すっきりと青磁色の紗紬で着こなしてみてはいかがでしょう。

紗紬60900円 朝顔名古屋帯39900円

大暑

越後上布に芭蕉布帯7月とは思えないほど涼しい日が続きましが、雨上がりの夏空に今年はじめて蝉の声をききました。
上布が着たくなりますね。

えーっ!こんなに暑いのに着物なんて…そんな声も聞こえます。
それもご尤も、でも、おでかけにお召しになるために前の晩から準備して、合わせる半襟や小物の色合わせをあれこれと考える…
これも楽しみです。
それっー!っと着替えてしまえば、少しいつもとちがうお出かけになりそうです。
麻は水が好き、だからお洗濯も水洗いで大丈夫です。これも安心できるポイントですね!
10年ほど前、ご自身のお着物を作務衣に仕立直しして、いつもお召しになってるお爺様からおしえていただきました。
「上布はなー汗を外に出してくれる作用があるから、身体に貼り付かなくて、涼しくて気持ちいいんだよー」
とその時は正直ほんとかな…とも思いましたが、この不思議な肌触りは他の織物では味わえないと思います。

まぶしい光の中で、自然布はとても気持ちよく応えてくれそうですね。
さて、きれいに拭かれた下駄も出番を待ってます。
どうぞ銀座にお出かけください。
冷茶もご用意しております。

越後上布 126000円 身丈 4尺1寸(約155.8cm) 裄 1尺7寸5分(約66.5cm) 
芭蕉布名古屋帯 189000円
縞芭蕉布かごきんちゃく 18900円
芭蕉布鼻緒畳右近Lサイズ 29400円

銀座店 白井

「晩夏の帯」

「晩夏の帯」 秋草文様の紗の袋帯のご紹介です。
秋草文様なので少し先取りですが、今月末辺りからお使い頂けます。

松・萩・桔梗に茶屋辻の文様です。
茶屋辻文様は、江戸時代に上級武家の女性が夏の正装に用いた麻地の総模様のきものの絵柄を指すそう…

その為か、総柄ですがとても品のある帯です。
今回は同色の鮫小紋の付下に合わせてみましたが、ベージュや藤色などのお着物でもまた違った雰囲気でお楽しみ頂けると思います。
写真よりも少し渋めの色味ですので、是非店頭にてご覧下さい。

「晩夏の帯」

秋草に茶屋辻文様紗袋帯 71,400円
小宮康助作 鮫小紋付下(裾に薄模様) 147,000円 
翡翠帯留め(三分紐付) 14,700円

銀座店 北島

「朝顔の帯」

「朝顔の帯」こちらの帯は地紋が入った絽地に、朝顔が2輪刺繍により伸びやかに表わされています。
少し見えにくいですが、上部中央に金糸にて1文字が入っています。
「夜」と読めるでしょうか。
朝顔はキンカの異名もあり、朝に咲き夕にしぼむ花を「キンカ一朝の夢」とも云うそうです。
その儚さが夜の寂しさにも通じるように思います。
着物は生成りの藍緯絣の宮古上布です。
全体を柔らかい色調で、すっきりとまとめてみました。

こちらの帯はやや汚れがありますので、店頭にてご覧頂くことをお勧めします。

宮古上布 189,000円   
身丈4尺(約152cm) 裄1尺7寸3分(約65.7cm)

朝顔の図刺繍絽名古屋帯 37800円

銀座店  斎藤

「金魚づくし」

「金魚づくし」

金魚の柄を目にすると、金魚すくいが楽しみだった子供の頃を思い出します。
なかなかすくえず、いつも金魚屋のおじちゃんがおまけに2、3匹持たせてくれました。

そんな懐かしい幼少期を思い出す、きれいな金魚のきものと帯が入荷しました。

金魚がきものの柄として登場するようになったのは、大正、昭和になってから。
しかしその歴史はとても古く、中国では八宝の一つとされたそうです。

きものは、水色の絽縮緬地に涼しげな流水と金魚の文様の小紋。
尾びれをひらひらと優雅に泳ぐ様は、涼をよぶ夏の風情そのものです。

帯は、黄色の絽地に水草と金魚が描かれた名古屋帯。
柄の所々には刺繍が施されていて華やかな印象です。

是非、店頭にてご覧ください。

おもちゃ尽くし錦紗縮緬祝い着おもちゃ尽くし錦紗縮緬祝い着おもちゃ尽くし錦紗縮緬祝い着

絽縮緬金魚柄小紋 189000円
身丈3尺9寸5分(約149.5cm) 裄1尺6寸2分(約61.5cm)
お仕立て直し 231000円(商品代込)
※お仕立て直しご希望の方はご相談ください。

絽金魚柄名古屋帯 58800円

銀座店 北島

「越後上布」

「越後上布」 今回は新潟地方の越後上布をご紹介致します。
“雪中に糸となし、織り、雪上に晒す”ともいわれています。

宮古上布同様、苧麻の糸が使われ、反物は雪に晒す”布晒し”により、特有のやわらかい白さがでます。
使われる素材、創られる過程も雪と太陽の力、人と自然が調和して生み出されたもの。

今回紹介する着物は特に絣柄が楽しいもので、サイコロの目が並んでいるようにも見え、沖縄のミンサー織にも類似する模様が見てとれます。
“いつ(五)の世(四)までも末永く”という意味があるそうです。

画像では、涼しげに見える藍の麻帯と合わせてみました。
店頭には色々な絣柄を揃えておりますので、ぜひご来店下さい。

・越後上布  126000円
        身丈 4尺1寸(約155.8cm)
        裄  1尺7寸5分(約66.5cm)

・藍染め麻名古屋帯 52500円

銀座店 斎藤

「夏着物」

「夏着物」 盛夏のお着物の時期も、もう目の前となりました。
珍しい絣柄の小千谷が入荷しましたのでご紹介します。
錆浅葱色の地には、花咲く木に兎、鳥の絣柄が入った目を凝らして見たくなる文様です。
冬は渋めのお着物をお召しでも、夏に向けては楽しい柄を身に着けてみたくなるものです。
白地の帯も涼しげですが、このような辛子色に金茶色の縞帯も明るく軽快にみえます。
夏は浴衣しか着た事がない方も、ご自宅で洗える麻着物をぜひお勧めです。

小千谷縮  77700円
        身丈 4尺4分(153.5cm位)
        裄  1尺7寸3分(65.7cm位)

越後上布名古屋帯  44100円

銀座店 斎藤