映画におしえてもらう軽妙洒脱な着こなし

『幕末太陽伝』『幕末太陽伝』 川島雄三監督
この映画をご覧になった事はありますか?
なんとも不思議な印象が残るコメディ映画です。
舞台は幕末の品川宿、「相模屋」という遊郭。

当時は、通人が遊ぶ洒落た盛り場です。
女郎と言えばどこか暗いイメージがありますが、ここに登場する二人はまるでギャル。

肩に引っかけた着物を翻し、廊下をパタパタと走る姿のなんとキュートなこと!
ここでは心中すらも、コケティッシュなエピソードになってしまいます。
時代劇なのに登場人物すべてが、まるで今もずっと生き続けているような、みずみずしさを感じる不思議。
日本映画史上の名作の一本といわれるゆえんでしょう。
男優も着物から覗く手足がのびのびとしてます。
なんといっても、フランキー堺の羽織りの着方が本当に素晴らしいのです。
裾をつまんで、ひらりと宙に舞わせ、あっという間にストンと袖を通してしまう。
私も練習しましたが、出来ませんでした。
ぜひ、映画をご覧になってお試しください。
お行儀は良くないですが、時代劇の価値観が変わることまちがいなしです。

さて、粋な時代を蘇らせるような羽織りをどうぞ。
大きな柄が元気いっぱいにさせてくれます。
さっそうと肩で着こなして下さいませ。

カエデ柄羽織笹柄羽織

カエデ柄羽織 32,400円 身丈:2尺6寸(約98.5cm) 裄:1尺6寸8分(約63.6cm) 
笹柄羽織 32,400円 身丈:2尺6寸(約98.5cm) 裄:1尺6寸5分(約62.5cm)

海老沢