月別アーカイブ: 2018年11月

明日からです!「迎春のきもの展」

早いもので、一年の最終月。
平成という年号では最後の師走です。
いつもに増して、来る年に思いを馳せるかたも多いのではないでしょうか。

銀座通りのクリスマスイルミネーションもきらめいています。
和の美しさ、洋の美しさがいっぺんに堪能できる特別な時です。

店内にはHPでご紹介しきれない、着物や帯が沢山ございます。
是非ともご来店になり、新春の美にいち早く囲まれてください。

また、ブログに載せましたように、店主がフランスで開催された籠展に行ってきたばかりです。

世界では、どんなふうに日本の工芸が愛されているのか、この機会に聞いてみてくださいね。

会期:2018年12月1日(土)~9日(日)
11:00〜20:00(日祝は19時閉店)    灯屋2

タンポポ藤八重桜の羽織               裄1尺7寸3分(約65.5㎝)   身丈 2尺6寸(約98.5㎝) 袖丈1尺7寸5分(66.3㎝)  85000円+税

 

 

パリでの籠展いよいよオープン

5ヶ月間の籠展がいよいよ始まりました。
エッフェル塔直下の近代的な建物は2006年にオープンして、アジア、オセアニア、アフリカ、中南米の民族美術品を収蔵しています。

竹籠は、縄文時代から出土しているとの情報がありますが、美術品としての歴史は明治期からで、近年になってにわかに注目されるようになりました。

会場に並んだ竹籠の持つ、しなやかで、繊細で、包容力ある姿に、パリの人々から感嘆の声が漏れていました。写真では、当店から出品したものをご紹介しています。

7時からのパーティは屋上のレストランで、折しも目の前のエッフェル塔が、5分間のフラッシュライトで歓迎してくれました。

とてもざっくばらんな館長を始め、日本から見えた竹工芸家のご家族のみなさんやらで、和気あいあいとした会でした。

今夜の着用は、世界のコラボを意識してウズベキスタンのアドラス地の着物に、帯は浦野さんの経節紬です。

 

美術館館長と話す、灯屋のスタッフ

 

パリでの籠展パーティーのご招待を受けて

この度、パリの国立ケ・ブランリ美術館で、大規模な籠展がひらかれました。
灯屋でも数点出品していますので、セレモニーへのご招待を受けて参列させて頂きました。

 

フランスでは目下、日本の明治期の工芸への熱い視線が渦巻いています。
街を歩いていても、ジャポントレビアン!と、声がかかります。

まずは、ランチパーティーで現代作家と、出品者、ジャーナリストの懇親会でした。
私の出で立ちは、志村ふくみの”どんぐり”。
帯は、インドネシアスマトラ島の金糸の紋織です。
着物の色は籠に因んで竹色にしました。

続いて夜はカクテルパーティーでした。
ドレスコードが、セミフォーマルとありましたので、明治期の江戸小紋と、江戸期の唐織の帯にしました。
この帯は、能衣裳解きの掛袱紗を見つけて、もう20年位前に付け帯にしてあり、かなりのボロい代物ですが、愛しています。
このパーティーでは会場を解放して、連れ合い曰く、世界中のコレクターや、識者が集まっている、というほど盛況で、流れが進まないほどでした。
そしてみんなにワインが振舞われて、様々な言葉が飛び交い、陽気な宴が続きました。
明日はディナーパーティーが待ってます。

 

晩秋を彩る装い

黄金色の季節を愛でながら「迎春の着物展」への準備をすすめている銀座店です。

着物日和にご来店された、お客様の素敵な着こなしをご紹介させて頂きます。

豊かな秋の実り、自然からの恵みをよろこぶ、鳥や動物達。

澄んだ青空から、心地良い風が、吹き渡るようです。

外国裂を昔の男物では、よく見られた合着とスマトラ島ジャンビの角帯にあつらえました。

トンボ玉の羽織紐もうれしそうに縞結城の上で揺れています。

           

         

アンティークの二部式襦袢

冷たい風が吹くのを、一番はじめに敏感に感じるのは、お肌。
そうなると、下着に心をくばりたくなる季節です。
暖かさだけでなく、豊かさも欠かせません。
アンティークの襦袢は、着物よりも華やかなものが多いです。
それを、二部式襦袢に仕立て直して、ご提供しております。
状態の良いまま、今まで残っているものは、たいへん貴重です。
薄くなめらか、肌に吸い付くようでいて、軽やかで暖かい。
古き良き絹の贅沢を、下着で堪能なさって下さい。

また12月1日からの企画展「迎春のきもの展」の準備も進めております。
どうぞおたのしみに、お待ちくださいませ。
皆様の年の瀬が、うきうき楽しくなりますように。
スタッフ一同、ご来店をお待ち申し上げております。

 

アンティーク襦袢仕立て直し
4点共 サイズM
袖丈1尺2寸8分(約48,5㎝)
袖幅8寸5分(約32㎝) 縞柄のみ袖幅8寸8分(約33,3㎝)
裾よけ丈2尺6寸(約98㎝)
35,000円+税

秋の彫金帯留

繊細で美しい彫りが施された帯留、

熊谷好博士作の杢目模様の帯を、水面に見立てて合わせてみました。

 

木の葉の帯留 28,000円+税  (銀・銘入り「春芳」)

葉脈や小さな虫食い跡まで彫り込んであります。

竹の帯留 25,000円+税(サンプラ・真珠・ガラス)

葉脈まで極ミリ幅で彫り込まれた笹の葉に、一粒の真珠とガラスが、夜露のように見えます。

熊谷好博士作 水色杢目の帯(帯17-4-8) 64,800円+税

水面に映る落ち葉や、笹の葉、帯や帯留で、秋のおしゃれをさりげなく楽しんでみてくださいね。

茜染の羽織

茜は染用植物として古くから用いられ、飛鳥・平安の時代には既に知られていたようです。

茜のその色あいは、 鮮やかな赤と言うよりは

少し橙色で落ち着いた印象です。

自然の染料で染めていますので、

紫外線紫外線にあたると僅かずつ茶色に色が

変わってきます。

その移り変わる色合いを楽しむのも、茜染めを纏う楽しみです。

茜染め羽織  80,000円+税

徳永

着物の季節

最近の冴えた空気は着物を楽しむのにピッタリですね。
本日11月15日は着物の日、着物姿で銀ブラを楽しむ方々が大勢おられました

こちらの帯はもともと着物だったものを帯に仕立て変えました。
ほっこりと落ち葉の積もった山々、風に舞うもみじの葉からは不意に吹く冷たい風を感じられます。

落ち着いた風格のある結城縮はとても暖かくこれからの季節に大活躍する一品です。
お仕立て直しをしてありますので、胴裏・八掛は新しいものが付いています。
小物も色々遊んで、お出掛けをお楽しみ下さい!

 

 

横段に紅葉の染名古屋帯 30,000円+税
微塵格子の結城縮 120,000円+税 身丈4尺1寸7分(約158.5cm)裄1尺7寸5分(約66.5cm)
ビーズの丸ぐけ 8,400円
帯揚げ 4,300円

大橋

「第4回浦野理一、範雄展」終了いたしました!

ワークショップの様子

ワークショップの様子

会期中は、まさしく秋の空。小雨にもかかわらず、お着物姿でたくさんのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございました。

ワークショップは、選ぶ布へのこだわりと帯の出来上がりを目指して削ぎおとしてゆく行程に参加者さまは、全エネルギーを注がれました。

 

浦野講座最終日、閉店後の「浦野の会」へは、浦野の着物や帯を纏ってご参加いただいたお客様と映画「彼岸花」のワンシーンからの浦野講座。

皆さま楽しいお話しに時間も忘れてしまうほど、夢中になった一時。
サプライズは原由美子さんのご参加!密かな鼓動が聞こえてくるようでした。
皆様の浦野作品への深く、熱い思いが今もまだ残っている灯屋2銀座店内。
浦野展の会期は、終了いたしましたが、浦野作品は、 お手に取りご覧いただけます。

いつも催事の最終日は、18時に閉店させて頂き、打ち上げのお食事会を開いております。
ご参加希望の方は、どうぞおっしゃってください。

店内は、晩秋を彩る帯や着物達で美しい景色です。
お着物をお召しになったら、秋の銀座へお散歩をかねて、お出かけください。

ご来店心より、お待ち申し上げます。     灯屋2

 

浦野の絣、縞、格子

生成りに焦げ茶の素朴な井桁絣。
すっきりとやさしい色でたくさんの絣が、織られたお着物です。
両方の帯とも、遠目からみると無地に見えますが、細い縞と横段の飾らない感じが、とても素敵な経節の名古屋帯です。
浦野の格子や縞は、手に取って、よくよくみると驚くほど凝った色彩で丁寧に織られています。
どれも、それぞれに理一、範雄さんの思いがつまっているようで、ひとつだけ選ぶのは、至難の技。
浦野邸のいっぱいある書籍棚に「幸田格子」という背表紙のファイルがありました。
一生和服で通した幸田文さんご愛用の飽きのこない魅力的な格子が、いっぱい貼られた1冊だったでしょう。
「きものは、心意気で着るものです」とは幸田文さんの言葉。
選ぶのが大変なほど、たくさんある中から、自分だけの1枚を探すのは、この上ない楽しみ。
ぜひ、お時間の都合をつけて、灯屋2銀座店へいらしてください。

16-12-23  17-9-12

浦野理一作 井桁絣経節紬袷着物 200,000円+税

身丈:4尺5分   身丈:4尺2寸

裄:1尺7寸2分    裄:1尺8寸

 

 

 

 

18-11-10

浦野理一作 横段経節紬名古屋帯

140,000円+税

 

 

 

 

 

18-11-5

浦野理一作 細縞経節紬名古屋帯

140,000円+税