月別アーカイブ: 2018年8月

秋単衣

紫撫子の単衣に万寿菊透かし織名古屋帯灼熱の日差しや激しい台風に翻弄された夏も、ようやく終わろうとしています。
自然はかくも過酷なものかと、うなだれる日もありました。

そんな今、季節のはざかい期に立って、花を探してみませんか?
心慰められる、やさしい秋の花が咲きはじめています。

過ぎゆく思い出を、柔らかな錦紗単衣でそっと包んでみてください。
あたらしい季節の到来です。

アンティークならではの地紋、ぼかしが美しい撫子の花びらの単衣着物。
やはり透かし柄の繊細な、明るい万寿菊の帯と合わせてみました。
ビーズのまるぐけで可愛らしく。

紫撫子の単衣 万寿菊透かし織名古屋帯

紫撫子の単衣 85000円+税
身丈:4尺2寸5分(約161.5㎝) 裄:1尺7寸3分(約65.7㎝)
万寿菊透かし織名古屋帯 帯18-7-06 60000円+税

海老沢

トンボの単衣羽織

紫地トンボ単衣羽織流水の透かし模様が入った明るい紫地。
絞りと染で描かれたトンボが、すいすい飛び回っています。
着用モデルは162㎝ですが、くっきりと着映えする柄です。

身丈もたっぷりがうれしいですね。
実物は、写真よりも若干赤みのある紫になると思います。

リズミカルで、元気いっぱいの羽織をどうぞ。

紫地トンボ単衣羽織 90000円+税
身丈:2尺8寸5分(約108.3㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)

紫地トンボ単衣羽織

海老沢 

新入荷の帯

明石縮の小紋に白鷺の刺繍名古屋帯白鷺の素敵な刺繍帯が入荷しました。
一本足で立って、まるで歌舞伎の見得を切るような、強い眼差し。
凜々しい姿です。
少し玉虫色に変化する濃紺の絽地の存在感溢れる名古屋帯。

合わせたのは、翅のように軽い明石縮。
透け感がたまりません。
水飛沫のような飛び柄がさりげなくあります。
襦袢に色や柄のあるものを合わせるのもお勧めです。

大人の女性の夏。
それは、まだまだ奥が深いと、どなたかに教えて差し上げてくださいね。

明石縮の小紋 白鷺の刺繍名古屋帯

白鷺の刺繍名古屋帯

明石縮の小紋 50,000円+税
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺7寸(約64.6㎝)

白鷺の刺繍名古屋帯 70,000円+税

海老沢

名残の宮古上布

名残の宮古上布宮古上布はいつまで着てもいいですか?とこの時期、お客様からよく問われます。
上布は盛夏の衣とされているので、着物暦からいくと7,8月の着用です。
しかし、東京は、まだまだ30度を超える気温が、続きそうな気配…

暦にある立秋の文字が気になるのは、お洒落さんならばこそですが、残暑には、抵抗せず、無理をせず。
季節の変わり目をこなせたら、お出かけする時に気持ちにも余裕が出来て、着物で過ごす時間がもっと愉しくなってくると思います。

白い上布や白の麻襦袢は、真夏のイメージですが、藍上布に青磁色やお納戸色に染めた麻襦袢を重ねるとすっきりした装い。
お洗濯も簡単ですので、まさしく夏のしっぽを快適に過ごせます。

秋図柄の半襟や帯を合わせてお召しいただくと、この上ないほどの軽やかさ🎵
その上秋の図柄を取り入れているので気分は、すっかり秋めいて。
涼しい風が、身体をぬけて思わず鼻歌まじりのお出かけです。

夏のはじめには、スタイリスト原由美子さんのご紹介で、甲田益也子さんに当店の宮古上布を対丈で格好よく着こなして頂きました。
夏だからこそ、軽い感じの着こなしが、目立ちません。
いつもとちがう着こなしに夏の終わりの冒険として、ぜひお楽しみください。

白井

初めての〇〇デビュー

立秋を迎え、こんなに暑いのに秋だなんて・・・と思いきや台風から始まり、吹く風はどこか涼しく柔らかく、夕暮れの日差しも優しい傾きを感じます。
振り返るにはまだ早いですが、この夏の思い出を・・・

皆さんはこの夏何デビューをされましたか?
私はついに”対丈”デビューをいたしました!

アンティークならではの悩み。
それは丈が短い!裄が短い!という事です。
灯屋2では切繰越仕立てという仕立て方で少しでも身丈がでるよう頑張っていますがやはり限界はあります。

着たい!けれど短い・・・

小さなお端折りそんな時に対丈です。
対丈はちょっと・・・と敬遠する前に、モノは試しに挑戦してみてください!
対丈は思いのほか着姿がスッキリし、腰が安定して楽チンです。
男物のようにピッタリ対丈ではないので、帯の中に収まるように小さくお端折りを作ると、背中がふかってしまっても引き締められますし、好きな丈に調整できます。

帯は腰骨に掛からない程度、少し下で締める事で全体のバランスが良くなります。
しかし腰よりウエストが細いためどうしても帯の上が締まりがち。
前から見ると”ハの字”になりやすいのです。。

おなか布そこで登場!”おなか布”です。
帯を巻く際、お腹に一枚ハンドタオル等を挟み、巻き終わったら抜きます。

こうする事で、下がキュッと上はゆったりな帯の締め方ができ着姿も安定。

お端折りがないので下っ腹もスッキリです。

全体像
宮古、八重山、越後に小千谷、夏着物は対丈にピッタリです。
ぜひにぜひにお試しくださいませ!

大橋

小紋で華やかに

伊予染め秋草模様小紋に辛子色萩に鈴虫の夏名古屋帯暑い日が続きます。
暑いとはいえ、さりげなくお洒落でいたいものです。

ご紹介の着物は、ススキや女郎花の秋草を白く染め残し、伊予染めに縞の染めを施した小紋です。
小紋一枚にも何度も染めを重ね、独特の雰囲気をかもしだしています。
白い秋草が華やかで、萩の織帯を合わせて秋草尽くし。

職人の技で華やかに装う小紋で、暑い夏もお洒落を楽しみたいです。

伊予染め秋草模様小紋

辛子色萩に鈴虫の夏名古屋帯 辛子色萩に鈴虫の夏名古屋帯

伊予染め秋草模様小紋 90000円+税
身丈:4尺3寸(約163.4㎝) 裄:1尺7寸8分(約67.6㎝)
辛子色萩に鈴虫の夏名古屋帯 (帯18-6-63) 35000円+税

徳永

盛夏の織物

変り織麻の葉模様宮古上布に芭蕉布名古屋帯暑さが続きます。
皆様、お身体ご自愛ください。

近年の猛暑はかつてないほど、と聞きます。
ふと、夏の織物に触れて、冷房のなかった時代に思いを馳せて見ました。

ひやりとした感触の宮古上布。

風通しのよい芭蕉布。

南の自然からつくりあげた極上の織物は、さぞ人の心身を癒やし、英気を養ったことでしょう。
糸の一筋一筋が、緻密に交差して織り出した大きな麻の葉模様は、魔除けとしての意味もあります。
夏をのりきる勇気のわく、とっておきの組合わせ。

今年の夏、来年の夏、そのまたずっと先も、盛夏をすごすお守りとしていかがでしょうか。

変り織麻の葉模様宮古上布 芭蕉布名古屋帯に2分紐付きアフリカトンボ玉帯留

変り織麻の葉模様宮古上布 ご売約済
身丈:4尺1寸5分(約157.7㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
芭蕉布名古屋帯 ご売約済
2分紐付きアフリカトンボ玉帯留 15,000円+税

海老沢