何色もの経糸を使ったランダムな縞が美しい着物です。
浦野氏らしい色の掛け合わせが昭和の時代に作られたとは思えないほど、洗練されています。
合わせた帯は経節紬の無地帯。
こっくりした辛子色の帯が着物をひきしめます。
浦野理一縞袷 280800円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
田中
黒と絹鼠色が経緯交互に織り込まれた生地に、うっすらと立ち昇る桜色のような立涌の色は、近くでよく見ると橙のような糸。
グレイに橙が溶け込むと、ピンクのように見えるという、視覚の不思議です。
先日立ち寄った、鎌倉の八幡宮内にある弁財天社には、もう桜が咲いていました。
染井吉野よりもう少し緋色がかっていて、寒桜に続いて早くから咲く河津桜。
もう少し先だと思っていた桜の、とても美しい色を見ることが出来て、嬉しくなりました。
そんなピンク色を見たあとだったので、桃色の帯に珊瑚色の帯揚げ、手作りの眠り猫の帯留の三分紐は薄桜と、ピンク尽くしにしてしまいました。
(着物の八掛も桃色です)
浦野作 立涌模様紬
身丈:4尺4寸(約167㎝) 裄:1尺7寸2分(約65㎝)
桃色無地経節紬名古屋帯
眠り猫帯留 16200円
松田
今回浦野理一展では、灯屋オリジナルとして、浦野さんの帯地やインテリアファブリックを使って半巾帯を作っています
。浦野さんの糸節のあるざっくりした生地は、半巾で紬にさらっと締めるのも粋で遊び心がいっぱいです。
同模様の色違いの生地を切り継いだものや、同色の異模様の生地を切り継いだものなど多種多様です。
どうぞご自身の一枚を探しにいらして下さい。
濃緑と生成りで幾何柄の絣を織りだしています。単純な霜降柄や十字柄でありながら、繰り返しによって楽しいリズムがでています。
経糸には何色もの色糸を遣い、横糸は生成と濃灰色を使っています。
横糸は糸の撚りの強弱を利用したのか、絣の様な不思議な模様が浮き出た魅力的な帯です。
多色使いの横段柄に経糸の青が全体にかかった帯。
インテリアファブリックを半幅に帯に仕立てています。太糸と細糸の変化が楽しい帯です。
田中
スタッフとして毎日目にしていても、見れば見るほど美しい浦野氏の作り出した色の数々。
青みがかったグリーンに、可愛らしい梅とうぐいすの絣織。
経に緑、緯に白い糸を使い、優しい色合いに織り上がっていて、顔映りを明るく見せてくれる鮮やかさを持っています。
綺麗な色を身につける華やかな喜びは、本能に直結しています。
春色の格子帯で、萌えゆく季節を纏いませんか。
浦野染織工房 梅に鶯の絣経節紬 (帯16-2-12)
ベージュ地格子縞名古屋帯 194400円 (帯16-2-7)
松田
唐桟に大正更紗、そして紬に手描きされた仔犬とたんぽぽ。
明治期のもので、子供の衣裳などに見られる図柄です。
丸っこい頭にちょこんとした耳、仔犬らしい太くて短い足、たれ目で口元からのぞく小さなキバと赤い舌がたまらない可愛らしさ。
味わいと愛らしさでいっぱいの、ちょっと差がつく春の帯です。
春の野に仔犬たちの切り継ぎ帯 (帯15-2-44) 151200円
松田