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海を越えて

龍袍(りゅうほう)は中国宮廷の官服として皇帝や皇族が身につけた衣装で、人々の長寿を祈る吉祥文様が描かれています。

そんな朝服を灯屋2では帯に仕立て直し、宮廷の華やかさや煌びやかな息吹が伝わってくるような荘厳な帯になりました。

龍は皇帝のシンボルとして描かれ、五本爪の龍は1番高貴な存在であることを示しています。

龍のまわりには不老不死を表す瑞雲(霊芝雲)が配され、垂先の色彩豊かな縞は大海原が表現されその波間に八宝が漂っています。

あわせた着物は伝統工芸士 下地恵康さん図案の宮古上布です。

これほどの緻密な織物が仕上がるにはいったいどれほどの時間が必要だったか、どれだけの職人の技術と想いが込められたか想像もつきません。

 

下地恵康作宮古上布 550000円+税  着物18-4-36
身丈4尺2寸5分(約161.5cm) 裄1尺6寸5分(約62.7cm)

清朝官服崩し名古屋帯 280000+税 帯19-7-2

 

 

主役の帯

梅雨空が続きますが、気持ちだけでも爽やかに、晴れやかに!

そんな想いを叶えてくれる主役帯です。

萩の葉は全て絞って染め出され、さらに繊細な刺繍が贅沢に施されています。

お太鼓も前柄もたっぷりある柄は、どこを出そうか嬉しい悩みについ笑みがこぼれます。

あわせる着物も、すっきりした色味の麻の縮み。

藤色のグラデーションは周囲の人にも爽やかさのお裾分けです。

もちろん、夏の色無地や江戸小紋、訪問着に合わせても気品溢れる着こなしになります。

 

麻単衣着物 60000円+税
身丈 4尺2寸(約160cm) 裄1尺7寸5分(約66.5cm)

間垣に萩の図絽名古屋帯(20-06-24)

ぶどう色の小千谷縮

深いワインのような色。

ならば、帯はこれでいきましょう🍇

たまにはお気に入りの着物でちょっとほろ酔い気分はいかがでしょうか。🍷

ぶどう色の小千谷縮     75,000円+税  身丈4尺2寸(約159,1㎝)       裄1尺8寸(約68,1㎝)

麻地ぶどう名古屋帯    25,000円+税

麻丸ぐけ  6,500円

絽帯揚げ  6,500円

 

肌触りを愉しむ

梅雨も本番、雨の日が増えました。

今日の銀座は朝からぐずついたお天気で、動くとじっとり汗ばむ湿度、こんな日は麻で颯爽と過ごしたいですね。

この着物は男物をお直ししたものです。

撚りがかかった肌触りは、さすが湿度の高い日本に適した衣服!写真からも布の強靭さがみて取れます。

帯も元は着物の八重山上布、優しい風合いの帯になりました。

海晒しされた帯に泳ぐのは、ぽってり可愛いフグの帯留め。

雨でも晴れでも愉しい着こなしです。

 

小千谷縮単衣
身丈4尺5分(約154cm) 裄1尺8寸3分(約69.5cm)

八重山上布名古屋帯  120000円+税

ふぐ(焼物)の帯留 15000円+税

縞好きの小紋

季節を問わず、縞が好きな方は多いと思います。

ご紹介の着物は、型染めの縞に秋草模様の絽小紋です。

夏らしい鮮やかな色が使われ、縞に大胆な図柄で程よい華やかさです。

合わせた帯は、灯屋2オリジナルの刺繍帯です。

露芝に鈴虫の刺繍で涼しさを演出します。

水晶の帯留めで光を取り入れて、夏を涼しげに過ごしたいです。

縦縞に花丸文様絽の小紋  (着物20-06-19)  ¥80,000円+税

身丈 :4尺3寸(約163.4㎝)

裄 :1尺8寸(68.4㎝)

 

芝梅雨に虫剝ぎ合わせの名古屋帯 (帯19-6-33)    ¥55,000円+税

 

 

 

青夏の着物展 ご来場ありがとうございました

13日から始まりました「青夏の着物展」大勢のお客様にご来場頂き誠にありがとうございました!

初日はあいにくの雨天でしたが開店前からご来店をいただき、そのままの勢いで最後まで熱気あふれる企画展となりました。

ネット上も熱く、多くのお問い合わせとともに当店の品物を大勢のお客様の元にお届けすることが出来ました。

ご愛顧いただき本当に有難うございます!スタッフ一同感謝申し上げます。

企画展は終わりましたが、灯屋の新商品ラッシュは止まりません。

露芝にトンボの小紋に合わせた薄物の帯は、冴え渡る青が鮮やかな薄物の帯です。

大胆に染め分けられた瑠璃色と紺青に、金、銀、輪奈ビロードで萩が織り出された珍しい一品です。

昨日紹介の半幅帯と兄弟になります。降り注ぐ日差しに清涼感ある着こなしをお楽しみください。

これからもどんどん新入荷いたします。

お店はもちろん、HPやブログ、インスタにて皆様にお楽しみいただけるようご紹介させていただきます。

どうぞご覧ください。

皆様のご来店心よりお待ち申し上げます。

スタッフ一同

 

露芝に蜻蛉の図ぼかし絽小紋      120000+税着物18-5-16
身丈:4尺2寸5分(約161.5cm)  裄:1尺8寸(約68.4cm)

染め分けに萩の織帯 30000円+税

パールの帯留 8000円+税

 

新入荷 夏の半幅帯

 

毎夏大好評いただいております灯屋2の半幅帯。

素材もバラエティーにとんでいる新入荷のご紹介です。

上は銀糸を織り込んだ大きな萩柄、ぼかし縞が大胆な薄い単衣生地で。

ブルー萩柄半幅帯

下は絽の優しい秋草文様が、しっとり美しい締めごこち。

絽秋草柄半幅帯

 

上は濃いベージュの紋紗は無地ですが、織の個性が面白い半幅帯になりました。

黄色紋紗半幅帯

さいごは絣柄が可愛い上布の半幅帯、夏にぴったりです。

白地上布絣半幅帯

 

個性が光る小千谷縮

「青夏の着物展」
夏に人気の小千谷縮。
今、灯屋2銀座店には珍しいお柄のものが揃っています。

 

 

本日ご紹介するのは、紺、茶、ベージュの渋い色合いの市松模様の逸品です。一世を風靡し今も夏の定番の小千谷縮ですが、こちらは今ではなかなか探せないお色と柄行きです。

合わせた帯は、まずは元は越後上布の着尺から作った名古屋帯。シンプルな佇まいですが、その静かな存在感は確かなものです。

続いて、龍紋が、型友禅された半幅帯をご紹介します。個性的な図柄と地色の黒で、お着物の表情もグッと変化します。

最後に合わせたのは、芭蕉布の着尺から仕立てたシンプルな名古屋帯。独特の張り感と涼しげな色は、これ一本あれば夏の装いにオールマイティーです。

まだ雨の季節が続きますが、水にも強い小千谷縮とステキな夏帯でオシャレを決めてください。

 

裄1尺7寸5分(66.5cm)、身丈4尺2分(159.5cm)、 後幅7寸3分(27.5cm)、前幅6寸2分(23cm)少し細身です。

市松模様の小千谷縮

越後上布の名古屋帯 ¥50,000円+税

黒地龍の半幅帯

芭蕉布名古屋帯  ¥120,000円+税

 

流れる

水の流れを見つめるのがここちよい時があります。
豊かな水は古来から神聖なものとしてあらわされてきました。
流れに身をまかせてしまいたいような時も、澱まず清廉にありつづけられるよう守ってくれることでしょう。

濃紺の細かい絽にきりりとした縞のほどよい透け感の着物。
銀糸が織り込まれた、これ以上涼しくできないような名古屋帯。
帯留めは平べったいトンボ玉です。
アンティーク絽縮緬の美しい紋付袖を帯揚げにしています。

濃紺縞絽着物    40,000円+税
身丈4尺1寸(約155,3㎝)   裄1尺7寸3分(約65,5㎝)

流水銀通単名古屋帯  30,000円+税

黄色トンボ玉帯留  7,000円+税

絽縮緬帯揚   6,500円

烏瓜の麻帯

真っ青な空に眩しい太陽が、夏だ!夏だ!と迫ってくるようなお天気です。

ご紹介の帯は、藍地に烏瓜や秋草が手書きで描かれた麻帯です。

思い思いにのびた蔓の様子や病葉の枯れゆく雰囲気を、そまま帯に写しています。

描かれた布を無駄にすることなく、見えないところで継ぎ合わせて華やかに仕立てました。

宮古上布と合わせて、夏を楽しく過ごしたいです。

 

烏瓜の麻名古屋帯

宮古上布  ¥120,000円+税

身丈:  3尺79寸5分(約150㎝)

裄:    1尺7寸(約64.6㎝)