先日、銀座店で結城のお話会を行いました。
スタッフの勉強会として企画しましたが、数名のお客さまもご参加され、結城紬の歴史、工程、糸づくり、私達が想像する以上に技術、根気を要する職人技に一同感銘!
結城は、通年を単衣で着用される物というのは、ご存知の方も多いかと思いますが、まさしく4月は、単衣結城紬の出番!!
糸味の良い結城紬のお仕立て上がりを纏い、着心ちの良さを感じてみてください。
白井
灯屋2でもお薦めで愛好家も多い結城紬。
織物は人の手により長い時間と心を込められて織り上がり、私達の手元に届きます。
どんな風に糸が紡がれ、絣が括られ、染め、機にかけられて織られていくのだろう…と紬好きなら、だれしもが思いをはせるのではないでしょうか。
そんな疑問について、結城で紬を織っていた方のお話会です。
第1回目の今回は、糸つくりのお話と本場結城についてのお話。
50年くらい前に職人さん達が、結城紬を実際に作っている貴重映像もご覧いただけます。(特別に貸出をしていただきました)
紬についてお知りになりたい方、ぜひ、ご参加ください。
3月26日(水曜日)午後2時より
参加費 2000円(要予約)
定員になり次第、締めきらせていただいます。
担当:白井までお問い合わせください
少し前になりますが、茨城よりご来店いただいたお客様をご紹介させていただきます。
結城紬の織り子さんをされているお2人です。
灯屋2もファンの多い結城紬。
手間と時間をかけ作られる上質な紬、纏ってみるとその魅力にさすが!と皆様納得。
この日は、昔、結城紬がいかにして織られているかという、とても貴重なDVDも拝見させていただきました。
このDVD、普通は見られない所を熱心なお客様に仲立ちをしていただき、わざわざお持ちくださいました。
仁平さん、思いを受け取りましたよ!
本当にありがとうございます。
「160亀甲の結城を今織っていますが、一日にどんなにがんばっても8寸しか進みません。」
「本当に根気のいる仕事よね」とお話しながら、写真は、ご自身で織って愛用している結城のショールを触りながら、真綿の感触を楽しんでいる所。
「このショールは、水で普通に洗ってます。紬は育てる物だから・・」と言われた言葉が、今も心に残ります。
大切に作られ、その昔、生活の中で愛しみ着用されてきた着物達。
灯屋2で洗い張りされ、水をくぐり、仕立て直されて、すっきりとなんとも気持ちのよい紬になりました。
また、大事に着てもらえる時を待っているようです。
来年には、「どんな風に結城紬が、作られてきたか!」の座談会を予定しております。
その時には、またお知らせいたします。
ぜひ、ご参加ください。
白井
灯屋2にお世話になってから、11年という月日が流れてしまったこと自分でも驚きを感じます。
これからは、自分の仕立てのお仕事を充実させると共に、今までしたかった勉強(?)もしなくてはと思っています。
こちらにお世話になってから、ほかの仕立物では味わえない様な驚きと発見をさせていただいた事は私にとって宝物となりました。
アトリエ勤務にとどまらず、銀座店でお客様とお話させていただき、皆様とご一緒のお時間を過ごせた事も本当に楽しく素晴らしい思い出です。
振り返ると、色々な事が思い返され、あれもこれも楽しかったと思いは果てしなく続きます。
「物が言葉を言ったなら。」
灯屋2店主、渋谷公子のご主人であり灯屋オーナーの渋谷新三郎氏から昔聞いたお話です。
「物は言葉を言わないけれど、言葉を発したらなんていうんだろうね。」
私を含め、物を作る者には必ず道具が必要です。
その『物』たちは、使い手である『者』たちをどう思っているのか。
「良い仕事をしているね。」とは言われなくても「頑張ってるね。」くらいは言ってもらえるでしょうか。
共に働いたスタッフ、納期を急かしては引き受けてくれた外注の方々、そして私が使っていた道具にも感謝して最後は笑顔でお別れしたいと思います。
泣いて笑って過ごした日々も、もう残りわずかです。
良い出会いは人生を素晴らしいものに変えてくれます。
そしてこれからもそのような出会いが、私にも皆様にも1つでも多く訪れます様に。
皆様どうぞお元気で、そしていつかどこかでお会いできたら嬉しく思います。
気が向いた時に私のHPも覗いてくださると嬉しいです。
最後は宣伝ですみません(笑)
2013年12月 栁 裕子