柳の下の蛙がぴょんと跳ねて、とても楽しそうな帯。
風に揺れる柳と、きらきらと光る水面の情景がうかび、
合わせた優しい生成りの麻の着物の縦縞が、まるで雨のようにみえます。
梅雨の時期にぴったりの、物語性を感じさせる組み合わせはいかがでしょうか。
涼しく軽い着心地は、夏に向けて大活躍間違いなしです。
縦縞紗紬着物 86,400円
身丈:4尺4寸(約167.2cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
柳に蛙名古屋帯 21,600円
冨永
涼しげな秋草文様の小紋のご紹介です。
しっとりとした柔らかな京紫色が、秋の気配を感じさせるよう。
大変手の込んだ手摺りの型友禅で染められており、繊細な美しさが漂う着物です。
アンティークの刺繍が美しい百合の帯を合わせて、華やかに。
染めの帯を合わせて頂くとまたはんなりと表情を変えてくれそうです。
間垣に流水と萩の絽小紋 (着物16-6-1) 81,000円
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
百合刺繍名古屋帯 43,200円
冨永
梅雨も真っただ中、いよいよ夏の訪れを感じさせるこの季節、気になりはじめるのがあざみ文様。
ギザギザの葉に一瞬手を伸ばすのをためらう一方で、ふかふかとした感触の花にはつい触れてしまいたくなります。
花言葉は「独立」。
野山に凛と咲く姿は美しく、それでいて可憐です。
こちらの小紋は、緑をベースとした粋な縞の生地に、臙脂と白の染料であざみが型染めされており、あざみの魅力的な姿を実にシンプルに描きだしています。
濃いピンクの印象が強いあざみの花ですが、白の花も存在するそう。こちらの着物は、実物も白いあざみを描いたのでしょうか。
紅色のグラデーションに落ち着いた色味の花丸紋が美しい刺繍帯を合わせ、臙脂の丸ぐけできりりとした印象にしてみました。
ところで、あざみは天ぷらや和え物などにして食べられるそう。
野草独特の苦みが何とも美味しいそうですよ。
薊文様縞小紋 91,800円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺7寸8分(約67.6cm)
刺繍花丸紋単名古屋帯 32,400円
冨永
「夏のきもの展」も残すところ2日となりました。
連日たくさんのお客さまにご来店頂いています。
6月に入りお店では上布をご覧になるお客さまが増えています。
灯屋では、宮古や越後上布を仕立て直してサイズも充分。
中でも宮古はサイズ、柄ともに豊富に揃っています。
写真の細縞の宮古上布は、藍の色も深く帯合わせが楽しめる上布。
一生ものになること間違いなしです。
合わせた染帯は淡いブルーのぼかしに、萩と御簾の図が描かれた帯。
涼しげな色合いに部分的に黒で引き締めています。
上布だけでなく柔らかものにすっきりあわせられます。
細縞宮古上布 97200円
身丈:4尺1寸3分(約156.9㎝)、裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)
萩に御簾と和楽器染帯
白檀桔梗帯留
田中
小千谷縮は新潟県小千谷地方で織られる苧麻の縮地で、その技術は重要無形文化財に指定されています。
伝統的工芸品の指定を受け越後上布に次ぐ精品で、越後縮とも言われていました。
現代の小千谷縮とは違い、古いものは多色使いや楽しい柄ゆきのものが多かったようです。
写真のグレー地に幾何柄の小千谷縮は独特の色合いで遊び心溢れる麻着物。
合わせた麻の半巾も明るい色の縞が美しいものです。
お値段も手ごろで、楽しい柄の小千谷縮は他にもいくつかご用意しています。
是非お店でご覧下さい。
幾何柄小千谷縮 32400円
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺7寸3分(約65.7㎝)
縞半巾帯 32400円
経縞に赤丸と幾何柄小千谷縮 32400円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝) 裄:1尺7寸2分(約65.4㎝)
茶地に経波柄小千谷縮 43200円
身丈:4尺2寸(約159.6㎝) 裄:1尺6寸9分(約64.2㎝)
田中
素敵な文紗の小紋をご紹介させて頂きます。
金魚といえば流水がおなじみの文様ですが、こちらは金魚と萩という珍しい組み合わせ。
ひかえめな金糸銀糸と赤漆で縫いとられた金魚は、萩の影にそっと隠れるように、さりげなく泳いでいます。
「金魚が空中を泳いでいるみたいね。」とおっしゃったお客さまがいらっしゃいました。
こっくりとした地色でも軽やかなのは、そんな風景を思い描くからかもしれません。
萩の葉は型友禅、白い葉は絞り染めされた上にさらに顔料で染められた手の込んだ作りとなっています。
薄紫のトンボの刺繍夏帯を合わせて、同系色で上品に合わせてみました。
クリーム色の帯を合わせて頂いても、すっきりとコーディネートして頂けます。
縞に金魚と萩の紗小紋 (着物16-5-9) 129600円
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
冨永
2月の雪、3月の風、そして4月の雨に育まれ、心を和ませてくれた5月の新緑。
季節がめぐるのは早いもので、もう6月初夏をむかえます。
「夏きもの展2016」
5月28日(土)より6月12日(日)までの開催です。
ぜひ、どうぞご来場下さい。
ふっくらと豊かな実をつけた、さやえんどうのめずらしい帯を紹介します。
銀糸で波の地紋がある上に、竹屋町のような刺繍のえんどう豆。
単衣から夏にご着用いただける名古屋帯です。
織りの技術もさることながら、引き染めされた紫が白地に艶やかに映えています。
帯巾が、7寸9分(約30cm)と少し細めです。
白紗紬 48,600円
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
さやえんどう名古屋帯 70,200円
白井
紫陽花が咲き始めました。
一年の中で、雨の日が楽しくなる季節です。
水色から紫というイメージがありますが、暖色系の着物と帯のご紹介です。
このような装いで一面の紫陽花の中に立つと、ふわっと浮き上がって、素晴らしい色の効果が期待できるでしょう。

紫陽花文様付下 (着物13-4-8) 172800円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝) 裄:1尺7寸8分(約67.6㎝)
紫陽花にカワセミの刺繍名古屋帯 (帯16-4-14) 129600円
海老沢