「着物紹介」カテゴリーアーカイブ

秋の風

朝夕に吹く風が秋っぽく感じるようになると、ようやく紬の単衣にも手が伸びるようになります。
とはいっても日中の暑さを考えると麻襦袢が手放せません。
白は真夏の風情なので、薄く色を入れた麻襦袢を着ています。

ご紹介の着物は片身代わりのような結城縮。
合わせたのはジャワ更紗の名古屋帯です。

結城縮は撚りがかかった糸で織られているので、わずかにシボが入り凹凸のある布に。
シボのおかげで肌に付きにくく、涼しく過ごせます。
また、袷に季節の10月に入ってもしばらくこの着物で過ごせます。
合わせたジャワ更紗は、ろうけつ染めで茶褐色と藍の二色だけで染められた柄。
この柄は王宮を中心に使用されてきた模様で、権威と伝統を表しているそうです。

袷までのこの季節も、こだわった着物や帯で楽しく過ごしたいものです。

結城縮単衣着物　70200円
身丈：4尺2寸（約159.6cm）　裄：1尺8寸5分（約70cm)
ソガ染めのバティック名古屋帯　（帯16-9-7）　54000円

徳永

秋色商品、続々入荷しております。

着物も帯も、秋らしい表情のものがお目見えしています。

こちらは、本場結城紬と、縮緬名古屋帯のコーディネート。
定番色に飽きたら是非揃えたい、珍しい、煉瓦色の結城紬。

華やかさと落ち着きが同居するお色ですので、幅広い年代の方に素敵にお召しいただけることと思います。

シャープなすすきと影絵風の秋草が印象的な縞の名古屋帯は、着物姿をぐっとモダンに仕上げてくれます。
一見個性的ですが、紺色や辛子色を取り入れた絶妙なトーンの配色は意外と合わせやすく、おしゃれな秋の着こなしに活躍してくれそうです。

夏とはまた違った素材や色合わせが新鮮な季節。
皆さまの秋のコーディネートを楽しみにお待ちしております。

本場結城紬　64,800円
身丈：4尺3寸(約163.4cm)　裄：1尺7寸5分(約66.5cm)
縞に秋草縮緬地名古屋帯　（帯16-9-2）　

冨永

季節の変わり目

夏の疲れを早く癒してしまいたいこの頃です。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私達も着々と秋の準備を進めております。
まだ気温が高いこの時期にふさわしい単衣着物はもちろん、落ち着いた色目の帯や袷着物などで、店内は錦のあでやかさ。

外国布もますます充実の兆しが。
写真は、結城の切継ぎ単衣着物に、サリーの帯。
きもの初心者の方やお若い方にも是非おすすめしたい、当店自慢の組み合わせです。
こう、上下の瞼を合わせると、ぴったりお似合いのお客様の、お姿が目に浮かぶ…楽しみな季節がやって来ました。

結城切継単衣着物　147,000円
身丈：4尺2寸5分（約160.9cm）　裄：1尺7寸8分（約67.4cm）
サリー名古屋帯　54,000円

海老沢

実りの季節へむけて

台風の到来も影響して、残暑ますます厳しい日が続きます。
湿度の高い中で着る着物は、やはり麻着物が良いように感じます。
汗をかいても乾きが早く、不快感を軽減してくれます。

ご紹介の着物は、蚊絣の近江上布。
白っぽく見えますが生成りの色目で、秋に向けて着る麻着物としては色があって着やすいです。
果実の絵が描かれた絽の帯を合わせて、色のトーンを一段おとして秋へつなぐコーディネイト。
帯は灯屋２オリジナルの染帯で、二つとない作品です。

移りゆく季節を楽しみながら、着物を着たいものです。

近江上布
身丈：4尺2寸（約159.6cm）　裄：1尺8寸（約68.4cm）
絽地果実柄染帯（灯屋２オリジナル）　32,400円

徳永

秋日和にむけて…

残暑がきびしいなかでも、お着物を楽しんでいらっしゃる女性はさすがです。
しかし諸事情でそうはいかないわ・・・というかたは、そろそろ秋のご用意はいかがでしょうか。
先日、小津安二郎監督の「秋日和」を鑑賞しました。
浦野の着物を着こなす女優さんをじっくり堪能できました。
そしてつくづく、女性の持ち味を活かす布であると感じました。
じつは映画の中で一番面白いのは、熟年男性3人が本音をさらけ出す会話です。
小津監督の女性観もそこにあらわれているように思いました。
男性って年齢に関係なく女性を見ているものですね（笑）。
人生の季節の中でも、味わいを増すのはどうやら後半からのようです。
さあ、秋に向かってご自分を活かす布を見つけてくださいませ。
店内の浦野コーナーは充実しております。
すぐにお召しになれる着物と帯も豊富ですが、反物からご自分のサイズにぴったりのお仕立ても可能です。
今月いっぱいは感謝月間として、お買上価格の10％の商品券を差し上げます。
ぜひお早めにお立ち寄りください。