苦手な方もいらっしゃるでしょうが、短い命を懸命に生きている姿は心打たれます。
ひと夏のお付き合い。
かまびすしく鳴く蝉も、
かそけき光を放つ蛍も、
世の中が移り変わっても、季節を共に乗り越えていきたいですね。
モミの木と蝉の絽小紋
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺7寸7分(約67.3cm)
落ち葉にカブトムシ刺繍名古屋帯 (帯17-5-27) 100000円+税
虫尽くし刺繍の名古屋帯 (帯17-6-20)
海老沢
23日までの夏のセールは、おかげさまで大好評のうち終了いたしました。
ご来店誠にありがとうございました。
セールは終わりましたが…
まだまだ素敵な商品がございます。
ご紹介するのは、はんなりとした薄い珊瑚色に桔梗のみが描かれた小紋。
裾の桔梗は上向きになるように仕立てられており、伸びやかな印象です。
珊瑚色はどんな方でもお顔映りが良くおすすめ。
合わせた帯は、まぁるい萩がとっても可愛らしい夏の名古屋帯。
すすきの地紋が透かし織りになっています。
珊瑚色と、藍と、白だけの世界観を大切に、さっぱりと清潔感漂うコーディネート。
秋が待ち遠しいひと揃えとなりました。
薄珊瑚色桔梗文様単衣
身丈:4尺2寸5分(約161.5cm) 裄:1尺7寸8分(約67.6cm)
紺地萩文様夏名古屋帯 30000円+税
櫻井
潮の香が漂ってきそうな景色。
たっぷり枝をのばした松と、彼方にみえる白波。
大胆でありながら、ゆったりとのどか。
忙しい日常の中で、ふと海が見たい・・・と感じるときはありませんか?
そんな心が満たされる羽織りです。
包まれてみてください。
で、よくよく見ると、地紋に小さな蓑笠がたくさん織り込まれています。
なんと、可愛らしいことでしょう!
蓑笠しょったおじさんが、かくれんぼしている羽織なのです。
実際に手に取ってみないとわかりません。
恥ずかしがり屋のようです。
ぜひ、みーつけた!って声かけてくださいね。
波間に老い松の単衣羽織 (着物17-7-5)
お仕立て直し
身丈:2尺6寸(約98.8cm) 裄:1尺7寸2分(約65.4cm)
海老沢
モノトーンの配色がおしゃれな、すすき文様の小紋です。
ジョーゼットのような、軽くて薄いアンティークの単衣。
秋を待ちわびるような、シックで魅力的な雰囲気の着物です。
帯と小物を2パターン合わせてみました。
まずは、月夜の情景をイメージしたこちら。
銀の糸が織り込まれちりちりと光る夜の葦原に、雁の群れが舞いおりてきています。
薄黄の帯揚と、透き通る茶の帯留を合わせ、月の光煌めくコーディネートにしました。

墨色ぼかしすすき単衣小紋 80000円+税
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
黒地葦に雁文様夏織名古屋帯
続いては、モダンで都会的なイメージのこちら。
帯はハレーションを起こしているのではありません(笑)。
不規則にうねる線が何とも不思議です。
小豆色の丸ぐけと深緑の帯揚げを合わせて、ちょっとレトロで洒落た雰囲気に仕上がりました。

墨色ぼかしすすき単衣小紋 80000円+税
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
小豆色幾何学文様絽縮緬名古屋帯
他にも帯や小物をかえて、様々な表情をお楽しみいただけそうです。
櫻井
暑い日がつづいて、もうすでに麻着物が手放せないでいます。
羅織りの帯はもう少し盛夏にと思っていたのですが、さすがの涼しさに毎日大活躍!!
ご紹介の着物は、竺仙の4つ紅梅。
紅梅は薄く軽い着物で、気軽に着れます。
帯は麻の半巾を合わせました。
今年も8月6日(日)に「ゆかたで銀ぶら」が開催されます。
ゆかた写真館や打ち水イベント、風鈴の絵付け体験など楽しいイベントがいっぱいです。
ぜひ、ゆかたやカジュアル着物でお出かけ下さい。
4つ紅梅大輪菊の小紋竺仙製 (着物17-6-10) 60000円+税
身丈:4尺3寸(約163.4㎝) 裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)
麻半巾帯 25000円+税
トンボ玉 12000円+税
徳永
7月に入り、夏本番です。
暑い季節に、透け感のある夏着物を涼しげに着ている方を見ると振り返ってしまいます。
紗や麻などこの時期だけの楽しみ。
日本ならではの季節を楽しみたいものです。
写真の着物は、さらっとした夏お召し。
薄い媚茶地に黒の細格子が入った、透け感の美しい夏着物です。
糸が細く、纏っているのを忘れるくらいの軽さです。
合わせた帯は灯屋2のオリジナルの刺繍帯。
カワセミと葦の刺繍帯が、水辺を想像させて涼しげです。
前部分には蛇籠と秋の撫子が刺繍されています。
黒地カワセミの帯 (帯17-6-19) 100000円+税
格子夏お召し 75000円+税
身丈:4尺2寸3分(約160.7㎝) 裄:1尺7寸3分(約65.7㎝)
翡翠帯留 75000円+税
田中
お客さまにおしえていただいた映画のご紹介です。
『純子引退記念映画 関東緋桜一家』
緋牡丹博徒シリーズで一世を風靡した、藤純子さんの引退を記念して製作されました。
オールスターキャストで、見どころ満載の作品です。
舞台は明治末の柳橋。
芸者姿で悪漢を懲らしめる、艶やかな立ち回りからはじまります。
なんとキレイでカッコイイ!!
その後、鳶職の跡目を継いでの大活躍。
女だてらに、男顔負けの潔さ。
なのに胸には、悲恋の純情もあり。
こういう女性の美しさを、引き立てる衣こそ着物です。
着物は動きにくいから…なんて言っていられません。
華麗な大立ち回りが、なんと優雅で爽快なことか!
幸か不幸か、日常でこの映画のように活躍できる場面はありません。
でもいざという時は、蝶のように舞い蜂のように刺す覚悟で、皆様も元気よくおめしくださいね。
写真は、藤純子さんが着用していたものと、似た雰囲気の単衣です。
帯はやはり博多で、きりっと合わせました。
疋田模様に和歌写しの付下単衣 (着物14-4-16) 40000円+税
身丈:4尺5分(約153.9cm) 裄:1尺7寸(約64.6cm)
博多開き名古屋帯
海老沢
上品な紫色の絽の生地には細い金の糸が織りこまれてひかえめな光沢を放ち、月夜の野原にふと籠が置かれたようにも見えます。
ロマンティックな情景が浮かんでくるようです。
秋草文様の刺繍がたっぷり入った、雅な汐汲み桶の袋帯を合わせてみました。
紫カゴに秋草付下 (着物17-5-27) 65000円+税
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm)
波に汐汲み桶文様袋帯 70000円+税
櫻井