着物紹介」カテゴリーアーカイブ

絽の着物と朝顔の帯

花尽くし絽単衣と朝顔絽染帯クリーム地に手描きの草花が美しい絽の着物です。
モチーフは撫子や桔梗、コスモスなどの秋の花々が咲き乱れていますが、地の色が明るいので夏着物としても素敵です。
合わせた帯は朝顔の染帯。
朝顔の花言葉は「はかない恋」。
朝に花を咲かせ、昼にしぼんでしまうという意味からといわれています。
そんな思いを胸に締めてみるのも楽しいかもしれません。

花尽くし絽単衣と朝顔絽染帯朝顔絽染帯と夏帯締め

花尽くし絽単衣 129600円
身丈:4尺1寸5分(157.7cm) 裄:1尺7寸5分(66.5cm)
朝顔絽染帯 48600円
夏帯締め 3500円

田中

夏の小紋

あざみの花小紋に麦畑を舞う小鳥の図名古屋帯5月半ば、台風、真夏日、次から次へとやってきますね。
もう、麻で歩きたいくらいの日もあります。

ピンクのストライプが可愛らしい、アザミをモチーフにした小紋は、昔のものとは思えないほどポップ。
黄緑色の鮮やかな色、麦畑を飛ぶ小鳥の刺繍帯をあわせて、強くなってきた陽射しにも明るく映えそうです。

あざみの花小紋

あざみの花小紋 75600円
身丈:4尺(約150cm) 裄:1尺7寸3分(約65cm)
麦畑を舞う小鳥の図名古屋帯 (帯14-2-23) 78000円




楓に流水絽小紋に薄桃色麻無地名古屋帯赤紫に白い流水に大きく楓の葉が染められた、個性的な小紋。
楓の緑が効いていて、はっとします。

身丈もありますので、背の高い方にとても着映えがして、おすすめ。

絽の染小紋ですが、麻の帯に木彫の金魚の帯留で、少しドレスダウンした着こなしはいかがでしょうか。



薄桃色麻無地名古屋帯、木彫り金魚帯留楓に流水絽小紋に薄桃色麻無地名古屋帯

楓に流水絽小紋 129600円
身丈:4尺2寸8分(約162cm) 裄:1尺7寸8分(約67cm)
薄桃色麻無地名古屋帯 30000円
木彫り金魚帯留 15000円

松田

夏のコーディネート

紫地アザミ柄絽単衣に柳に扇面と雪輪に秋草絽染帯灯屋では単衣展は終わりましたが、まだまだ素敵な夏の単衣や絽の着物がたくさん揃っています。
今週からは初夏にぴったりのお着物と帯のコーディネートをご紹介します。

今回は夏に先駆けたアザミを大胆にあしらった絽の着物にすっきりした染帯。
着物は小豆がかった紫色の地ですので6月中旬ごろよりお召しいただけます。

アザミは愛らしい花のシルエットから憧れる方も多いモチーフ。
この着物はアザミのシルエットだけを活かしているので、帯次第で色々な表情を楽しめます。

合わせた帯はこの時期ならではの軽い染帯、青と白の2色遣いで扇面と雪輪に秋草が描かれた帯です。
初夏を感じるコーディネートに加えたい一枚。
細工の美しい花と実の翡翠の帯留を合わせました。



紫地アザミ柄絽単衣柳に扇面と雪輪に秋草絽染帯、花と実翡翠帯留扇面と雪輪に秋草絽染帯、花と実翡翠帯留

紫地アザミ柄絽単衣 151200円 
身丈:4尺8分(約155cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm) 袖丈:1尺4寸8分(約56.2cm)
扇面と雪輪に秋草絽染帯 25200円
花と実翡翠帯留(二分紐付) 36720円

田中

柳とコウモリ

柳柄単衣に柳に蝙蝠刺繍帯柳はかつて銀座のシンボルでした。
明治7年銀座通りに初代の柳が植えられ、明治17年銀座の街路樹がほとんどが柳になったそうです。

今では西銀座通りが東京都のシンボルロードに指定され、「銀座柳まつり」が5月に開催されています。

見た目にも美しい柳は着物のモチーフとしても人気があります。

写真の帯は夜の闇のブルーに柳と蝙蝠を刺繍した印象的な帯。
蝙蝠(こうもり)は幸福の福につながるということで昔から「福を呼ぶ生物」として親しまれてきました。
やさしい柳の柄を織りこんだ単衣を合わせてみました。



柳柄単衣柳に蝙蝠刺繍帯蝶翡翠帯留

柳柄単衣 64800円
身丈:4尺2寸(159.6cm) 裄:1尺7寸7分(67.2cm)
柳に蝙蝠刺繍帯 (帯15-4-11) 64800円
蝶翡翠帯留 28800円

田中

夏のよそいき

納戸色柳に白鷺訪問着に夏花織開き名古屋帯流水の地紋に縦の透かし織りが美しい、納戸(なんど)色。
柳に白鷺が大きく描かれていて、ところどころに刺繍も入っています。
涼しげな印象がいつまでも残りそうな素敵な着物です。

合わせた帯は、満開の白百合、朝顔、女郎花(おみなえし)が織りあげられた、華やかな絽の開き名古屋帯。
実はこちらサイズ大きめの組み合わせとなります。

着映えのするお客様に、是非装っていただきたい夏のよそいきです。

納戸色柳に白鷺訪問着 129600円
身丈:4尺2寸(約159.6㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.3㎝)
袖丈:1尺5寸(約56.8㎝) 
後幅:8寸5分(約32cm) 前幅:6寸5分(約24.6㎝)
夏花織開き名古屋帯 (長めです) 81000円

海老沢

小物棚

雨と燕錦紗単衣に大空の燕紗織名古屋帯ゴールデンウィークはお天気も良く、遠方からも沢山のお客様においでいただきました。
HPや雑誌掲載で当店のことを知り、一度来店したいと希望されるご新規のお客様が増えております。
これからもいろんな角度から灯屋2の魅力を発信していきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、来店されたかたは、店内の可愛い棚にお気づきでしょうか。
最近設置された小物棚です。

中には半衿や羽織紐がぎっしり並んでいますので、是非引き出しをご覧になって下さい。

これから夏に向かってどんどん小物も変化していきます。
季節に合わせた品々を取り揃えてまいりますので、どうぞ楽しみにして下さい。

海老沢

あやめの花

杜若模様単衣に流水に金魚錦紗名古屋帯あやめ、杜若(かきつばた)、花菖蒲(はなしょうぶ)の違いをご存知ですか?
調べてもすぐに忘れてしまうのですが、細かな外観や、開花期が微妙に違い、杜若や花菖蒲は湿ったところに、あやめは乾いたところに育つそうです。
厳密には別の種類のようですが、これらをあやめと呼ぶ習慣が一般的に広まっています。

なんとなく呼んでいても、「あやめ」という響きが一番可憐ですよね。

杜若模様単衣に流水に金魚錦紗名古屋帯薄い桃色にさざなみ、花を直線に描いて、葉のシャープな線を縞のようにデザインしている斬新な小紋は、青、黒が基調となっていて、羽織ると粋で大人っぽい雰囲気。
群青に白く流水がひとすじ入った帯は、目だけが赤く、金魚が織り出されています。

水を思わせる文様は、ご存知のように夏柄にとても多いですが、それに清々しさを感じる季節が今年もやってきました。

杜若模様単衣 (着物14-4-8)  81000円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
流水に金魚錦紗名古屋帯 75600円

松田

夏の訪れと、幸運を運ぶ鳥

雨と燕錦紗単衣に大空の燕紗織名古屋帯燕が高く飛ぶと晴れ、低く飛ぶと雨…
駅で巣を見つけて、雛のさえずりと、その周りを飛び回る親燕の姿を見ると、不思議と良いことがあるような気持ちになります。

透けるほど薄い錦紗の単衣には、銀の雨の中を飛ぶ燕が織り出され、そのいくつかは漆で縫いとられています。
雨の入り方、燕の大きさ、すっきりとスタイリッシュでとてもお洒落。
名古屋帯の燕は、紗の空に悠々と羽根を広げ、とても気持ち良さそう。
燕の部分は、ふっくらと起毛のような織りです。

夏近い頃、舞う姿を見るだけで爽やかな気分にしてくれる、その心の動き一つで、幸運を運ぶ鳥と謳われてきた理由がわかるような気がします。



雨と燕錦紗単衣雨と燕錦紗単衣

雨と燕錦紗単衣 126000円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)
大空の燕紗織名古屋帯 64800円

松田

初夏の付下

夏芝に千鳥錦紗単衣付下、藤に鮎の図織名古屋帯もう、うっすらと、夏の薫りを感じます。

夏芝の錦紗付下は、みどりいろを基調として、香しい初夏の風にさらさらとなびく様子がとても爽やか。
ところどころ銀糸がきらめいて、袖には千鳥が舞っています。

枝垂れる藤のもと、清流に鮎が悠々と泳ぐ姿の帯もとても涼しげ。
鮎は、昔のモチーフにはとても多く、愛され続けてきた魚。
鮎の図をみると、つい、「美味しそう…」と思ってしまいます。



夏芝に千鳥錦紗単衣付下、藤に鮎の図織名古屋帯藤に鮎の図織名古屋帯と鮎帯留

夏芝に千鳥錦紗単衣付下 64800円
身丈:3尺9寸(約148cm) 裄:1尺7寸(約64cm)
藤に鮎の図織名古屋帯 (帯14-4-11)  81000円
鮎帯留(貝) 8640円

松田

夏のひと揃い

夏のひと揃い柔らかい錦紗の単衣は、撫子と柳がさわやかで可愛らしい小紋です。
帯は墨色にあらわされた水辺に、さっと白鷺が降りてくる様子。
細かな刺繍がたいへん美しく、見事な姿です。
夏の着物は、花など同じような柄ゆき多く、帯合わせがいがいにむずかしいものですが、この組み合わせは大成功です。
とてもきれいにおさまりました。
身丈もたっぷりあってうれしいですね。

夏のひと揃い

単衣着物 86,400円
身丈:4尺3寸(約162.9㎝)  裄:1尺7寸5分(約66.3㎝) 
夏帯 129,600円
巾:8寸(約30.4㎝)

海老沢